「スパイダーマン」を巡る、ソニー・ピクチャーズとウォルト・ディズニー・ピクチャーズの契約が揺れている。
スパイダーマンはもともとマーベルのキャラだがソニーが映画化の権利を持っていて、マーベル・エンターテインメントの親会社ディズニーとの異例の契約によって提携し、スパイダーマンがディズニー映画に登場し、他のマーベル・キャラがソニーのスパイダーマン映画に登場していた。
ところが、今後のスパイダーマン映画の利益配分についての2社の意見が合わず交渉が決裂したと報じられた。これまではソニーが製作費全額を出資し、ディズニーは興収の5%を得るという契約だったが、ディズニーが今後は製作費を50%出資し興収の50%を得るという契約を提案。ソニーがそれに納得せず別の契約を提示したが、ディズニーがそれを拒否し、交渉が決裂したという。
しかし、その直後の8月20日に米ソニーがこのニュースは正しくないという声明を発表。その声明によれば、「スパイダーマン」の次回作のプロデュースに、マーベル社長ケヴィン・ファイギが参加しないことが決定したが、その理由はファイギが他のマーベル映画の製作で忙しいからで、彼の不参加はソニーではなくディズニーの決定によるもの、とのこと。この声明では、今後の「スパイダーマン」映画とMCUの関係や、ソニーとディズニーの契約全体については触れられていない。
2社はまだ協議中だとの噂もあり、今後の続報に注目だ。