本作は、2022年7月期に与田が地上波連続ドラマ初主演を務めた「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」の世界とは別の“もう1つの世界”を生きる小向璃子(与田)の成長を描いたホビー・ヒューマンドラマ。
本作で描く璃子(リコ)は、大学時代に友人と立ち上げたスタートアップ企業「ドリームクレイジー」(略してドリクレ)の社長。ドリクレと共に若手スタートアップ企業が切磋琢磨していくスタートアップ企業支援プロジェクト「ドッグラン」を通じてユニコーン企業を目指していく。そんな中、ライバル企業に言われた“マスプロダクションタイプ(量産型)”という言葉に引っかかる。周りとは違うと思って走ってきた若者たちが“人生のオリジナリティー”に葛藤し、プラモデルをきっかけに大人へと組み立っていく成長物語だ。
最初の質問で、今作が決まった時の感想を聞かれた与田は、「素直に嬉しかったです。……もうちょい話したほうがいいですよね?(笑)」とまず笑いを誘い、「前作の「量産型リコ」がすごく自分にとって思い出深い作品で、プラモデルとも初めて出会って魅力を知ることができて。キャストの皆さん、スタッフの皆さんともすごくいい関係性になれて、いいチームワークで一生懸命作り上げた作品だったので、そんな大事な作品が評価されて、今回の作品に繋がったということが、心から嬉しかったです」と喜びを語った。
本作の注目ポイントについては、「小向璃子ちゃんというキャラクターは、「量産型リコ」っていうタイトルの通り、量産型な女の子なんですけど、前作ではわりとど真ん中の量産型っていう感じだったんです。今回の璃子ちゃんは、根っこは量産型だけど、ひょんなことから社長になってっていう人生なので、量産型の子が社長になって頑張っていく姿っていうのが描かれていて。私自身ももともとアイドルみたいな感じの人間ではないんですけど、ひょんなことからアイドルになったので。そこは璃子ちゃんと通ずるものがあるので、共感してくださる方も多いんじゃないかなぁと思います」と語った。
撮影中の印象が残ったエピソードを聞かれた時には、「今思い返して一番に浮かぶのは、オフィスシーンと矢島模型店のシーン。オフィスシーンでは休憩スペースみたいなところがありまして。人をダメにするクッション的なものとか、いろんなものがあったりして、そこに「ドリクレ」メンバー全員で横になって、休憩中寝てたこと(笑)。“なんていい職場なんだ!”って。一瞬で起こされるんですけど、その時間はすごく幸せだったなぁって。矢島模型店のシーンでは、畳の部屋だったので、寝てました……(笑)」と明かして、前田に「寝てばっかりやん!(笑)」とツッコまれる場面も。
前作に続きプラモデル制作に挑戦したことについては、「作っていく上で、自分は手先が不器用なんだということが発覚して、一度大きな壁にぶち当たりまして。“あぁ、もうダメだ”と思うけど、その分、出来た時の嬉しさってすごくて。本番中、お芝居しなきゃいけないのに、何回やっても出来なかったことがやっと出来たっていう時に、素で喜んじゃって、リアクションが大き過ぎて、画角から外れてしまったり(笑)」と明かし、「(プラモデルは)技術もそうですけど、メンタルも鍛えられるなと思いました。“なんで出来ないんだ”って。シール(を貼ること)が本当に苦手で、ちょっとはみでちゃったりとか。“まぁいいや”って基本思えるんですけど、そういうとこだけこだわりが出ちゃって、悔しくて悔しくて……」。
すると、プラモデル作りを指導する“やっさん”を演じる田中が、「プライベートでプラモデルを作るのと違うのが、ミリの世界で手先の作業をしていながら、セリフを言わなきゃいけない。あれは大変だろうなぁと思って、僕は横でずっと見ていました。……あれ? よく考えたら、僕は全くプラモデルを作ってないじゃないか。ずっと説明・指導するばっかりで(笑)」とフォローしつつ笑いを集めた。
また会見では、本作の放送を記念して「HG 1/144 量産型リコ専用ザク」の発売を発表。「嬉しい!」など全員が感動する中、与田は「ここのシールは難しいかもしれない」など分析をしていた。
最後に与田が「「量産型リコ」という作品の魅力って、プラモデルもそうですけど、登場人物の一人ひとりがすごく魅力的で、不完全な部分がたくさんあって。人間誰しも完璧じゃないんですけど、そこからのちょっとした成長とか、日常のトキメキとかをすごく感じられる作品で、何か事件が起こるとかではないけど、現実的にちょっと背中を押してくれる、ちょっとほっこりできるようなところだと思うんです。今回もそういう部分は引き継ぎつつ、また新たなキャラクターが登場していたり、新たなプラモデルが登場していたりと、前作を観ていただいた方はキャラクターの違いとか、“あ、こういう風になるんだ”とか、また違う楽しみ方をしていただけると思いますし、今回から観てくださる方にもすごく楽しんでいただけると思うので。そして、前作を観たいなと思ってもらえるような作品になっていると思うので、ぜひぜひ観てください」とメッセージを送り、全員で本作に出てくる合言葉「ギブバース!」とポーズを決めて、会見は終了。
なお会見では、LINKL PLANETが本作のエンディングテーマ「Part to Part」を担当していることも発表された。楽曲の配信は8月8日(火)の予定。