安田顕出演舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド〜真夜中のパーティー〜』の製作発表会見が都内で行われた。
写真左前：浅利陽介、大谷亮平、安田顕、鈴木浩介、渡部豪太
左後：川久保拓司、太田基裕、馬場徹、富田健太郎
Bunkamuraシアターコクーンで7月18日（土）から上演
2020年7月18日（土）東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンを皮切りに、仙台公演、札幌公演、大阪公演、東京凱旋公演を上演する本作。
出演の安田顕をはじめとした豪華キャスト、演出の白井晃が製作発表会見に登場した。
キャスト
安田顕／馬場徹、川久保拓司、富田健太郎／
浅利陽介、太田基裕、渡部豪太／大谷亮平、鈴木浩介
白井晃（演出）
LGBTを正面から扱った傑作を、50年の時を越えて白井晃が新演出
日本国内では『真夜中のパーティー』の名で知られる本作は、1968年にオフ・ブロードウェイで初演され、1000回を超える公演を重ねた傑作会話劇だ。ゲイの友人たちによる一夜の誕生パーティーでの出来事を通して、LGBTの人々を取り巻く社会の現実や、それぞれのアイデンティティ、愛憎などを真正面から描いており、演劇界のみならず社会にも大変な衝撃を与えた。初演から50周年を迎えて行われた昨年のブロードウェイでのリバイバル上演ではハリウッドスターなどの豪華キャストで話題沸騰となり、昨年のトニー賞で演劇リバイバル作品賞を受賞した。
日本でも83年から幾度となく上演されてきた、LGBTを正面から扱ったこの傑作舞台を、新たな訳と白井晃による新演出で上演する。
主演のマイケル役にTEAM NACSの安田顕、マイケルの恋人ドナルド役に馬場徹、真面目な数学教師のハンク役には川久保拓司、誕生パーティーのプレゼントとして派遣されてくる男娼のカウボーイに富田健太郎、インテリアデザイナーのエモリーに浅利陽介、ファッションカメラマンのラリーに太田基裕、アフリカ系米国人のバーナードに渡部豪太、マイケルの友人である弁護士で、メンバー内では唯一のストレート、アラン役に大谷亮平、そしてこの夜の誕生パーティーの主役でもあるハロルド役に鈴木浩介が決定。
この豪華キャストたちが白井晃演出とのタッグで新たな『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~』に挑む。
演出コメント
白井晃（演出）
1968年に初演され、センセーショナルを巻き起こした『The Boys in the Band』をこれ以上無いキャストのみなさんと日本でリクリエーション出来ることを大変光栄に思っています。トニー賞でリバイバル作品賞を受賞したばかりの作品ですが、初演から50年が経って社会が性的マイノリティに対して、どれだけ変化したかを考える意味でも重要な作品になると思います。米国に比べてまだまだ日本においては、この問題は根が深く、あらゆるマイノリティと社会との関係を考える意味でも、今まさに必要な作品だと思います。出演者のみなさんと様々な議論をして、この作品を日本で再上演する意味を考えながら創作したいと思います。
キャストコメント
安田顕 マイケル役
「2020年のオリンピックイヤーの夏を、白井さんの演出のもと、このキャストのみなさんと共に過ごしたいと思います。人生の中で思い出に残る夏になるように精一杯務めたいです。（白井さんの演出は初めてで）ドキドキもするしワクワクもするしというところで、お稽古が大好きな先輩とうかがっておりますので、ビシビシとご指導いただければと思います。先ほど、ポスターやフライヤーの写真撮影大会を、大会⁈男だらけの撮影大会、いや写真を撮ったんですけど、（白井さんが）『そんなに構えないでください、普通の状態で撮りましょう、一回だけカッコつけてください。朗らかに。はい、以上OK』とすごくスムーズだったので、お稽古中の演出もそれくらいにしといていただければと。（白井さんの顔をみて）あれ、あんまり笑ってらっしゃらない。体を預けて、精一杯やってお客さんの前に立ちたいと思います。」
馬場徹 ドナルド役
「初演から50年が経った今、この題材を上演する意味は何なのかを模索していきたいです。」
川久保拓司 ハンク役
「豪華なメンバーで上演させていただけることにワクワクしております。オリンピックよりも熱い空間にしたいです。」
富田健太郎 男娼のカウボーイ役
「僕個人の夢でもあるシアターコクーンに立つというのが感慨深いです。この素晴らしい先輩たちと夏を駆け抜けたいと思います。」
浅利陽介 エモリー役
「LGBTの方だけじゃなく、そうでない人が生きづらさをどういうところで感じているのかな、そこが両者の共通点だと思うので、観に来てくださったお客様にそんなテーマを伝え、本作が生きる糧になればと思います。」
太田基裕 テリー役
「初めましてのキャスト、スタッフの方ばかりではありますが、そのなかで作品の一部になれればと思います。」
