アニメ「頭文字D」の藤原拓海、『薄桜鬼』の土方歳三など、数多くの人気作品に出演し、最近では「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭十郎を演じたベテラン実力派声優・三木眞一郎と、劇団オーストラ・マコンドーを主宰する傍ら、映画『どうしようもない僕のちっぽけな世界は、』が第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品されるなど、演出家、映画監督として注目を集める倉本朋幸によるリーディングユニット「みきくらのかい」が、12月19日(土)に東京・日本教育会館 一ツ橋ホールにて第二回公演を開催。公演前日の18日に、ゲネプロが行われた。
2019年に開催された第一回公演では人気声優の江口拓也を迎え、「いとしの儚」(原作は岸田戯曲賞作家の横内謙介)を上演。チケットは1分を待たずに完売し、次回公演が切望されていた。
そんな期待が高まる中、第二回公演は、アニメ「DEATH NOTE」の夜神月をはじめ、「機動戦士ガンダム00」の刹那・F・セイエイなどを演じ、声優として揺るぎない人気と実力を兼ね備えることは勿論、大人気ドラマ「半沢直樹」では片岡愛之助が演じる証券取引等監視委員会統括検査官・黒崎の部下・古谷を演じるなど、マルチに才能を発揮する宮野真守を迎え、横内謙介の傑作ホラー「怪談贋皿屋敷(かいだんにせさらやしき)」を上演することに決定。
時は江戸時代。青山播磨は、御用金横領の大悪事を密かに働くなど、当代きっての悪徳旗本。天下の公儀お目付役が、播磨の身辺を探り始めていた。捜査の目を欺くため、家老の山岸次郎佐衛門、謎の協力者・園部上総之介らは、幽霊話で世間を欺かんとする策を播磨に進言。それは、盗んだ御用金を隠した枯井戸、この井戸で女が死に、呪いがあり、祟りがある。呪いを封じるために施した「封印」を、もし破れば……という「物語」だった。家宝の皿を割ったという、うすのろ女中のお菊は、この「物語」に巻き込まれ……。
三木眞一郎と宮野真守、声優界でトップクラスの二人が、多くの役を代わる代わる演じていくスタイルとなる今回のリーディング劇。幽霊話でありながら、切ない恋模様も描かれる劇中で、時に愛らしく、時に憎らしく、口調や声色などを硬軟自在に駆使して役を演じ分ける二人の芝居を、当日目撃できた観客は、幸運と言わざるを得ないだろう。
「みきくらのかい」は今後も新たな情報が届けられるように準備を進めているとのこと。公式WEBやTwitterは要チェックだ。
WEB:https://mikikuranokai.wixsite.com/mikikura
Twitter:@mikikura_no_kai