コロナ禍の中、行われた第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門受賞結果が発表され、ジュリア・デュクルノー監督が史上2人目のパルムドール受賞女性監督となった。
この式典開始時に審査員長のスパイク・リーが勘違いして、最後に明かされるはずの最高賞パルムドールをジュリア・デュクルノー監督の『TITANE』が受賞したことを口走ってしまう大チョンボが発生。以降の式の進行に微妙なムードを漂わせてしまった。リー監督は『意図的ではなかった』とのちに謝罪した。
『TITANE』のデュクルノー監督は、『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン監督に次いでカンヌ史上2人目となるパルムドール受賞の女性監督となった。また日本の『ドライブ・マイ・カー』では濱口竜介監督と大江崇充が脚本賞を受賞した。主な受賞結果は以下の通り。
パルムドール…『TITANE』(ジュリア・デュクルノー監督)
グランプリ……『ある英雄』(アスガー・ファルハディ監督)
同……『コンパートメント6号』(ユホ・クオスマネン監督)
監督賞……レオス・カラックス(『アネット』)
女優賞……レナーテ・レインスヴェ(『世界最悪の人』)
男優賞……ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(『Nitram] )
脚本賞……濱口竜介、大江崇充(『ドライブ・マイ・カー』)
審査員賞……『メモリア』(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)
同……『Ahed's Knee』(ナダブ・ラピド監督)
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