本年度アカデミー賞にて、史上初となる国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞3部門にノミネートされている、ドキュメンタリー映画『FLEE フリー』が6月10日に公開となる。この度、本作の特報映像とティザービジュアルが解禁となった。

本作『FLEE フリー』で描かれるのは、タリバンとアフガニスタンの恐ろしい現実や、祖国から逃れて生き延びるために奮闘する人々の過酷な日々、そして、ゲイであるひとりの青年が自分の未来を救うために過去のトラウマと向き合う姿だ。ドキュメンタリー作品ではあるが、主人公のアミンをはじめ周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作されている。

そうしたジャンルの垣根を越えて高い評価を受けており、3月18日現在、各国の映画祭で76受賞140部門ノミネートされている。昨年のサンダンス映画祭では、ワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門の最高賞であるグランプリを獲得したほか、アヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を受賞するなど高い評価を得ている。

公開された特報映像では、そんな本作独自のタッチを垣間見ることができる。

画像: 本年度アカデミー賞3部門ノミネート!映画『FLEE フリー』6月10日(金)全国公開<特報> youtu.be

本年度アカデミー賞3部門ノミネート!映画『FLEE フリー』6月10日(金)全国公開<特報>

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もともと数々のラジオ・ドキュメンタリーを手掛けてきたヨナス・ポヘール・ラスムセン監督は、独創性に溢れるスタイルで本作を作り上げたことについて、「私的な物語を語る過程で、私は常に新しい方法や新しいアプローチを探求しようと心がけています。語られる物語に沿うように、映画の形式を捻じ曲げる方法を探るのです。『FLEE フリー』では、そのレパートリーにアニメーションを加えました。アミンが惜しみなく私に共有してくれた、貴重な証言にふさわしい舞台を与えられるよう、説得力があり、魅力的な語り口を作ることを目指したのです」と語っている。

また、同時に公開となったティザービジュアルにはそれぞれの境遇を生きる国籍も様々な119人が描かれているが、これらは全て本作に登場するキャラクター。

画像: アニメーションで制作されたドキュメンタリー『FLEE フリー』の特報映像が解禁

カセットプレーヤーでお気に入りの曲を聴きながらはしゃぐ幼い頃のアミン、自身のトラウマと向き合う現在のアミン、そして彼の恋人や家族、ラムスセン監督の姿も。「故郷とは、ずっといてもいい場所」というキャッチコピーは、映画に出てくるアミン自身による言葉。ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督はアカデミー賞授賞式を控えて、先ごろ行われたインタビューでこう語っている。「この物語は、過去やセクシュアリティも含め、自分が誰なのか。それを知ることのできる場所を見つける、一人の人間の物語なのです」。アミンの物語をぜひ劇場でチェックしてほしい。

『FLEE フリー』
6月10日(金)新宿バルト9、グランドシネマサンシャイン 池袋他全国ロードショー

監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン
製作プロダクション:Final Cutfor Real『アクト・オブ・キリング』
製作総指揮:リズ・アーメッド、ニコライ・コスター=ワルドー

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