ジェニファー・ハドソンが〝ソウルの女王〞アレサ・フランクリンを熱演する音楽エンターテインメント最新作『リスペクト』が2021年11月5日(金)に公開されます!今回は、本作の見どころ・基本ポイント、さらにジェニファー・ハドソンのインタビューをお届けします。(文・松坂克己/デジタル編集・スクリーン編集部)

イントロダクション

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アレサ・フランクリン(ジェニファー・ハドソン)
幼少時から天性の歌の才能を持ち、やがて成長するとヒット曲を連発、“ソウルの女王”と呼ばれるようになる。

〝ソウルの女王〞の称号を持つ伝説的大歌手アレサ・フランクリンの幼少時からの成長と人柄を彼女の代表曲を織り交ぜながら描く音楽映画。アレサを演じるのはデビュー作『ドリームガールズ』(2006)でアカデミー賞助演女優賞に輝き、歌手としてグラミー賞も獲得しているジェニファー・ハドソン。今回も圧倒的な歌声をたっぷり聞かせてくれる。

共演はこれまたアカデミー賞俳優のフォレスト・ウィテカー、『G.I.ジョー』のマーロン・ウェイアンズら。舞台演出家出身で黒人女性として初めてトニー賞演出賞候補になったリーズル・トミーが監督を務めた。

ストーリー

画像: ストーリー

デトロイトの説教師(ウィテカー)の娘アレサ・フランクリンは、10歳にして人々の心に届く歌声を持っていた。だが父と別居中の愛する母が心臓発作で急死し、アレサは初めて歌うことで悲劇を乗り越えようとする。

成長したアレサ(ハドソン)は父の尽力でレコード会社と契約するがなかなかヒットに恵まれない。やがて昔馴染みのテッド(ウェイアンズ)と再会、彼を恋人兼マネージャーについにヒット曲を送り出した。だが彼は次第に横暴に振る舞うようになり、アレサに対して暴力さえ振るうようになる。思い余ったアレサは決断する……

押さえておくべき基本ポイント

ポイント1:アレサ・フランクリンとは?

画像: ポイント1:アレサ・フランクリンとは?

1942年3月25日、テネシー州メンフィス生れ。60年代後半から“貴方だけを愛して”“リスペクト”“ナチュラル・ウーマン”などヒット曲を連発、“ソウルの女王”と讃えられた歌手。グラミー賞では20回も受賞し、“ローリング・ストーン”誌選出の偉大なシンガーの1位に選ばれ、民間人としては最大の栄誉である大統領自由勲章も受けている。2000年代に入っても活躍を続けたが、2018年8月16日、膵臓がんのため76歳で死去。

ポイント2:映画に登場する名曲たち

画像: ポイント2:映画に登場する名曲たち

アレサの代表曲のいくつかがこの映画に登場している。最初のヒット曲 “貴方だけを愛して”はマッスル・ショールズのスタジオで編曲しながらの録音風景が描かれ、“リスペクト”は姉妹たちと遊び半分で歌い始めるが説得力のある歌に仕上がり初のグラミー受賞曲となった。ラストの教会コンサートの場面では讃美歌のカバー“アメイジング・グレイス”が歌われ、このコンサートを収めたアルバムはアレサ史上最多セールスを記録した。

登場人物

画像1: ジェニファー・ハドソンが〝ソウルの女王〞を熱演!『リスペクト』11/5公開

C・J・フランクリン(フォレスト・ウィテカー)※画像右
デトロイトに大きな教会を持つ高名な説教師。娘たちに対し抑圧的で、すべてを自分の思い通りにしようとする。

画像2: ジェニファー・ハドソンが〝ソウルの女王〞を熱演!『リスペクト』11/5公開

テッド・ホワイト(マーロン・ウェイアンズ)※画像中央左
フランクリン家によく出入りしていたが、父CJに嫌われ出入り禁止に。やがてアレサと再会し共に歩むように。

画像3: ジェニファー・ハドソンが〝ソウルの女王〞を熱演!『リスペクト』11/5公開

ダイナ・ワシントン(メアリー・J・ブライジ)※画像右
アレサの幼少時にすでに売れっ子だった歌手。後年、アレサに自分らしい歌を歌わなければとアドバイスする。

ジェニファー・ハドソンインタビュー

画像4: ジェニファー・ハドソンが〝ソウルの女王〞を熱演!『リスペクト』11/5公開

“音楽活動だけでなく人権活動家としてのアレサの一面も大きいことに驚いたわ”
── ジェニファー・ハドソン

── アレサを演じるのはチャレンジだった?

