ツアーのテーマソングとなる新曲『シラユキ』を皮切りに、ワンマンライブが進行していく。2曲目では、体が思わず乗ってしまうポップチューン『シグナル!!』、3曲目はデビューアルバム『〜ウチら、一生素敵晴れ〜』に収録されているナンバー『僕に恋しちゃいなよ』を歌唱する。当日雨天という悪条件の中でも、ライブ会場に詰め掛けた観客に向けて、「雨にも負けずに、一緒に楽しんでいきましょう!」とメッセージを送ると、観客もクラップや掛け声で呼応していく。SNS上でも拡散されて話題に上っている『シラユキ』について、伊藤詩由が「今日初めて聴いた人いますか? 沢山コール入れるパートもあると思うので、沢山聴いて欲しいです!」と、新曲をアピールしていた。
続けてテラス×テラスが披露するのは、『明日もSunny Days!』、『StarDust』、『夏結び』といったミドルバラードで、歌詞の情景を表現しながら、しっとりと歌い上げていた。落ち着いたムードから一転、激しいギターイントロが耳に残る『Happy Smile』、常夏の沖縄を連想させる『ハイサイロック』というアップチューンで、会場の熱気を上げていく。まるでサウナの様なアツいセットリストで、美しい汗を流すメンバーたちだったが、表情は太陽の様に明るかった。
本ツアーの新たな試みとして、ユニット曲に挑戦しているテラテラ。伊藤詩由、池本しおり、森華音、梅原麻緒、池原のぞみの5人が、片思いの心情を綴ったアオハル曲『アカネイロソラ』を、健気な表現力でパフォーマンスを果たす。続けて吉田芽梨奈、藤田梨々花、小野﨑涼帆が、大事な人との別れの心境を描いた楽曲『無口なエール』を、おしとやかに歌い上げた。
盛り上がりを見せるライブは、佳境へと進んでいく。『君を照らす』、『ヒロイン』、『太陽ダーリン』、『君に恋してサンセット』、『サンライズ』、『恋のレモネード』といった王道アイドルらしいポップナンバーを、ピタッと揃ったダンス、キュートな歌声で体現していく。全身全力でパフォーマンス果たすメンバーに向けて、観客たちの応援も熱が入っていた。
最後の曲『アイロニーガール』を披露し終えると、コロナ禍前には想像できなかった、“アンコール”の大合唱が轟く。声援に応える様に、テラス×テラスが再登場! 恋する乙女のときめきを、シンデレラのストーリーと重ね表現した楽曲『恋してシンデレラ』を熱唱すると、割れんばかりの拍手と声援がおくられた。
熱気が冷めない会場の中、メンバーたちが感謝の想いを述べていく。感動の空気感が漂う中、デビュー曲『明日の天気は、素敵晴れー』を披露して、しんみりムードを一変させた。そしてツアーファイナル最後の楽曲は、ライブ定番曲として愛される『キラメキストーリー』を歌唱して、初のZeppワンマンライブを成功させた。
メンバーたちの感謝の想い
伊藤詩由
本日は、沢山のライブイベントがある中から、Zepp Shinjukuに足を運んでいただきありがとうございました。テラテラにとっての幸せとは何だろうと、改めて考えた時に、ファンのみんながいてくれることが一番の幸せだなと感じました。地方のライブに駆けつけてくれたり、地方から東京の会場に来てくれたりと、頭の片隅にテラテラの事を考えてくれるだけでも嬉しいのに、一緒に素敵な時間を共有出来て嬉しいです。良いメンバー、良いファン、良いスタッフさんに支えられて、3年目を締められました。4年目もよろしくお願いします!
