数多くの舞台に立ってきたふぉ~ゆ~の越岡裕貴がスクリーンデビューする『まくをおろすな!』。主役のブン太とバディを組むモン太を演じる工藤美桜さんは、雑誌モデルとして活躍する傍ら、「仮面ライダーゴースト」「魔進戦隊キラメイジャー」など特撮ヒロインとして話題を集める。モデルと演技の両立で注目される工藤さんに本作への想いを語ってもらった。
(撮影/久保田司、取材・文/佐久間裕子)
画像1: 「陽気なお兄さんたちに囲まれて…」。映画『まくをおろすな!』で、ふぉ~ゆ~の越岡裕貴とバディを組む工藤美桜がウラ話!

「まくをおろすな!」は江戸を舞台に実在した人物や歴史に残る大事件を新解釈で描いた超デラックスミュージカル時代活劇映画。工藤美桜さんは劇作家として有名な近松門左衛門を演じている。心中コーディネーターを名乗る紀伊国屋文左衛門ことブン太の相棒モン太として、「人生の幕は自分でおろすな」と心中希望のカップルの人助けのために台本を書いているという設定だ。

「越岡(裕貴)さん演じるブン太とモン太はバディなので、モン太がヒロインに見えないようにということを意識しました。もちろんモン太は力では戦えないけれど、ブン太に守ってもらっているわけではない。作戦を立てたりシナリオを作ったりといったまた違う方法で共に戦っているように見せられたら……と思いました。それと立ち振る舞いにも気をつけました。立ち方や座り方といったふとしたときに女の子らしさが出ないように気をつけるようにしました。8月に舞台をやり、『ヒロインっぽいと思った』という感想をいただいたことが気になって。完成した映画を初めて観たときに『バディっぽい!』と自分でも思えたので良かったなって思いました」

歌、ダンス、殺陣とエンターテイメント要素がたっぷり詰まった今作。事前に準備することも多かったのでは?

「近松門左衛門役なので『曽根崎心中』を読みました。ただ現代語訳ではなく古文のほうで読んでしまったので、「わからん!」と思って(笑)。それで訳文を調べて、ブン太みたいに心中コーディネーターみたいな人がいたら救われた人も多いんじゃないかなって思いました。お芝居と殺陣に関しては、撮影前に清水(順二)監督に稽古を付けていただきました。ブン太とモン太の掛け合いが多いので、現場で越岡さんの芝居をちゃんと見て感じを掴んで演じようと思っていてあので、そんなに考え過ぎずに現場に臨むようにしました」

共演者には越岡さんをはじめ舞台を中心に活躍するジャニーズのメンバーが集結。メインキャストとしては紅一点の現場の雰囲気について訊くと、「陽気なお兄さんたちに囲まれていました(笑)」と教えてくれた。

「私がメンズっぽいファッションが好きなのでそんな話をしたり、私が大の人見知りなので、最初から越岡さんがリードして話しかけてくださいました。『男兄弟がいるのかなって思うぐらいドライだよね』ってよく言われていましたが、自分ではそんなことはないと思うんですよね。殺陣のシーンは越岡さんが「僕に斬りかかる勢いで、自分が思うように全力でやってくれていいから」と言ってくださったのですごく安心して、気を遣わずにやることができました。ダンスに関しても『楽しんでやればいいから』っておっしゃっていましたが、私にとって歌って踊るのは生まれて初めてのことだったので、まだまだ楽しんでやるまでは到達できませんでした(笑)」

時代劇ではドラマ「大奥」シリーズのドロドロした感じが好きという工藤さんだが、好きな映画はジブリの『耳をすませば』なのだそう。

「パッと思い浮かんだのが『耳をすませば』 でした。小さい頃から好きで、悩んだり何かあったらすぐに観ます。まあ何もなくても観ますけど(笑)。週2ぐらいで観ていたこともありますよ。あの映画を観るとほっこりして悩みも忘れられるんですよね。まっすぐに人を好きになる恋愛がキュンとくるし、目標に向かって頑張っている姿を観ると、自分も頑張ろうって思えるんです」

画像2: 「陽気なお兄さんたちに囲まれて…」。映画『まくをおろすな!』で、ふぉ~ゆ~の越岡裕貴とバディを組む工藤美桜がウラ話!

映画『まくをおろすな!』

画像3: 「陽気なお兄さんたちに囲まれて…」。映画『まくをおろすな!』で、ふぉ~ゆ~の越岡裕貴とバディを組む工藤美桜がウラ話!

1月20日(金)公開

監督:清水順二(30-DELUX)

出演:越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)、工藤美桜/寺西拓人、原嘉孝、高田翔、室龍太/竹中直人、岸谷五朗

配給:ショウゲート

Ⓒ「まくをおろすな!」製作委員会

This article is a sponsored article by
''.