2013年に閉館した映画館「銀座シネパトス」の遺志を受け継いだ特集上映「銀座シネパトス復活映画祭」の第一弾として『ウイラード』(71)と続編『ベン』(72)が池袋HUMAX シネマズにて5月20日(金)~6月2日(木)のどこかで、数十年ぶりに上映されることが決定した。

面白さと哀しさと衝撃に満ちた、50年前のねずみ映画が国内最終上映!

2013年に耐震性の問題によって取り壊しとなり、惜しまれつつ閉館した映画館「銀座シネパトス」の遺志を受け継いだ強力な特集上映「銀座シネパトス復活映画祭」が5月20日(金)~6月2日(木)に東京・池袋HUMAXシネマズにて開催される。第一弾として『ウイラード』(71)とその続編『ベン』(72)が期間中のどこかで、数十年ぶりに上映決定。なお、この2作は上映の権利終了間近にて、これが日本最終上映となる。

画像1: 50年前のねずみ大作『ウイラード』『ベン』が「銀座シネパトス復活映画祭 Vol.1」で数十年ぶり上映!
画像2: 50年前のねずみ大作『ウイラード』『ベン』が「銀座シネパトス復活映画祭 Vol.1」で数十年ぶり上映!

また「銀座シネパトス復活映画祭」はシネパトスを率いた最後の支配人・鈴木伸英氏が数年の雌伏期間を経て、シネコン全盛の中「ここでしか上映しない」「喜怒哀楽を刺激する」作品を上映する!とついに立ち上がって実現する企画。ぜひご覧いただきたい。

想像を絶する事実が今、目の前に起こる!『ウイラード』

『ウイラード』は初公開当時、ヒッチコックの『鳥』をしのぐと宣伝され、1972年正月映画の話題を独占した、ねずみ数百匹が人間を襲う異色超大作。アメリカ各都市では驚異的ロングランとともに各上映館の当時の動員、興収記録を次々と塗り替え、ヨーロッパでも大ヒットを記録した。出演は『いちご白書』で一躍スターに躍り出たブルース・デイヴィソン、クリント・イーストウッドに出会う前のソンドラ・ロック、そして『ワイルドバンチ』などの名優アーネスト・ボーグナインがねずみに喰い殺される男を熱演。

画像3: 50年前のねずみ大作『ウイラード』『ベン』が「銀座シネパトス復活映画祭 Vol.1」で数十年ぶり上映!
画像4: 50年前のねずみ大作『ウイラード』『ベン』が「銀座シネパトス復活映画祭 Vol.1」で数十年ぶり上映!

撮影のために調教されたねずみは実に500匹。ピーナツを餌に約1年をかけて調教され、合図とともに歯をむき出しにするグループ、家具の上に駆け上がるグループ、一斉にチューチュー鳴くグループなど25ものグループに分けられ、世紀の名演技で魅せる。

画像: 想像を絶する事実が今、目の前に起こる!『ウイラード』

【あらすじ】ソクラテスとベンと名付けた2匹のねずみしか友達のいない青年ウイラードは、職場で復讐のためにねずみに人を襲わせるも、その後自らの私利私欲のためにねずみを裏切ってしまう…。
【スタッフ】監督:ダニエル・マン/原作:スティーヴン・ギルバート/脚本:ギルバート・ラルストン
【キャスト】ブルース・デイヴィソン、エルザ・ランチェスター、アーネスト・ボーグナイン、ソンドラ・ロック
1971年/アメリカ/カラー/95分/BD上映/1971年12月劇場公開作品/原題:WILLARD
WILLARD © 1971 Bing Crosby Productions, Inc. All Rights Reserved.

胸をじぃーんと熱くさせるファミリー・サスペンス!!『ベン』

『ベン』は『ウイラード』の大ヒットをうけて即座に製作された続編。飼い主の裏切りにあったねずみのベンが、人間への復讐のため集団を形成し襲撃や略奪を繰り返すように。凶悪なねずみ集団のボスとなったベンだが、思いがけず病弱で孤独な少年と出会ったことで、真の友情を育んでいくというストーリーだ。大量のねずみがヒトを襲う大パニック映画の様相を呈しながら、人間のごとく表情で名演技を見せるベンに驚愕するとともに、 孤独な少年とねずみの心温まるやり取りが感涙必至の感動作となっている。

画像1: 胸をじぃーんと熱くさせるファミリー・サスペンス!!『ベン』
画像2: 胸をじぃーんと熱くさせるファミリー・サスペンス!!『ベン』

当時の宣伝用素材では<ファミリー・サスペンス>なる言葉が使われ、(お子さま用)と記され解説文の漢字にすべてひらがなのルビが振られた別チラシまで作られた。大感動のラストからエンドロールに流れる主題歌は、当時13歳のマイケル・ジャクソンの「ベンのテーマ」。マイケル・ジャクソンがソロで初の全米シングルチャート1位を記録した記念すべき一曲。この曲はゴールデングローブ賞で最優秀主題歌賞を受賞、アカデミー賞でもノミネートされ、授賞式でマイケル・ジャクソンがパフォーマンスを披露した。

画像3: 胸をじぃーんと熱くさせるファミリー・サスペンス!!『ベン』

【あらすじ】前作『ウイラード』で飼い主の青年を殺したねずみのベンは近所の病弱な少年と仲良くなるが、警察ほかねずみ駆除に躍起になる大人たちに追い詰められる。
【スタッフ】 監督:フィル・カールソン/脚本:ギルバート・ラルストン/作詞:ドン・ブラック/音楽:ウォルター・シャルフ/歌:マイケル・ジャクソン“ベンのテーマ”
【キャスト】モンゴメリー少年、ジョセフ・キャンパネラ、アーサー・オコンネル、メレディス・バクスター
1972年/アメリカ/カラー/94分/BD上映/1973年1月劇場公開作品/原題:BEN
BEN © 1972 Cinerama Releasing. All Rights Reserved.

これら2作品は長年、権利の複雑さから世界的に流通せず、諦めざるを得ないのかと思われる中、2017年に突如アメリカで権利がクリアになり、日本でもブルーレイ/DVD化を果たした。その時点で上映の要望も高かったことから、幾度か上映が試みられるも、様々な要因が重なり実現せず、機会を逸していた。

そして気づけば権利終了が目前に迫り…そんな状況に立ち上がったのが、元・銀座シネパトス支配人。動物パニック映画としても人気の2作を、そして大量のねずみたちの名演をこのまま権利終了とともに地下に埋もれさせてはいけないと奮起し、このたび遂にスクリーンに再登場する機会を得た。この貴重な機会をお見逃しなく!

銀座シネパトス復活映画祭 Vol. 1

<開催期間>5月20日(金)~6月2日(木)
<開催劇場>池袋HUMAX シネマズ
<上映作品>
【日本最終上映のねずみ大作 】 「ウイラード」 1971年日本公開
【日本最終上映のねずみ大作パート2】 「ベン」 1972年日本公開
【パトスの立地を彷彿とさせる傑作映画 】 「パラサイト 半地下の家族」 2019年日本公開
<料金>一般1,300円(その他池袋 HUMAX シネマズ通常料金に準ずる)

タイトルを聞けば銀座シネパトスを思い出すシークレット作品を調整中。タイムテーブル、上映日程の詳細、チケット販売開始日は確定次第ヒューマックスシネマHPにてご案内いたします。

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