間違いなく、今までのキャリアで最大の挑戦ね。彼女がこの作品の企画にあたり、私を選んでくれたことも光栄だったけど、それ以上に彼女のレガシーに見合った表現ができるのかどうかが不安だったわ。

── 役作りのリサーチで新たな発見はあった?

音楽活動における彼女の歴史はもともと知っていたけれど、人権活動家としての彼女の一面が、ここまで彼女にとって大きなことだったことには驚いた。アクティビズムのために自分のキャリアを利用したこと、キング牧師との交友など、公民権運動への関わりの深さは、リサーチで一番の発見だった。

── プロデューサーとして関わったのはなぜ?

アレサ自身に彼女の役に選ばれたこと、一人の人間として彼女と心を通わせることができたことで、今作は私にとって個人的なプロジェクトとなったのよ。大きな責任感を感じたし、アレサを演じる役者としてだけでなく、できる限り深く関わりたかった。それは彼女に敬意を表すことができるように、自らできる限りのことをしたいと思ったから。

── 本作でも重要なシーンとして出てくる、ドキュメンタリー映画化された『アメイジング・グレイス』はご覧になりましたか?

もちろん! あの映画は今作のリサーチの一部でもあり、私たちが最初に見たものの一つ。だってあの映画がアレサに関する最新の情報でもあるんだもの。観た時は、まるで自分がそこにいるような気持ちになったわ。

(インタビュー文・よしひろまさみち)

アレサのドキュメンタリー「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」リリース

画像: アレサのドキュメンタリー「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」リリース

『リスペクト』のラストでアレサが教会で開いたゴスペル・コンサートの模様を収録したドキュメンタリー『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』がDVDリリースされる。1972年のこのコンサートはシドニー・ポラック監督により撮影されていたが、映像と音声のシンクロができずお蔵入りしていた。だが技術の発達によってその困難を克服、収録から47年後にようやくアメリカで公開、日本でも5月に劇場公開された。

画像: 『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』 2021年11月5日発売 DVD 4,180円(税込) 発売・販売元:ギャガ 2018(C)Amazing Grace Movie LLC

『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』
2021年11月5日発売
DVD 4,180円(税込)
発売・販売元:ギャガ

2018(C)Amazing Grace Movie LLC

歌姫たちは女優としても一級

『リスペクト』のジェニファー・ハドソン以外にもシンガーと同時に女優としても活躍する人気の歌姫たちは近作でもズラリ!『ゲットアウト』のプロデューサーが製作する新スリラー『アンテベラム』(11月5日公開)で熱演を見せるジャネール・モネイ、リドリー・スコット監督と組んだ『ハウス・オブ・グッチ』(1月14日公開)でまたもオスカー候補の呼び声がかかるレディー・ガガらが重量級パフォーマンスを見せる。

若手ではなんといっても『DUNE/デューン 砂の惑星』(公開中)『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(近日公開)のゼンデイヤ、現代版ミュージカルになった『シンデレラ』(配信中)のカミラ・カベロなどに注目が集まる。

ジャネール・モネイ

レディー・ガガ

ゼンデイヤ

カミラ・カベロ

Photo by Getty Images

リスペクト
2021年11月5日(金)公開

アメリカ/2021/2時間26分/ギャガ
監督:リーズル・トミー
出演: ジェニファー・ハドソン、フォレスト・ウィテカー、マーロン・ウェイアンズ、オードラ・マクドナルド、メアリー・J・ブライジ、マーク・マロン
© 2020 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved
©2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

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