1月30日より上演のニッポン放送開局65周年 つかこうへい演劇祭 ー没後10年に祈るー 舞台『飛龍伝2020』の公開ゲネプロが1月29日行われた。主人公の神林美智子を演じるのは、欅坂46キャプテンの菅井友香。
1970年代に突如現れ演劇界に一大旋風を巻き起こした 「偉人」つかこうへい。 1974年『熱海殺人事件』で岸田戯曲賞受賞、1982年『蒲田行進曲』で直木 賞受賞、同作の映画化で1982年第6回日本アカデミー賞を総なめにし、 1990年『飛龍伝90』で読売文学賞受賞、演劇界に「つかこうへい」という金字塔を打ち立てた。 在日という立場から「つかこうへい」というペンネームを名乗り、日本に生まれ日本に生き、日本の文学者として闘い、そして2010年、62歳の若さで天に召された。
あれから10年の時が流れた……。
没後10年にあたる2020年、舞台『飛龍伝2020』が上演される。
1973年に発表された『飛龍伝』は1974年青山・VAN99ホールで(平田 満、故・三浦洋一、等)の出演者3人のみで上演され、80年には紀伊國屋ホ ールで、つかこうへい3部作の中の1本として上演され、つかこうへいの隠れた名作として愛された。
そして1990年、当時、銀座セゾン劇場のプロデューサーであった岡村俊一 との出会いによって、大劇場用にショーアップされた群衆劇へと変貌し上演され、その年、読売文学賞を受賞し、つかこうへいの代表作となった。
それ以降、『熱海殺人事件』『幕末純情伝』と並ぶ、つか氏の代表的な作品として愛され、これまで幾度となく上演され続けている。 これまで『飛龍伝』の神林美智子といえば、名立たる女優たちが憧れ続けてきた大役である。初代-富田靖子、2代目-牧瀬里穂、3代目-石田ひかり、4 代目-内田有紀、5代目-広末涼子、6代目-黒木メイサ、7代目-桐谷美玲。 そして今回、8代目神林美智子を演じるのは、欅坂46のキャプテン 菅井友香だ。
STORY
春、駿河台方向から聞こえてくるシュプレヒコールの中、一人の少女が進学のため愛と希望を胸にいだき上京した。 四国高松から上京した神林美智子(菅井友香)である。 しかし、時代は学生運動の真っ只中、やがて美智子は、全共闘作戦参謀の桂木純一郎(味方良介)に出会い、その理想と革命に燃える姿に憧れ、恋に落ちる…。 やがて、美智子は全共闘40万人を束ねる委員長に、まつり上げられてしまう。 11・26最終決戦を前に、作戦参謀部長の桂木の出した決断は、美智子を女として機動隊員の部屋に潜入させる事であった…。 そして、その機動隊員とは、四機の狂犬病の山崎こと、山崎一平(石田明)だった…。 革命の夢と現実と、美智子を愛する者達に翻弄されながら、11・26最終決戦の日は近づいてくる…。
東京公演は1月30(木)~2月12日(水)、大阪公演は2月22日~24日(月・祝)まで上演される。
『飛龍伝2020』公演情報
■作:つかこうへい
■演出:岡村俊一
■出演:菅井友香(欅坂46) 石田明/味方良介/細貝圭/小柳心/久保田創/小澤亮太/ 須藤公一/大石敦士/吉田智則 ほか
◇東京・新国立劇場 中劇場 2020年1月30日(木)~2月12日(水)
◇大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール 2020年2月22日(土)~24日(月・祝)
■公演イベントご案内 ※詳細は公式HPにて
1/31(金)16:00開演 トークショーあり
2/6(木)19:00開演 飛龍伝イベント 全席7,500円※この日は通常公演はございません
■ チケット一般発売 2019年12月28日(土)
■ チケット料金
東京公演:S席9,500円 A席7,500円(全席指定・税込み)
大阪公演:全席9,500円(全席指定・税込み)
※未就学児童入場不可
■ お問い合わせ
Mitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)
大阪公演:キョードーインフォメーション0570-200-888(10:00~18:00)
■公式HP→ http://www.rup.co.jp/
協力:つかこうへい事務所
企画制作:アール・ユー・ピー
主催:ニッポン放送/Y&N Brothers/ミックスゾーン/サンライズプロモーション大阪(大阪公演)