渡部豪太 バーナード役
「小さい時からアメリカ人になりたいなと思っていたら、アメリカ人の役がきました。とても嬉しく思っています。今もアメリカ人になりたいなと思っています。」隣の席の鈴木浩介から「それは、無理だよ。」とバッサリ。
「多様性が叫ばれる昨今だと思います。英語でいうとダイバーシティ。いろんな人がいろんなことを思っていろんな場所で生きている中で、一つの鑑になるような素晴らしい戯曲だと思うので、このメンバーで素晴らしい舞台を創りたいと思います。」
大谷亮平 アラン役
「台本の初稿を読ませていただいて、めちゃくちゃおもしろかったです。同時に会話の内容が衝撃的です。とても大きなチャレンジになりますので、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います。」
鈴木浩介 ハロルド役
「白井さんの演出のもと、安田さんを中心として、いい舞台ができればなと。みなさんの足を引っ張らないよう頑張っていきたいと思います。」
あらすじ
真夏のニューヨーク。アッパー・イーストサイドにあるマイケルのアパートでは、ゲイ仲間のハロルドの誕生日を祝う準備が進められていた。次第に仲間たちが集まりパーティーが始まろうとしている時、マイケルの大学時代の友人、アランがやってくる。唯一のストレートであるアランの存在はマイケルたちの感情に変化をもたらし、雰囲気が徐々に険悪になりつつある中、パーティーの主役であるハロルドが現れる。パーティーは更に荒れ、マイケルは強引に「告白ゲーム」を始める。それは、心から愛している。または愛していたと思う相手に電話をかけ、直接「愛している」と告げるというものだった。これをきっかけに、それぞれの過去や本音が暴露されていく。
果たして、それぞれは誰に電話をかけ、どんな告白をするのか。そして、マイケルにゲイであることを隠していると責められるアランは一体誰に告白の電話をかけるのか。
やがてパーティーの宴が終わったあと、男たちはどこへ向かうのか……。
配役
マイケル：安田顕
ドナルド（マイケルの恋人）：馬場徹
ハンク（真面目な数学教師）：川久保拓司
男娼のカウボーイ：富田健太郎
エモリー（インテリアデザイナー）：浅利陽介
ラリー（ファッションカメラマン）：太田基裕
バーナード（アフリカ系米国人）：渡部豪太
アラン（弁護士／唯一のストレート）：大谷亮平
ハロルド（誕生会の主役）：鈴木浩介
舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド〜真夜中のパーティー〜』
演出・上演台本：白井晃
原作：マート・クローリー
翻訳：北丸雄二
美術：松井るみ
照明：高見和義
音響：井上正弘
衣装：前田文子
出演：
安田顕
馬場徹、川久保拓司、富田健太郎
浅利陽介、太田基裕、渡部豪太
大谷亮平、鈴木浩介
東京公演
日程：2020年7月18（土）〜7月28日（火）
会場：シアターコクーン
チケット発売日：2020年4月4日（土）
チケット料金：S席12,000円／A席11,000円／コクーンシート6,000円（全席指定・税込）
お問い合わせ：サンライズプロモーション東京 0570-00-3337（平日12:00〜18:00）
仙台公演
日程：2020年8月8日（土）〜8月9日（日）
会場：東京エレクトロンホール宮城
チケット発売日：2020年4月4日（土）
チケット料金：S席11,000円／A席9,000円（全席指定・税込）
お問い合わせ：キョードー東北 022-217-7788（平日11:00〜19:00、土曜10:00〜17:00）
札幌公演
日程：2020年8月15日（土）〜8月16日（日）
会場：カナモトホール（札幌市民ホール）
チケット発売日：2020年4月4日（土）
チケット料金：S席11,000円／A席9,000円（全席指定・税込）
お問い合わせ：道新プレイガイド 0570-00-3871（10:00〜18:00 日曜定休）
大阪公演
日程：2020年8月21日（金）〜8月23日（日）
会場：梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
チケット発売日：2020年4月4日（土）
チケット料金：12,000円（全席指定・税込）
お問い合わせ：キョードーインフォメーション 0570-200-888（全日10:00〜18:00）
東京凱旋公演
日程：2020年8月27日（木）〜8月30日（日）
会場：なかのZEROホール
チケット発売日：2020年4月4日（土）
チケット料金：S席12,000円／A席11,000円（全席指定・税込）
お問い合わせ：サンライズプロモーション東京 0570-00-3337（平日12:00〜18:00）
公式Twitter：@bib_stage
企画・制作：ミックスゾーン
製作：ミックスゾーン、テレビ朝日、サンライズプロモーション東京
