本作では主人公リリーを『デッドマン・ウォーキング』(95)でアカデミー賞®主演女優賞を受賞したスーザン・サランドン。長女のジェニファーには『タイタニック』(97)で世界的にその名を知らしめ『愛を読むひと』(08)でアカデミー賞®主演女優賞を受賞したケイト・ウインスレットが演じ、二大オスカー女優がついに初共演!脇を固める豪華俳優陣も要注目。次女アナには『アリス・イン・ワンダーランド』(10)のアリス役に大抜擢されたミア・ワシコウスカ。そして、リリーの夫ポール役に『ジュラシック・パークⅢ』(01)などで活躍するサム・ニールが演じ、死を決断した母のもとに集い、戸惑いながらも目を逸らさず真実の愛情を捧ごうともがく難役を見事演じた。
ある週末の朝、リリー(スーザン・サランドン)は夫のポール(サム・ニール)と暮らす静かな海辺の邸宅に、娘のジェニファー(ケイト・ウィンスレット)、アナ(ミア・ワシコウスカ)とその家族たち、そしてリリーの学生時代からの大親友で家族同然のリズ(リンゼイ・ダンカン)を集める。しかしそれはともに楽しい時を過ごすためのものではなく、安楽死を選択したリリーが“家族が家族であるうちに”過ごすために自らが用意した最後の時間だった。集った家族とその友人たちは、それぞれ平静さを装いながら母の願いである最後の晩餐に参加する。しかし、あるきっかけで緊張の糸が切れ、次々と明かされていくそれぞれの秘密。そして最後に家族がとった行動とは…。
自らの意思で身体を動かせる内に、人生を終わらせようと“安楽死”を選択した母親。しかしアナは「もしパパが間違ってたら?」「半年は無事に過ごせるかも」「医者はいつも間違えるわ」―母親の病状に対して下した、医者でもある父親の診断をすんなりとは受け入れることはできず、警察へ通報することによって、その死をなんとかして止めようとしていた。
そして「私はママが知りたい、私をママに知ってほしい」「もっと時間が欲しいの」―母親がいなくなることを自覚した時に初めて、これまで母親と本気で向き合えてなかったことに気づいたアナは姉ジェニファーに通報を止めないように訴えるが「私もよ」「ママが決めることよ、生きるも死ぬも」と、母親の意思を尊重するようにたしなめられる。
母親の安楽死を頭では理解していても、感情ではどうしても受け入れることができないアナ、そして、なんとか受け入れ、理解しようと努めるジェニファー。母を強く愛するが故にそれぞれの想いがすれ違い、どうしても言い争ってしまう、、緊迫感溢れるシーン映像となっている。
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