【MCU賢者推奨】MCU好き3名が選ぶオススメ作品はこれだ！

杉山すぴ豊さんのオススメ！
『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』（2021）

ブルーレイ&DVDセット 発売中／価格：5,280円（税込）
発売・販売元：ソニー・ピクチャーズ

© 2021 Columbia Pictures Industries, Inc. and Marvel Characters, Inc. All Rights Reser ved. MARVEL and al l related character names: © & ™ 2022 MARVEL

すべてのヒーローがアッセンブルした『アベンジャーズ／エンドゲーム』（2019）！ この時の興奮と感動を超えるMCU体験はもうないだろうと思っていたが甘かった（笑）。歴代スパイダーマンがバースを超えて集結するというとんでもないミラクルを見せてくれました！

3人がそれぞれのポーズで自由の女神に着地するシーンはMCUの、いやヒーロー映画史に残る名シーンです。特にファンの間で心残りのまま打ち切られたアンドリュー版スパイディにまた会えるなんて。なぜ彼が“ピーター3”なのか？ それは本作が作られることのなかった『アメイジング・スパイダーマン3』でもあるからです。MJを助けることが出来た、あのピーターの涙に心震えます。

劇中3人のことを“スパイダーメン”ではなく“スパイダーマンズ”と呼ぶシーンも熱い。そう一人一人が独立したヒーローだからです。自分の一番好きなスパイダーマンはちゃんとそれぞれの世界で“現役”として活躍している。最高です！

杉山すぴ豊 プロフィール

アメキャラ系映画ライター。雑誌や劇場パンフレットへの執筆のほか、東京コミコンなどにも出演。本誌にて「すぴのジャンル・ジャングル」を毎月執筆中。

関根ささらさんのオススメ！
『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』（2016）

『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』ディズニープラスで配信中 © 2022 MARVEL

誰もが持っている善と悪の物差し。しかしそれは本当に善か？と問われ続け、友情・愛情・憎悪、全てに訴えかけてくるMCUの道徳映画。

世界の危機に命懸けで戦い人々を救ってきたアベンジャーズ。その裏では多くの犠牲が生じており、国連は“スーパーパワーや技術を持った者を管理下におき、許可を出した時のみ出動”という内容の【ソコヴィア協定】への署名を提案。アイアンマンをはじめとする賛成メンバーとキャプテン・アメリカをはじめとする反対メンバーとでアベンジャーズが内部決裂する。

各ヒーローたちが奮闘する中とある真相が判明し状況が悪化。溝は深まり平和を願うだけなのに対立するアベンジャーズ。選ぶべきは愛か、友情か、正義か。自分だったら…と心がぎゅっと締め付けられる。

今作ではスパイダーマンがMCU参戦。また【ソコヴィア協定】は大人気ドラマ「エージェント・オブ・シールド」にも繋がる重要なポイント。今後への伏線も見逃せません！

関根ささら プロフィール

タレント。アメコミ作品への造詣が深く、2019年から東京コミコンオフィシャルサポーターを務める。番組MC、グラビア、舞台などマルチに活動している。

てらさわホークさんのオススメ！
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』（2014）

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ディズニープラスで配信中 © 2022 MARVEL

世間的にはほぼ無名なキャラクターを主人公に、約2億ドルの巨費を投じた2014年の超大作。バカな地球人、殺しだけがやたらと得意な宇宙人がふたり、あとは立って歩いて喋るアライグマと妙にデカい樹木。これが新ヒーローチーム、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーであると。この珍妙な構成には当時すでに盛り上がりを見せていたMCUファンダムも困惑したし、古参のマーベル・コミックス読者でさえも「大丈夫か……？」と懸念を隠せなかった。

だが結果を言えばまったく大丈夫だった。いずれもひと癖以上ある者たちが魅せる軽妙なやり取り。ケレン味に満ちたアクションが続くかと思えば非常に気の利いた、オフビートな外しもある。そうこうするうちに心のこもったドラマに泣かされる。さまざまな要素が絶妙なバランスのうえに成立している。MCU作品に観客が求めるすべてがここにあったし、実は後続作品のいずれも本作を超えられていない、とさえ思う。

てらさわホーク プロフィール

ライター。著書に『マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか？』（イースト・プレス）などがある。YouTubeチャンネル「BLACKHOLE」にも出演中。