世界には、迷宮入りとなっている未解決事件が数多く存在する。90年代の未解決事件を題材にしたクライム・サスペンス『L.A.コールドケース』が8月5日(金)より公開されることを記念し、世間を震撼させた未解決事件を題材にしたクライム・サスペンス映画5選をご紹介。

ケネディ大統領暗殺、その真相を追う検事の戦い
『JFK』(1992年日本公開)

第35代アメリカ合衆国大統領の暗殺事件を追う地方検事を描いた作品。

画像: Photo by Warner Brothers/Getty Images

Photo by Warner Brothers/Getty Images

1963年11月22日、テキサス州ダラスで遊説中の第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが暗殺された。アメリカ全土に衝撃が走る中、容疑者オズワルド(ゲイリー・オールドマン)が逮捕されるが、護送中に射殺されてしまう。政府の公式調査会「ウォーレン委員会」による調査結果に疑問を抱いたニューオーリンズの地方検事ギャリソン(ケビン・コスナー)は、真相を究明するべく単独で調査を開始する。

韓国の未解決事件をモチーフとしたサスペンス
『殺人の追憶』(2004年日本公開)

1980年代後半に韓国で起こった実在の事件「華城連続殺人事件」をモチーフにした作品。ソウル近郊の農村で、若い女性の惨殺事件が連続して発生。地元の刑事とソウル市警から派遣された刑事が捜査に当たり、ついには有力な容疑者を捕らえるが・・・。

監督は後に『パラサイト 半地下の家族』など多数の作品でガンホとタッグを組むポン・ジュノ。2003年度の大鐘賞(韓国のアカデミー賞)では、作品賞・監督賞・主演男優賞・照明賞を受賞した。「華城連続殺人事件」は2006年に時効を迎えたが、その13年後の2019年、ついに犯人が特定され話題となった。

警察とメディアをも翻弄する連続殺人犯の恐怖
『ゾディアック』(2007年日本公開)

1960年代後半にサンフランシスコで実際に起きた「ゾディアック殺人事件」。同事件について綴られたロバート・グレイスミスのノンフィクションを原作としたサスペンス映画。

画像: ゾディアック(字幕版)(予告編) youtu.be

ゾディアック(字幕版)(予告編)

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残忍な手口で殺人を重ねながら、奇妙な暗号を送りつけてメディアや警察を翻弄する連続殺人犯“ゾディアック”。4人の男たちが真実を追いかけていくが、次第に人生を狂わされていく・・・。監督は『セブン』『ファイト・クラブ』のデヴィッド・フィンチャー、出演はジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jrと豪華キャストが集結している。

史上最悪の冤罪事件とも言われる未解決事件を映画化
『デビルズ・ノット』(2014年日本公開)

史上最悪の冤罪事件とも言われる「ウェスト・メンフィス3事件」を題材に映画化。原作はマラ・レヴェリットのベストセラー・ノンフィクション。

画像: 『デビルズ・ノット』予告篇 www.youtube.com

『デビルズ・ノット』予告篇

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1993年に米アーカンソー州ウェスト・メンフィスで少年たちが無残に殺される猟奇殺人事件が発生。やがて警察は16~18歳の若者3人を犯人と断定して逮捕する。しかし不自然さを感じた私立探偵ロン・ラックス(コリン・ファース)は独自に調査を開始。事件の背後にあった不正や矛盾が明らかとなっていく。

昭和最大の未解決事件、その鍵は幼き日の自分・・・?
『罪の声』(2020年日本公開)

昭和最大の未解決事件をモチーフとした塩田武士の同名小説を映画化した作品。監督は『花束みたいに恋をした』の土井裕泰。脚本は『犬王』の野木亜紀子。

画像: 映画『罪の声』予告【10月30日(金)公開】 www.youtube.com

映画『罪の声』予告【10月30日(金)公開】

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1984年。食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件が発生。誘拐や身代金要求、そして毒物混入など数々の犯罪を繰り返した犯人たちだったが、ある日忽然と姿を消した。それから35年後。新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、事件の真相を求めて取材を重ねる日々を送っていた。一方、テーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品の中からカセットテープを発見。再生すると幼いころの自分の声が聞こえてくるが、それは、事件で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。

HIPHOP界2大カリスマ暗殺事件をめぐる“巨大な闇”
『L.A.コールドケース』(2022年日本公開)

半年の間に二人のヒップホップ・スターが射殺された。2PACは1996年9月にロサンゼルスで。その約半年後にノトーリアスB.I.G.が何者かに待ち伏せされて殺された。この暗殺事件は20年が経った今も、未だ謎に包まれたままである。さらに、この2つの事件とのつながりで逮捕された者はまだ一人もいない。HIPHOP界2大カリスマ暗殺事件をめぐる“巨大な闇”に巻き込まれた実在のロサンゼルス市警察刑事プール(ジョニー・デップ)とジャーナリストのジャック(フォレスト・ウィテカー)が真実を求めて奮闘するクライム・サスペンス。

画像: 『L.A.コールドケース』60秒予告篇 www.youtube.com

『L.A.コールドケース』60秒予告篇

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プロデューサーのミリアム・シーガル(『潜入者』、『善き人』)は、「私にとって最も興味深かったのは、なぜ今までこの事件に関わった人間が一人も起訴されていないのか、という点である」とコメント。また、2人のラッパーの暗殺事件と本作のテーマについては、「実際に銃の引き金を引いたのが誰かというのは、さほど重要ではなく、この2つの暗殺を指示した者が誰なのか、ということが好奇心を掻き立てるんだ。ただ、映画の中心テーマはそのことではなく、犯人を探し出したいというプールの純粋な熱意なんだよ」と話している。

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