今年、2021年からは六本木地区から日比谷・有楽町・銀座エリアへの移転や 17 年ぶりとなるプログラミング・ディレクター(市山尚三氏)の変更、部門の改編などもあり、東京国際映画祭が新たに生まれ変わる年になる。
イベント冒頭、司会より、本年度の映画祭におけるコロナ対策の検査体制の説明や会場移転・TIFF&TIFFCOM の連携などに関する紹介。さらに、本年度のビジュアルを手掛けてくれたコシノジュンコさんからのビデオコメントや、King Gnu の常田大希率いるmillennium parade による「Bon Dance」がフェスティバルソングに選ばれたこと、映画祭の SDGsへの取り組みを紹介した。
その後、安藤裕康チェアマンより開催の挨拶と本年度の映画祭のビジョンに関する発表が。
113 の国と地域、1,533 本もの応募の中から 15 作品がコンペティション部門に選ばれ、日本からも松居大悟監督による『ちょっと思い出しただけ』と野原位監督による『三度目の、正直』の 2 作品が選出された。
ゲストとして、第 34 回東京国際映画祭のフェスティバル・アンバサダーを務める、女優の橋本愛からフェスティバル・アンバサダーとして選ばれた時の想いや意気込みが語られた。
さらに本年度より新設された「Nippon Cinema Now」部門において特集する吉田恵輔監督、提携企画「東京フィルメックス」のプログラム・ディレクター神谷直希、映像コンテンツマーケット TIFFCOM の松本浩が登壇。また、昨年に続き、アジアを含む世界各国・地域を代表する映画人と第一線で活躍する日本の映画人によるトークシリーズ「アジア交流ラウンジ」の企画検討会議メンバーである是枝裕和監督からのビデオコメントが上映された。
コンペティション部門の審査委員長は、世界的に活躍する女優・イザベル・ユペール。一昨年のチャン・ツィイーに続き、女性の審査員長を務めることになる。
オープニング作品のクリント・イーストウッド監督50周年記念作品『クライ・マッチョ』と、クロージング作品である大ヒットミュージカルの映画化作品『ディア・エヴァン・ハンセン』の予告編が上映された後、本年度よりプログラミング・ディレクターに就任した市山尚三より、部門改編の説明と、「コンペティション部門」「ガラ部門」に選出された作品の紹介。石坂健治シニア・プログラマーより「アジアの未来」部門の作品の紹介。さらに、藤津亮太プログラミング・アドバイザーより「ジャパニーズ・アニメーション」部門の紹介が、そして新人を対象にした短編コンテスト「Amazon Prime Video テイクワン賞」など、その他部門の紹介が行われた。
第 34 回東京国際映画祭は 10 月 30 日(土)~11 月 8 日(月)の 10 日間の開催期間中、99 本(9/28 現在で上映が決まっている作品数)の映画が上映される。