ニッポン放送開局65周年
つかこうへい演劇祭 ー没後10年に祈るー
「飛龍伝2020」 が主演:菅井友香(欅坂46)にて東京1月30日と大阪2月22日からの上演に先駆けて、稽古場の様子が公開され、主演の菅井友香(欅坂46)が囲み取材に応じた。
1973年に発表された『飛龍伝』は1974年青山・VAN99ホールで(平田 満、故・三浦洋一、等)の出演者3人のみで上演され、80年には紀伊國屋ホ ールで、つかこうへい3部作の中の1本として上演され、つかこうへいの隠れた名作として愛された。 そして1990年、当時、銀座セゾン劇場のプロデューサーであった岡村俊一との出会いによって、大劇場用にショーアップされた群衆劇へと変貌し上演され、その年、読売文学賞を受賞し、つかこうへいの代表作となった。
それ以降、『熱海殺人事件』『幕末純情伝』と並ぶ、つか氏の代表的な作品として愛され、これまで幾度となく上演され続けている。 これまで『飛龍伝』の神林美智子といえば、名立たる女優たちが憧れ続けてきた大役である。初代-富田靖子、2代目-牧瀬里穂、3代目-石田ひかり、4代目-内田有紀、5代目-広末涼子、6代目-黒木メイサ、7代目-桐谷美玲。そして今回、8代目神林美智子を演じるのは、2016年「サイレントマジョ リティー」でCDデビュー、その後も2017年「風に吹かれても」2018年 「アンビバレント」2019年「黒い羊」で日本レコード大賞優秀作品賞を連続で受賞するなど、今、最も活躍するアイドルグループ 欅坂46 キャプテン 菅井友香が演じる。
稽古場公開でのインタビュー(1月14日)
ーー本舞台は、今まで様々な女優さんが主演をされており、今回は菅井さんということで、 今のお気持ちをお聞かせください。
菅井「今回のチャンスをいただけることを聞いた時はとても驚きました。偉大な女優さんが演じられてきた大切な役を、私も受け継いでいけるよう精一杯真摯に向き合っていきたいと考えています。プレッシャーが無いかと言われると嘘になってしまいますが、とにかく前向きに頑張りたいと思います。」
ーー稽古は大変でしょうか?
菅井「そうですね。最初は大変でした。他の皆さんの演技に圧倒されてしまうことが多くて。そんな姿を見て 私も心が揺さぶられて、感情を出す素直な演技を大事にしていこうと日々、色々と挑戦しています。」
ーー本舞台は、殺陣のシーンとかもありますよね。どう取り組んでいこうと考えていますか?
菅井「すごく大変ですが、欅坂 46 の活動の中で培っていったものが活かせるのではと思いました。稽古を重 ねている内に、欅坂 46 ならではの力強いダンスがこの舞台で活きていると感じていますので、今までの経験 も含めて、この舞台でお見せできればと思います。」
――菅井さんは様々な経験をされていてステージには慣れていらっしゃると思いますが、本舞台は、何か違うなと感じることありますか?
菅井「今までは、楽曲と歌詞で表現していくことを学ばせていただいていたんですけど、お芝居は物語の中で、 その人物として生きなければいけないので、細かい感情を演じることに苦労しています。ただ、少しずつになりますが、一つのセリフの中にある情景などを理解して、それを上手く表現していきたいと考えております。」
――つかこうへいさんの作品を演じる中で、大変と思うことはなんでしょうか。
菅井「台本を見たとき、あえて強く言ったりするセリフなどあり、それらを使い分けて演じるのが難しく感じました。なので、それらをできるように頑張りたいと思います。」
――最後に改めて、皆さまに向けての一言をお願いします。
菅井「この『飛龍伝2020』は、ずっとつかさんの作品を愛してきてくださった皆さんや、つかさんを知らない皆さんなど、全ての方に伝えたいことがたくさん詰まった作品です。全身全霊で挑ませていただきますので、是非 会場にお越しください。よろしくお願いします。」
ものがたり
春、駿河台方向から聞こえてくるシュプレヒコールの中、一人の少女が進学のため愛と希望を胸にいだき上京した。 四国高松から上京した神林美智子(菅井友香)である。 しかし、時代は学生運動の真っ只中、やがて美智子は、全共闘作戦参謀の 桂木純一郎(味方良介)に出会い、その理想と革命に燃える姿に憧れ、恋に 落ちる…。 やがて、美智子は全共闘40万人を束ねる委員長に、まつり上げられてしまう。 11・26最終決戦を前に、作戦参謀部長の桂木の出した決断は、美智子を、女として機動隊員の部屋に潜入させる事であった…。 そして、その機動隊員とは、四機の狂犬病の山崎こと、山崎一平(石田明)だった…。 革命の夢と現実と、美智子を愛する者達に翻弄されながら、11・26最終決戦の日は近づいてくる…。
『飛龍伝2020』公演情報
■作:つかこうへい
■演出:岡村俊一
■出演:菅井友香(欅坂46) 石田明/味方良介/細貝圭/小柳心/久保田創/小澤亮太/ 須藤公一/大石敦士/吉田智則 ほか
■ 東京・新国立劇場 中劇場 2020年1月30日(木)~2月12日(水)
1月29日(水)プレビュー公演
■大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール 2020年2月22日(土)~24日(月・祝)
■公演イベントご案内 ※詳細は公式HPにて
1/31(金)16:00開演 トークショーあり
2/6(木)19:00開演 飛龍伝イベント 全席7,500円※この日は通常公演はございません
■ チケット一般発売 2019年12月28日(土)
■ チケット料金
東京公演:S席9,500円 A席7,500円(全席指定・税込み)
大阪公演:全席9,500円(全席指定・税込み)
※未就学児童入場不可
■ お問い合わせ
Mitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)
大阪公演:キョードーインフォメーション0570-200-888(10:00~18:00)
■公式HP→ http://www.rup.co.jp/
協力:つかこうへい事務所
企画制作:アール・ユー・ピー
主催:ニッポン放送/Y&N Brothers/ミックスゾーン/サンライズプロモーション大阪(大阪公演)