1月31日に水戸から開演した世界的ベストセラー名作の『星の王子さま』の東京公演が2月8日東京芸術劇場 シアターイーストで初日を迎えた。

東京公演の初日を迎えた本日、その開幕直前にメディアと関係者に向けた公開ゲネプロが行われた。囲み取材はなかったものの、王子さま役で主演の昆夏美、飛行士役の伊礼彼方、さらに脚本・演出の青木豪からコメントが寄せられた。
多くの観客の呼び声に応える形で2016年1月以来の再演となった本作。昆夏美を筆頭に高い歌唱力を誇るキャストたちが揃い、中でもメイン は飛行士役の伊礼彼方は廣川三憲と共に複数の多彩なキャラクターを演じ分けるなど、見どころも豊富な作品。舞台のピアノ演奏のほかに、薔薇の役も担うピアニスト松木詩奈、笠松泰洋作曲による音楽も素晴らしく、脚本・演出の青木豪によって音楽劇 の形で創出された新たな「星の王子さま」の世界が、これから再び東京と兵庫で展開される。
当日券は全ステージに用意しており、開演の 1 時間前から、東京公演は東京芸術劇場シアターイースト入口受付で、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール入口受付で販売される。

画像: 撮影:刑部アツシ

撮影:刑部アツシ

【脚本・演出:青木豪コメント】
4年前にこの音楽劇を初演して、多くのお客様からご好評をいただき、キャストスタッフ共に再演を望んできた作品です。ようやく 再演の運びとなり、たいへん嬉しく思っています。
名作というものは大抵どうしても解けない謎を孕んでいるもので、その謎は解けないことがわかっているのに、なぜかとても魅力的で、今回の稽古場でも台本を読み、原作のページをめくっては「実はこういう意味なんじゃないか」という議論を重ねました。解答が出ることよりも、謎について皆で話し合うことが楽しく、それが「星の王子さま」が名作たる由縁なのではないか、とも思います。初演より深化した音楽劇 『星の王子さま』をぜひお楽しみください。

画像: 王子さま役の昆夏美 撮影:刑部アツシ

王子さま役の昆夏美

撮影:刑部アツシ

【王子さま役:昆夏美コメント】
読む年代や環境によって感じ方が変わる書物はたくさんあると思いますが、「星の王子さま」は、その代表と言っても過言ではないと思います。私は初演の際は作品をお客様に伝えることに必死でした。今回は存分に話し合いながらお稽古をした再演です。
私が王子さまを演じるときに大事にしているのは「自分の大切な人や場所はなにか」ということを、作品を通してお客様に感じていただくこと。そのために王子さまの旅の物語をきちんとお客様に伝えたい。観終わったあと、自分にとって大切な人や場所に思いを馳せて、温かい気持ちになっていただけたらうれしいです。

画像: 伊礼彼方 撮影:刑部アツシ

伊礼彼方

撮影:刑部アツシ

【飛行士役ほか:伊礼彼方コメント】
穏やかで温かい時間が感じられ、終演するとまた作品に帰りたいと思わせる僕にとって特別な作品です。 大切なものを失うという経験をしたにもかかわらず、日常に戻ると飛行士は大切な人とギクシャクしてしまう、変われなくて譲れ ない、そうしたどうしようもないところがあるからこそ人間なのだと思わせる大人のための作品です。
稽古の際に初演では気づかなかった疑問に気づき、稽古場にいる全員で作品を深めたと思います。 音楽と作品世界をぜひお楽しみください。

<あらすじ>
砂漠に墜落してしまった飛行士。彼にはわずかな食料と水しかない。 そんな砂漠の真ん中で、飛行士はある少年と出会う。 少年は、別の星からやってきた「王子さま」だった。
王子さまは飛行士に、自分の住んでいた一軒家ほどの小さな星の話や、その星でバラを大切にしていた話、そのバラと喧嘩して他の5つの奇妙な星を旅した話、6つ目の星・地球にやってきて、この砂漠で 蛇やキツネと出会った話などを飛行士に語って聞かせる。
砂漠から脱出するため、必死で飛行機を修理しながら聞いている飛行士だったが、とりとめのない王子さまの話を時折うっとうしいと感 じる時もあった。しかし、そのとりとめのないエピソードの中には何か大事なことが含まれている気がして、ずっと聞き続ける。
飛行士の食料と水が遂に底をついた時、王子さまは井戸を探しに行こうと言いだした。半信半疑で王子さまと共に井戸を探 していると、やがて砂漠の中にあるはずのない井戸を見つけることができた。飛行士は井戸の水を飲み終わると飛行機の修理に戻るが、王子さまはそこに留まると言う。
そして翌日、奇跡的に飛行機の修理を終えた飛行士が、王子さまのもとに戻ってみると......。

音楽劇『星の王子さま』
原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
脚本・演出:青木 豪
作曲・音楽監督:笠松泰洋
プロデューサー:栗原喜美子
出演:昆 夏美 伊礼彼方 廣川三憲(ナイロン 100°C)
吉田萌美 内田靖子 岡野一平 平山トオル 原田智子 沼舘美央 大内慶子 堀江葵月
演奏: ピアノ演奏・薔薇:松木詩奈 コントラバス:小美濃悠太 内田義範
共同製作:兵庫県立芸術文化センター 水戸芸術館
公式サイト(2/10~12) https://www.littleprince-stage.com
【東京公演】
日程:2020年2月8日(土) 17:00/9日(日)13:00・17:00★/10日(月)19:00★/ 11日(火・祝)13:00/12日(水)14:00 追加公演⇒11日(火・祝)17:00
★=アフタートーク(昆夏美・伊礼彼方・廣川三憲)
チケット料金:¥6,000(全席指定・税込) 好評発売中
会場:東京芸術劇場シアターイースト
東京公演主催:サンライズプロモーション東京 兵庫県立芸術文化センター
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~18:00)

【兵庫公演】
日程:2 月 15 日(土)15:00★/16 日(日)14:00★ ★=アフタートーク
15 日(昆夏美/伊礼彼方/廣川三憲)
16 日(昆夏美/伊礼彼方/音楽監督・笠松泰洋)
チケット料金:¥5,500(全席指定・税込) 好評発売中
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
兵庫公演主催:兵庫県 兵庫県立芸術文化センター
お問い合わせ:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255

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