映画『神在月のこども』の野外上映会が7月31日(日)にゆかりの地・墨田区にて実施され、原作者の四戸俊成、プロデューサーのウコとともに、墨田区の山本亨区長、墨田区観光協会の森山育子理事長による舞台挨拶が行われた。

“この島国の魅力をアニメーションで翻訳して世界へ”。その想いに日本を代表する制作陣&出演陣が共鳴して生み出された映画『神在月のこども』。2021年10月に全国約200館で公開され、同月には、「モントリオール国際リース賞映画祭2021」で最優秀監督賞など主要5部⾨にノミネート。また、翌2022年2⽉には、動画配信サービス「Netflix」を通じて全世界に配信を開始。1週間で約266万時間(161万⼈鑑賞相当)の視聴時間を記録して、同サイトのその週の「Global Top10(他⾔語)」で8位に輝いた。世界でのその反響のもと、今月7月1日より、米国ロサンゼルス「Anime Expo」に続き、7月14日にはフランスのパリで開催中の「Japan Expo」へ招待されるなど、公開後もその勢いは留まることを知らない。

画像1: 映画『神在月のこども』野外上映会がゆかりの地・墨田区にて実施

この度、映画の出発点でもある、主人公カンナの出身地である墨田区の牛嶋神社も隣接する隅田公園そよ風広場にて、『神在月のこども』の野外上映会が、主催・墨田区観光協会、実施協力・イオンエンターテイメントによって実施された。

画像2: 映画『神在月のこども』野外上映会がゆかりの地・墨田区にて実施

日本での劇場公開にとどまらず、世界各国のイベントに招待されるなど、ご縁により神域をまたぎ、神話の地へ馳せた主人公・カンナの物語が広く世界を駆けている。旧暦10月に全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集い、翌年の縁を結ぶ会議を行うという伝承を題材に少女の成長していく姿を描いた『神在月のこども』。

「恥ずかしながら、この作品が墨田区が舞台になっているのを知らなかったんです。古事記とかで描かれている神話の神々の世界、日本の神話の物語なのですが、改めて日本の神様というのを勉強するのにはいい作品だと思います。改めて日本の神々、神社、隅田のよさを知ってもらえたら」と森山理事長の挨拶からスタート。墨田区の魅力について聞かれた山本区長は、「人情豊かな、人と人がつながって支えあっている、仲のいい人とつながる墨田区。両国の国技館や墨田川があり、世界でも最新鋭のスカイツリーなど、歴史と伝統と文化を持ち合わせつつ観光都市でもある街です。住んでも、働いても、訪れても楽しい墨田区。リニューアルした隅田公園。後ろ側にスカイツリー。この様な場所で話題の作品である『神在月のこども』を上映出来てうれしいです」とPR。

主人公カンナが墨田区在住という設定について聞かれた原作者の四戸は、「カンナという小学6年生の女の子が主人公なのですが、東京から島根の出雲まで走っていく話です。韋駄天神という走るかけっこの神様であり、出雲にもゆかりがある場所を探しながら、文化的で豊かな場所を探していて、ロケハンをしながらここに決めました。この作品は人々と神様の話なのですが、あったかい日常があって、神様の世界から戻ってきたらまたあったかいところに戻ってくるということを描きたくて、人情溢れるあたたかい世界ということで墨田区を選ばせていただきました」と言い、会場のとなりにある牛嶋神社について「この主人公カンナを神々の世界に誘いに来るイナバの白兎と、その旅を邪魔する鬼の少年と出会うのが牛嶋神社。色々なご縁と要素が重なってこの場所に決めました」と物語の舞台に選んだ理由を説明。

画像3: 映画『神在月のこども』野外上映会がゆかりの地・墨田区にて実施

山本区長は、「この神社を取り上げてくださって、ご縁をいただいてありがたいなと思います。牛嶋神社の境内に牛の像がいるのですが、痛いところをなでると治る。牛が町内を練り歩いているお祭りというのが5年に一度、今でも行われているんです。地元ゆかりの神社になっております」とアピール。カンナの旅にも重要な役割を果たした牛嶋神社以外にもいろいろな歴史的名所も沢山ある墨田区について、山本区長は「今日お集まりのこれからを生きる子供たちには、日本のアニメーションは世界にアピールできるということを知ってもらいたいです。日本を、墨田区を発信してもらえているということは私たちにとって大変ありがたく、自分たちもここで育ったんだなと思って観てもらえればと思います」と言い、森山理事長も「この作品の中では出雲に走っていく中で、ひょうたんが沢山出てきます。ひょうたんに“す”のマークが墨田区のトレードマークになっています。江戸文化の一つ、江戸の文化を引き継ぐという意味合いでひょうたんを使っています。是非覚えていただければ。この作品はあの場所かなとか、身近なところが鮮明にリアルに描かれているので、宝物探しのように楽しんで観ることもできると思います」と墨田区の魅力をアピール。

最後に四戸が『この作品は、東京五輪に合わせて昨年公開し、日本人のご縁という日本人の根っこにある様な文化を全世界の人々にアニメーションで伝えられればと思い作りました。主人公たちの後ろ側に映る日本の原風景も楽しみながら見てもらえたらと思っています。おかげ様で海外にも沢山発信されているので、この映画を観て、日本に行ってみたい、隅田区に行ってみたいと思って日本に来た人がいたら、是非温かく迎え入れてもらえたらうれしいです』とアピールし、大きな拍手で迎えられ、大盛況のうちに舞台挨拶は終了となった。

現在、『神在月のこども』はNetflixにて全世界配信中で、公開から1年となった10月7日(金)には、待望のDVD&Blu-rayも発売となる。

神在月のこども
Netflixで配信中
配給:イオンエンターテイメント
©2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

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