韓国人気俳優 パク・ジョンミン、ソン・ソック、チェ・ヒソ、イ・ジェフンが初めて脚本・監督を務めるオリジナルショートフィルムプロジェクト『UNFRAMED/アンフレームド』がWATCHAにて独占配信中! 発起人であるイ・ジェフンに自身の初監督作品についてたっぷり語っていただきました!

――元々、学生時代から映像や演技について学ばれていたそうですが、そもそも映画を撮りたいと思ったきっかけは何でしたか?

小さい頃から特に映画を観ていましたので、映画に関するものや映画に関わる人たちに親しみを持っていました。幸い今は俳優業をやっていますが、もし、そうでなかったら何ができるか?と考えた時に、僕が心底楽しんで面白いと思えるものは何かと考えると映画しかなかったんです。映画さえあれば生きていけると思いました。

映画には俳優やメイクさん、照明さんなどのスタッフがいたり、制作陣がいたり、色んな人々が集まって一つの作品が作られます。その中の一つに自分が関われたらいいなと常々思っていました。今回はアンフレームドのプロジェクトで、監督の機会を頂き初挑戦しました。

やはり、映画を観ること自体が幸せですね。僕は演技者なので、演技する瞬間で、いい時もあれば悩んで苦労する時もあります。でも、やはり生きがいになるのは、『映画館で映画を観ること』ですね(笑)。なので、観ること自体が、映画作りの原動力になったのではないかと思います。

――ジェフンさんの監督作『ブルーハピネス』は、チョン・ヘインさんをイメージして脚本を書かれたと。キャスティングの秘話を教えてください。

この時代を代弁できる青年って誰だろうと考えていて、脚本を書けば書くほどチョン・ヘインさんしかいないと思いました。今、ふと思うと、彼が出演してくれたから良かったんですけど、もし受けてくれなかったら、どうなってたんだろうと思ってしまいます(笑)。台本を受け取った時に「面白い!」と言ってくださって、すぐに快諾してくださいました。自分のことのように嬉しがってくれました。

また、ほかのキャストについては、僕と縁があって、もっとも演技が上手い俳優というのを念頭に置いてキャスティングしました。みなさん、低予算に関わらず快く受けてくださって、僕は本当に幸せ者でした。ちょっと僕は、みなさんに借りを作りましたね(笑)。この借りはいつか返さなくてはいけませんね。

画像: 『ブルーハピネス』:『UNFRAMED/アンフレームド』より

『ブルーハピネス』:『UNFRAMED/アンフレームド』より

――監督する上で、ご自身の俳優経験が、役立ったエピソードはありますか?

役者としての現場の経験が多かったので、現場に馴染みがありました。演技者である僕が同業者の方の演技を見て、良し悪しを早く判断できたことも良かったと思います。俳優さんたちの演技を間近で見ること自体が幸せで、また監督をできたらいいなと思いました。そして、自分でも映画が好きなんだなと改めて感じました。

――アンフレームドの4つの作品は、カラーがまったく違いますね。

テーマですとか、何もなかったのですが、いざ作品が4つ出来たら、それぞれのカラーが違いました。最初から私たちは、何にも囚われずに自由に作っていました。だからこそのアンフレームドなのです。出来上がった作品を見て、それぞれの特色にびっくりしました。

――他の俳優さんたちの監督作品を観た率直な感想を伺いたいです。

「学級委員長選挙」については、ヒップホップの一言だと思います。音楽とか編集もそうですし、感覚的なものが早い。現代にすごくマッチしていますよね。子供を主人公にしていますが、大人の世界を暗示しているように思えます。僕はパク・ジョンミンさんが直接ディレクションしている現場を観に行ったのですが、子供たちが上手く演技をできるように温かく見守る姿がステキだなと思いました。

「再放送」は叔母と甥っ子との二人のドタバタ劇です。演技者二人の呼吸がしっかり合っているのは、その雰囲気を作った監督のソン・ソックさんの手腕だと思います。二人が面白おかしく演技できるように、きっとソックさんが小走りで駆け回って現場をディレクションしていたのかなって想像しています(笑)。いちばん笑った作品ですね。

「バンディー蛍の娘」については、僕も色んな物語を書いたりしましたが、チェ・ヒソさんが書いたこの内容は、正直、僕には書けません。女性ならではの視点で、温かい気持ちですとか、心の動きですとかが上手く表現されていました。間接的にはとても共感できた部分が多かったです。こんなに色んな人たちがいるんだなと、より視界を広げられるような作品でした。僕は、これほどキレイで純粋な映画はないなと思いました。人を治癒してくれるような印象的な映画でした。

画像: ――他の俳優さんたちの監督作品を観た率直な感想を伺いたいです。

――『BLEAK NIGHT 番人』で共演なさって以来のお付き合いのパク・ジョンミンさんとはどんなやり取りをしましたか?

先ほどもお話しましたが、彼の撮影現場に行って、直接観ていたくらいの仲良しです。『BLEAK NIGHT 番人』から、もう10年は経っていても、今の若い俳優仲間の中ではいちばん親しくて頼れる存在です。実は、このプロジェクトを企画した時点で、まず頭に浮かんだ人はパク・ジョンミンさんでした。彼が、昔、映画を撮りたいと話していたのも知っていましたし、彼が撮ったミュージックビデオに出演したこともあるんです。心が通じ合っているので、その時も「出てくれる?」「わかった」と二つ返事で受けました。信頼しきっているので、今でも彼とは色んなやり取りをしています。

画像: イ・ジェフンが語る初監督作秘話と10年来続くパク・ジョンミンとの友情【インタビュー】

イ・ジェフン

1984年7月4日生まれ、韓国・ソウル特別市出身。2007年の短編映画『夜は彼らだけの時間』でデビューした後、『BLEAK NIGHT 番人』では第48回大鐘賞ならびに第32回青龍映画賞の新人男優賞を受賞。ほか『高地戦』、『建築学概論』などの映画に出演。2019年に、旧来の友人である監督のヤン・ギョンモ、プロデューサーのキム・ユギョンと共同で制作会社「HARD CUT」を設立。2021年にマネージメント会社「COMPANY ON」を設立。

(C)COMPANY ON

『UNFRAMED/アンフレームド』

『UNFRAMED/アンフレームド』はフレームから脱して新しい可能性を探る4人のアーティスト(パク・ジョンミン、ソン・ソック、チェ・ヒソ、イ・ジェフン)が心の奥深く抱いていた想いを脚本に演出したショートフィルムプロジェクトで、制作会社HARDCUTと動画配信サービスWATCHAが共同企画したWATCHAオリジナルシリーズ。

異なる個性を持つ 4 人が、企画段階から関わり演出を手掛けるということで熱い関心を集めた『UNFRAMED/アンフレームド』は、ベテランの演技派俳優から新鮮な魅力を持つ新人俳優まで、韓国映画界の今と未来を担う俳優(アーティスト)たちを起用した作品を公開する。

『UNFRAMED/アンフレームド』全4作品
2021年12月22日よりWATCHAにて独占配信中

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