物語の舞台はトルコ発フランス行きの豪華列車オリエント急行。発車後すぐに、客室である乗客が刺殺されるところから事件の幕が開く。偶然その列車に乗り合わせていたのは、世界的な名探偵エルキュール・ポアロ。ポアロは事件の捜査を始めるが、容疑者の乗客たちにはいずれも完璧ともいえるアリバイがあった。果たして彼は、見事に事件を解決できるのか?
原作はすでに幾度も映像化され、中でも1974年の映画版はキャストの豪華な顔ぶれが話題を集めたが、今回も錚々たるオールスター・キャストが結集。ブラナー監督が自ら名探偵ポアロ役を演じ、アメリカ人富豪役にジョニー・デップ、未亡人役にミシェール・ファイファー、家庭教師役にデージー・リドリー、公爵夫人役にジュディー・デンチ、宣教師役にペネロペ・クルズといった面々が顔をそろえる。キャストの火花散る演技合戦からあの衝撃的な“結末”に至るまで、画面からひとときも目が離せなくなりそうだ。
【原作はこんなにスゴイ! 】
ギネス世界記録によると史上最高の20億冊以上が出版された英国の女性ベストセラー作家アガサ・クリスティー。その代表作が『オリエント急行殺人事件』(『オリエント急行の殺人』のタイトルでも知られる)だ。列車内という密室で殺人が起きるという設定の妙もさることながら、その大胆で予測不能な結末は今も語り継がれている。ここに登場する名探偵ポアロは、シャーロック・ホームズとも並ぶ英国を代表する名キャラクターで、クリスティーの最も有名な登場人物の一人。『カーテン ポアロ最後の事件』が出版された際にはニューヨーク・タイムズ紙が一面で彼の死亡記事を掲載したほどだ。
主演・監督を兼任!ケネス・ブラナーのコメントが到着!
『これだけの顔ぶれが勢ぞろいすると考えて、首筋の毛が逆立つような気がしました。我々が目指したものは、新たなアプローチを見つけることでした。素晴らしい音楽というのは生涯を通して耳にするものですし、私は個人的に、さまざまなバージョンの音楽を楽しんでいます。だからこそ、こうした一流のストーリーは何度も伝える価値があると思っています』