世界興収300億円を突破、『ジョーカー』を超えて、全世界74カ国でオープニングNo.1興行収入を記録した『THE BATMAN-ザ・バットマン-』。本作は過去のバットマン映画と何が違う? チェックポイント&コラムから今作独自の魅力に迫ってみましょう!(文・平沢薫、杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)

押さえておきたいチェックポイント! (文・平沢薫)

チェックポイント1:
カート・コバーンを意識した主人公

画像: 大富豪というイメージから刷新されたブルース像

大富豪というイメージから刷新されたブルース像

監督曰く、今回のブルース・ウェインは、1994年に27歳でショットガン自殺した人気バンド、ニルヴァーナのカート・コバーンのイメージ。どこか隠遁者のような、自己破壊的なロックの美学が宿る人物像が、ロバート・パティンソンに合致したそう。US予告編ではニルヴァーナの「サムシング・イン・ザ・ウェイ」が流れる。

チェックポイント2:
実在の凶悪犯を意識したヴィラン

史上最狂の知能犯リドラー

殺害現場に“なぞなぞ”を残す自己顕示欲の強いサイコな知能犯リドラーは、監督が実在の連続殺人鬼ゾディアックを意識したもの。彼は1968~72年のサンフランシスコで自称37人を殺害し、警察やマスコミに多数の犯行声明文を送りつけたが、現在も事件は未解決。デヴィッド・フィンチャー監督の映画『ゾディアック』(2007)もある。

チェックポイント3:
役柄不明のバリー・コーガン

バリー・コーガンが演じるのは?(写真は過去のファッションイベントのもの)

Photo by Tim P. Whitby/Getty Images

バットマン最大の宿敵ジョーカーが登場する?! 『エターナルズ』(2021)のドルイグ役のバリー・コーガンの役名がずっと発表されず、後のジョーカー役ではないかとの噂が浮上している。その後、役名はコミックのゴードン刑事の相棒の名、スタンリー・メルケル刑事と発表されてはいるが、どうやら同役ではないらしい。

チェックポイント4:
撮影は『DUNE/デューン 砂の惑星』の名手

画像: 最新技術で表現されるゴッサム・シティに注目

最新技術で表現されるゴッサム・シティに注目

カメラマンは『DUNE/デューン 砂の惑星』の映像美で唸らせたグリーグ・フレイザー。彼は『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ・ドラマ『マンダロリアン』も撮影しており、同作で開発された、グリーンバックを使わず、セットの背景に別映像を映し出して撮影する最新映像技術“プロジェクト・スポットライト”を本作でも使用した。

チェックポイント5:
スピンオフで広がる世界観

コリン・ファレルのペンギンがまだまだ楽しめそう

スピンオフの実写ドラマ2作が企画進行中で、1作は、本作のコリン・ファレル演じるペンギンを描くドラマになると言われている。もう1作はゴッサム市警の腐敗を描くもので、ゴードン刑事ではない別の刑事が中心になるとの噂。また、ロバート・パティンソンの出演契約は3作と言われており、映画が三部作になる可能性も!?

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