吉田芽梨奈
テラテラの活動の中、素敵な出会いもあったけど、別れもあって…。(涙が出始める)その度に、どうしたら良いんだろうと思ったりしたけど、Zepp Shinjukuに足を運んでくれて、本当に本当に幸せなんですけど、伝わってますか?(拍手が起こる)。みんなの足を引っ張ることがあるけれど、ファンのみんなが吉田に会いに来てくれる、一緒にいられることが幸せです。これからも同じ気持ちでいてくれたら嬉しいです! 一個言い忘れた! このメンバーで本当に良かった(笑)。それだけ!
小野﨑涼帆
テラテラに付いてきてくれて、本当にありがとうございました! 全国ツアーが決まった時は、本当に嬉しい気持ちでした。普通の事ではないし、ツアーが開催出来ること自体が、凄い事だなと思っていて、みんなが来てくれるから実現出来たと実感しています。みなさんが家に帰った時に、ツアーに行って良かった、またライブに行きたいなと思ってくれたら、本当に嬉しいです!
森華音
本日は予定を空けて、お越しいただきありがとうございました。ツアー中に、色々思う事があって…。自分の気持ちを、メンバー、他人にも伝えることが苦手で、自分の中で考えることが沢山ありましたが、遠方からライブツアーに来てくれているファンがいて幸せだなと感じています。4年目も、もっと皆さんに楽しいなと思える、ライブをお見せしたいと思っています。
藤田梨々花
活動3年が経って思い返すと、初めてのワンマンライブ、生誕祭が開催出来たりと、全部ファンの方々に幸せにしてもらっています。Zepp Shinjukuに立つことが目標で、沢山の方が詰め掛けている光景が見れて、本当に嬉しかったです。こんなに応援してくれる人が増えたのかと思えて、さらに幸せな気持ちになりました! このメンバーとファンの人たちと一緒に、もっと大きなステージに立ちたいです。そして連れていきたいです!! これからも付いてきてくれたら嬉しいです。
池本しおり
3年前に、一人で上京してきたんですけど、すごく不安な事ばかりでした。今まで何かを長く続けることが出来かったので、こうやってステージに立っていることが、真実なのか不思議に思っています。心からやっていて楽しい、幸せと思いながらアイドルが出来て嬉しいです。言葉で伝える事は苦手なのですが、3年間やってきたことは真実です。みんなのことを幸せにしたいので、信じて付いてきてください。これからもよろしくお願いします!
リーダー・池原のぞみ
私はツアーの前に、休止期間をもらっていました。そしてツアー公演のみの活動なっていました。休止しているときに、色々と考えている中で思い浮かべるのは、テラス×テラスのメンバー、私の事を友達と思ってくれているファンの事でした。正直年明けからの活動がすごく不安で、リーダーになったばかりなのに休んでしまい、戻ってきて良いのかなと考えてしまいました。でもツアー中も、メンバー、家族、ファンの方々がいっぱい励ましてくれて…。私は、みんながいないと生きていけないし、ファンの心の中に、私がいる事が幸せだなと感じています。ここに来てくれている人が、少しでも楽しかったなと思ってくれたら嬉しいです。そして皆さんの応援が、活動の励みなります。これからも8人の応援、4年目もよろしくお願いします。
梅原麻緒
正直舞台に立つまで、凄い不安でした。Zepp Shinjukuは夢の舞台なので、会場に来てくれるかなと思っていました。不安の中でも、“絶対行くよ!”と言ってくれるファンの言葉が、心の支えでした。メンバーとも、この1ヶ月半レッスンしていく中で、色々ぶつかりあって、初めて心が打ち解けられたかなと感じています。4年目も、テラテラのメンバーと駆け上がっていきたいので、応援よろしくお願いします!
ライブを終えた直後に、メンバー達に感想を伺うと、「今世界で一番幸せです! これからは、宇宙一幸せにしちゃんだから!! これからも応援宜しくお願いがします!」と、太陽の様な明るい笑顔を浮かべながら答えた。
なお、本ツアーの為に制作された、『シラユキ』、『アカネイロソラ』、『無口なエール』の計3曲は、各音楽ストリーミングサイトで配信がスタートされている。