【復刻記事】1995年6月号掲載「ブラッド・ピットのすべて AtoZ」

主演最新作『ブレット・トレイン』の公開を記念して、今では読むのが難しい1995年当時のブラッド・ピットにまつわる特集をWEB記事として可能な範囲で復刻しました。当時のブラッド・ピットを知ることのできる貴重な内容となっています。（元記事著者：川口敦子／デジタル編集：SCREEN編集部）

本記事は1995年6月号に掲載された特集を基にしているため、掲載の情報は当時のものです。また、人名や作品名表記を現在のSCREENの表記に合わせている他、文章を一部変更しております。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

Art & Architecture（美術と建築）

ミズーリー大学でジャーナリズムを専攻していたブラッドが目指していたのが広告業界のアートディレクター。その後、演技に興味をもち2単位を残して大学を中退、ハリウッドに向かった時にも両親にはパザデナのアート・センター・カレッジでグラフィックデザインの勉強をするのだといっていた。実際に入学したわけではなかったが、興味があったのは事実。今も美術館やギャラリーにスケッチ・ブック持参で出掛けているらしい。ビデオ公開となった『ブラッド・ピットのヒミツのお願い』の画家役も映画の出来はともかく案外、本人としては楽しんだ一作なのかも。

また建築デザインにも興味しんしんで、バルセロナに行けばガウディ、グラスゴーではマッキントッシュとしっかり勉強に励んでいるという。日本の建築も、ぜひ見に来て欲しいもの。

Birth day（誕生日）

1963年12月18日生まれ。射手座。

Chameleon（カメレオン）

3頭の猟犬と共にペットとして飼っているのが中国の提燈風の特製ケースに入れた40匹のカメレオン。彼等の生まれ故郷マダガスカルにも行ってみたいというくらいのめり込んでいる。『トゥルー・ロマンス』のジャンキーぶりが証明するようにこれ見よがしではないけれど、美貌に頼るだけ出なく役に合わせて微妙な返信もきっちりとげている彼、演技の上でも静かにカメレオン道を究めているのだ。

Dream（夢）

ロック・ミュージシャンに憧れたこともあるブラッドがローリング・ストーンズと共演するコンサート映画と言う夢の企画が一時『リアリティ・バイツ』のベン・スティラー監督のもとで準備されていた。結局スケジュールの調整がつかずご破算になってしまったけれど、万年痩身のミック・ジャガーと同じフレームに収まるために減量まで始めていたというから可愛い。そんなブラッドがぜひいつか演じたいと夢見ているのがジャズマン、チェット・ベイカーだ。それ誰？という君はブルース・ウェーバーが監督したドキュメンタリー『レッツ・ゲット・ロスト』を見て予習しておくように。監督は誰、共演者はと観客の夢もむくむくふくれあがっていくはず。

Ex-girl firends（元恋人）

子供の頃からとにかく美君として鳴らした彼、もてもての人生をたどれば自然、元・恋人もかなりの数となる。ハリウッドでの無名時代にもTVシリーズ「ヘッド・オブ・ザ・クラス」で共演した元マイク・タイソン夫人ロビン・ギヴンズ、『処刑教室／最終章』撮影中に意気投合のジル・ショーレンと恋の噂は続々だった模様だ。が、何といっても大きいのは90年のTV映画『トゥルー・ブルース』で出会い共同生活を始めたジュリエット・ルイスの存在だろう。

『カリフォルニア』での共演を最後に93年2月に解消された彼女についてブラッドはあるインタビューで以下のようにされたコメントしている。「今でも彼女を愛しているよ。彼女には天才の名にふさわしい本物の才能があった。最高の恋の一つだった。問題は愛はすべてに打ち勝つと言うビジョンの中で僕らは育てられたけど、現実は違っていたことじゃないかな。」ま、それぞれの道を歩み始めたふたりについては残念ながらそれぞれの幸福を祈るしかないけれど、強力な共演ぶりはそのうちまた見てみたい。その後、女優のジトカ・ポロテックとのお付き合いもあったようだが、彼女も現在はexガールズの仲間入り。気になる現在進行形の恋に関してはGの頂をどーぞ。

Family（家族）

ピット家の家族の絆は固い。トラック運送会社を経営する父ビルと学校のカウンセラーを務める母ジェーンの長男として生まれたブラッドには弟と妹がひとりずついる。3歳下の弟ダグはコンピューター関係の会社を経営し、5歳下の妹ジュリーは主婦。ふたりとも既婚で、それぞれのファミリー作りに邁進中なのだとか。そんな家族のために彼等の住むミズーリー州オーザックに600エーカーの土地を購入、家を建てる計画も着々のブラッド兄さんだ。

Gwyneth Paltrow（グウィネス・パルトロー）

新作『セブン』での共演以来、ホットな関係が伝えられているのが、グウィネス・パルトロー嬢。先日もカリブの島のプライベート・ビーチでふたり仲良くリラックス中をフォーカスされている。「セント・エルスウェア」等で知られるTVプロデューサー、ブルース・パルトローを父に、女優プライス・ダナーを母にもつショウビズ2世の新星でメグ・ライアン、デニス・クエイド主演作『フレッシュ・アンド・ボーン 〜渇いた愛のゆくえ〜』での熱演で脚光を集め『ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋』ではニック・ノルティの娘を演じている。個性的容姿もさることながら演技の底力にくらっとくるというのがブラッドの恋のパターンのよう。