2023年3月1日(水)からディズニープラスで独占配信中の最新スターウォーズドラマ「マンダロリアン」シーズン3。何の予備知識もなく観ても楽しめますが、設定を覚えておけば、さらにその沼にハマるはずです! (文・平沢薫/デジタル編集・スクリーン編集部)

キーワード1:「惑星マンダロア」

惑星マンダロアの歴史は約1万年前に始まる。コルサントに住んでいた種族が惑星に入植し、惑星をマンダロアと名付けた。

クローン戦争の頃は、激動の時代。平和主義のサティーン・クライズ女公爵による統治から、プレ・ヴィズラ率いる過激派“デス・ウォッチ”とダース・モールの犯罪組織シャドウ・コレクティヴによる占領、ダース・モールによる支配、それと対立するボ=カターン・クライズらのマンダロリアン・レジスタンスの戦いを経て、銀河帝国に支配される。

ボ=カターン・クライズらは、帝国に立ち向かう戦いを続けるが、“大粛清”によりマンダロアは荒れ果て、マンダロリアンは宇宙中に散り散りになる。そして本作でも、ボ=カターンはマンドロリアンの統一を目指している。

キーワード2:「マンダロリアン」

画像: グローグーも「マンダロリアン」になれるということ!

グローグーも「マンダロリアン」になれるということ!

種族の名称ではなく、教義の名称。惑星マンダロアの戦闘文化を実践する人々が、マンダロリアンと呼ばれる。惑星マンダロア出身者だけではなく、マンドーもマンダロア生まれではない。彼は両親を失い、マンダロリアンに救助され彼らの一員として育てられた。

キーワード3:「教義」

画像: 生まれではなくマンダロリアンたちは教義でつながる

生まれではなくマンダロリアンたちは教義でつながる

マンドーによれば「忠誠と結束こそ、我らの道」。マンドーが所属する一派には「人前でヘルメットを脱いではならない」「救った子供は、同族の元に届けるか、自分が親となって育てなければならない」などの教義があり、厳格に守られている。

キーワード4:「大粛清」

銀河帝国によるマンダロリアンの大量虐殺のこと。このためマンダロリアンはほぼ全滅し、彼らのアーマーを製造する金属ベスカーは帝国軍に奪われた。モフ・ギデオンはこの時期に帝国保安局にいた。

キーワード5:「千の涙の夜」

銀河帝国のマンダロリアン大粛清の中で、もっとも多数のマンダロリアンが虐殺された事件のこと。「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」〈チャプター5:マンダロリアンの帰還〉でアーマラーが言及し、その夜の光景が描かれる。

キーワード6:「ダークセーバー」

画像: マンダロリアンの仇敵ギデオンもダークセーバーを振るった(写真はシーズン2)

マンダロリアンの仇敵ギデオンもダークセーバーを振るった(写真はシーズン2)

黒いブレードを持つライトセーバー。1000年以上前に、マンダロリアンでジェダイでもあるター・ヴィズラが製造した。驚異的な力を持つ武器であり、「これを操るものがマンダロアを率いる」と言われる象徴的なアイテム。

クローン戦争時代には、デス・ウォッチを率いるプレ・ヴィズラ、ダース・モール、マンダロリアンのサビーヌ・レン、帝国軍のサクソン総督が手にするが、サビーヌ・レンが総督から勝ち取り、ボ=カターン・クライズに託す。

その後、本作シーズン1では元帝国軍将校モフ・ギデオンが所有。マンドーが彼と戦って手に入れ、ボ=カターンに渡そうとするが、譲られるのではなく勝ち取らなくては真の所有者になれないため、受け取らなかった。シーズン3の始まりではマンドーが持っている。

キーワード7:「ベスカー」

画像: マンドーの頑強なアーマーにもベスカ―が使用されている

マンドーの頑強なアーマーにもベスカ―が使用されている

マンダロリアンのアーマーの素材として用いられる金属。銀河系で最も頑強な金属で、この金属製のアーマーは、ライトセーバーや、ブラスターの直撃弾にも耐える強度を持つ。貴重品なため密輸の対象となり、賞金稼ぎの賞金としても用いられた。

キーワード8:「オーダー66」

画像: シーズン3にもジェダイ聖堂らしき建物が。果たして何が起こる?

シーズン3にもジェダイ聖堂らしき建物が。果たして何が起こる?

クローン戦争の末期、共和国最高議長パルパティーン(正体はシスのダース・シディアス)によって発令された、銀河系のすべてのジェダイを抹殺する指令のこと。この抹殺を経て、パルパティーンは共和国を銀河帝国に再編し、皇帝になる。生き延びたジェダイは、ヨーダやオビ=ワン・ケノービなどごく少数だった。その模様は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)で描かれる。グローグーはこの発令時、惑星コルサントのジェダイ聖堂にいて当時の光景を覚えている。

キーワード9:「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」

画像: ボ=カターン(右)は違う一派。考え方も異なる(写真はシーズン2)

ボ=カターン(右)は違う一派。考え方も異なる(写真はシーズン2)

孤児のマンドーを育てた、マンダロリアンの一派の名称。本作〈チャプター11 後継者〉で、マンドーが、ボ=カターンたちが人前でヘルメットを脱ぐのを見て、マンダロリアンの教義を破るのかと驚くと、彼女は彼を“チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ”と呼び、この集団を“社会から離反した狂信的なカルト集団”だと言う。

この呼び名は、彼らのルーツが“デス・ウォッチ”だからかもしれない。デス・ウォッチはアニメーションシリーズ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」に登場するマンダロリアンの一派で、伝統的なマンダロリアンの戦闘文化を信奉し、平和主義の新政府を転覆させようとした。

この“デス・ウォッチ”の発祥地は、惑星マンダロアの衛星コンコーディアだが、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」〈チャプター5:マンダロリアンの帰還〉でマンドーの一派のルーツがコンコーディアにあることが判明。アーマラーが「コンコーディアに身を潜めた仲間が、大粛清から我らを救った」と語る。

「マンダロリアン」 シーズン3
ディズニープラスで独占配信中
アメリカ/2023/全8話
監督:リック・ファムイーワ、リー・アイザック・チョン、ブライス・ダラス・ハワード 他
出演:ペドロ・パスカル、カール・ウェザース、ケイティー・サッコフ、クリストファー・ロイド 他

© 2023 Lucasfilm Ltd.

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