日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』の公開を記念し、庵野秀明がプロとして初めて編集に関わった作品のHDリマスター版となる「シン・コンプリート・サンダーバード」を2022年(予定)、BS10 スターチャンネルで独占放送が決定した。
画像: 庵野秀明

庵野秀明

東北新社/STAR CHANNEL MOVIESは日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』を2022年1月7日より劇場上映、2022年1月8日よりオンライン上映。 

「BS10スターチャンネル」でも、サンダーバード55周年長期特別企画を放送中。その目玉として、1985年に庵野秀明が編集に関わった「サンダーバード」のダイジェスト編「ザ・コンプリート・サンダーバード」を復元し、HDリマスターした「シン・コンプリート・サンダーバード」を2022年予定にて独占放送することが決定した。

画像: 庵野秀明が編集に関わった「シン・コンプリート・サンダーバード」BS10 スターチャンネルにて独占放送決定!

本作は、当時25歳の庵野秀明(『シン・仮面ライダー』 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』)がプロとして初めての仕事として編集に関わった「ザ・コンプリート・サンダーバード」を、この度、東北新社の倉庫に眠っていた当時の映像を見つけ出し、再び庵野の監修のもと、修復とHDリマスターを施して新たに生まれ変わらせる、ファン必見の作品。
公開に際し、庵野から「『ザ・コンプリート・サンダーバード』に再び関わらせて頂けることに感謝しています。サンダーバードファンの皆様に楽しんで頂ける作品を目指して頑張ります。」と、並々ならぬ想いが溢れるコメントが到着。さらに、新たなタイトルである「シン・コンプリート・サンダーバード」は庵野自ら命名した。

また現在、国立新美術館(東京・六本木)で開催中の「庵野秀明展」では、日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』撮影で実際使用されたサンダーバード1号機、2号機のほか、当時発売された「ザ・コンプリート・サンダーバード」のVHSなどサンダーバード関連の貴重な資料も観覧できる。

《庵野秀明氏コメント:全文》

1985年に構成・編集で参加させて頂いた「ザ・コンプリート・サンダーバード」は、当時、アッセンブルとインサートしか出来なかったアナログ編集時代に膨大な時間と手間を掛けて、周囲に大変な迷惑を掛けながら何とか形にしたものでした。
当初の構成案はメカグラフィティーとしてメカの活躍等を音楽に合わせた編集で魅せる予定でしたが、肝心のオリジナルサウンドトラックが存在しないという話を作業中に聞き、仕方なくMEテープ(音楽と効果音だけが入っているテープ)から使えそうな箇所をピックアップして貼り付けるしかなかったものでした。
MA作業(画と音を合わせる作業)にスケジュールの関係で立ち会えず、個人的に不本意な音響状態のまま発売されたものでした。
そして、諸般の事情から30年以上オクラに入っていたものでした。
良い思い出といえば、本屋さんで偶然会ったあさりよしとお氏に「1号2号の着陸のところが面白かった」と言って貰ったことでした。
そして今、「ザ・コンプリート・サンダーバード」に再び関わらせて頂けることに感謝しています。16ミリポジフィルムのテレシネ画像がHD画質のリマスターとして蘇ることに感謝しています。
現在のデジタル編集と、発見されたオリジナルサウンドトラックとTBS再放送版の主題歌を使用した音響作業に関われる機会を頂き、感謝しています。

作業はまだ先ですが、当時描いていたものに出来る限り近づけたバージョンアップ版として形にするつもりです。
改めて、当時ご迷惑を掛けたスタッフの皆様と、再び形を整えさせて頂く機会を与えて下さった東北新社様に感謝致します。
ありがとうございます。
サンダーバードファンの皆様に楽しんで頂ける作品を目指して頑張ります。
よろしくお願いします。
「サンダーバード」等ITC作品ファン 庵野秀明

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