デヴィッド・クローネンバーグ監督作の中でもカルト的⼈気を誇る名作が、89分のディレクターズカット、そして初の4Kデジタルリストアでスクリーンに蘇る。『ビデオドローム』が4Kデジタルリストア版で2023年6月16日公開決定。

映画史に残る衝撃的映像が、21 世紀のスクリーンを刺激する

カナダが⽣んだ⻤才、デヴィッド・クローネンバーグ。1975年に『シーバース』で劇場⽤⻑編デビューを飾ってから『ザ・フライ』(ʼ86)『戰慄の絆』(ʼ88)『裸のランチ』(ʼ92)など、独⾃の美学に貫かれた戰慄的な映像と、⾁体や精神の変容を追求する作⾵、<ボディ・ホラー>の先駆者として孤⾼の存在感を放っている。

また2022年には8年ぶりの⻑編映画である『Crimes of the Future』(原題)がカンヌ国際映画祭で発表、加えて『戦慄の絆』(ʼ88)がレイチェル・ワイズ主演でAmazon Prime Videoのドラマシリーズにてリメイクされるなど、今も世界中で熱狂的な⽀持を集める監督だ。そんなクローネンバーグ監督が⼤成功をおさめた『スキャナーズ』(ʼ81)(公開時、「37歳のカナダ⼈が五年でホラーの頂点を極めた」と評された)に続けて創造したのが、今年全⽶公開から40周年記念となる『ビデオドローム』である。

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この度、その記念すべき年に『ビデオドローム』が89分のディレクターズカット、そして初の4Kデジタルリストアでスクリーンに蘇ることが決定した。

⾒た者の脳に腫瘍を⽣じさせる<ビデオドローム>に⽀配されていく主⼈公・マックスを演じるのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(ʼ84)『サルバドル/遥かなる⽇々』(ʼ86)などで知られる俳優ジェームズ・ウッズ。<ビデオドローム>に興味を抱くラジオパーソナリティ、ニッキー役には⼀世を⾵靡したロックバンド、「ブロンディ」のボーカル、デボラ・ハリー。

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まるで⽣き物のように脈打つブラウン管テレビや、機械と艶かしく混じり合う⾁体といった、本作の⼀番の⾒どころともいえる特殊メイクを担当したのは、『スター・ウォーズ』(ʼ77)や『狼男アメリカン』(ʼ81)、マイケル・ジャクソンの『スリラー』なども⼿掛けた名アーティスト、リック・ベイカー。

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過激なアンダーグラウンド番組を発⾒したことをきっかけに現実と幻覚の区別を失っていく男の姿を描いた、世界中でカルト的⼈気を誇る本作『ビデオドローム』。製作から40年、世界にはスマートフォンやPCが普及し、メディアが溢れかえり、インターネットの⼤海の中から刺激的なコンテンツにたやすくアクセスすることができるようになった。だが『ビデオドローム』はそんな未来を幻視した単なる<予⾔>には決してとどまらない。⾃我と世界の関係性、アウトサイダーになった者の孤独、そして変質する⽣と死、かつ<その先>への問いをはらみ、唯⼀無⼆の内臓感覚や独⾃のエロティシズムと共に、あらゆるジャンルの枠を超えて映画史に君臨する。ブラウン管の奥底から21世紀のスクリーンに、89分のディレクターズカット、記念すべき初の4Kデジタルリストアで蘇る『ビデオドローム』。デヴィッド・クローネンバーグが描き出すその衝撃と挑発を、⼼してご確認頂きたい。

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<STORY>
暴⼒やポルノが売り物のケーブル・テレビ局を経営する主⼈公マックスは、ある⽇部下が偶然傍受した電波から<ビデオドローム>という番組の存在を知る。そこには過激な拷問や殺⼈が⽣々しく映し出されていた。そんなある⽇、調査の中で、<ビデオドローム>は⾒た者の脳に腫瘍を⽣じさせ、幻覚を⾒させることが分かる。やがて<ビデオドローム>に⽀配されてゆくマックスの世界も、均衡が崩れてゆく…。

「テアトル・クラシックス ACT.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」(省略版:「テアトル・クラシックス ACT.3 ビデオドローム 4K」)
監督/脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
製作総指揮:ビクター・ソルニッキ、ピエール・デヴィッド/製作:クロード・エロ―/特殊メイク:リック・ベイカー/⾳楽:ハワード・ショア
出演:ジェームズ・ウッズ、デボラ・ハリー、ソーニャ・スミッツ、ピーター・ドゥヴォルスキー

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