アメリカTV界のレジェンド的な俳優で、映画『カールじいさんの空飛ぶ家』でカールじいさんの声を演じたベテラン、エド・アズナー(エドワード・アズナーとも)が死去したことが米メディアで大きく報じられた。
アズナーは2021年8月29日、ロサンゼルスで家族に見守られながら息を引き取った。享年91。詳しい死因は未発表。アカデミー賞を受賞したディズニー/ピクサー・アニメーション『カールじいさんの空飛ぶ家』でカールの声を演じたことで記憶に新しいが、アメリカのテレビ界ではレジェンド級の俳優。『メーリー・タイラー・ムーア・ショー』とそのスピンオフ作品『事件記者ルー・グラント』で同じキャラ、ル・グラントを演じ、前者ではコメディ部門、後者ではドラマ部門でエミー賞を5回受賞。他に『リッチマン・プアマン』『ルーツ』でもエミー賞を受賞している。近年も『コブラ会』などに出演するなど生涯現役を貫いた。
映画では1960年代から出演し、『エル・ドラド』『続・夜の大捜査線』『アパッチ砦ブロンクス』『JFK』『アニマルマン』などに出演。80年代には映画俳優協会の会長を務めたこともある。ハリウッドでは有名な超リベラル派で、彼の政治活動によって主演番組が実質製作中止になったこともあった。