【撮影/宮坂浩見 取材・文/佐久間裕子 スタイリング/misuzu ヘアメイク/白井ユリ(KIND)】
私が出演する回はウィンナーが必ず用意されている感じはありますね(笑)
――改めてグラビアのお仕事を始めたきっかけからお聞かせください。
もともと会社員として働いていましたが、コロナ禍になりまして、シフト制の仕事だったので、ガッツリ収入が減ってしまったんですね。それでバイトとしてウェディングモデルをはじめて。当時から小池栄子さんが大好だったので、仕事を紹介してくださる会社の担当の方に「ちょっとグラビアもやってみたいです」と軽くお伝えしたんです。前のお仕事も大好きでずっと続けていくつもりだったので、最初は“ちょっとやってみたいかも”ぐらいの気持ちだったんですよ。
――スイミングのコーチもやっていたそうですね。水着を着る機会も多かったのかなって思ったんですけど。
いや、プライベートでは全く着ませんでした。大阪にいた頃にスイミングコーチのバイトをしていましたが、当時も競泳用の水着を着ていました。
――グラビアらしい水着を着ることに抵抗はありませんでした?
あまりなかったかも。いちばん最初の仕事がDVDの撮影で、今回の雑誌の撮影で着た衣装と比べるともっと布が小さい際どいものだったんですよ。でも、なんか意外と可愛いやんと思いました(笑)。
――布面積ちっさ! とか思わなかった?
思いましたけど、それより意外と盛れるやんと思いました。最初からグラビアに対してマイナスな感情はまったくなかったです。
――2022年に「グラビア・オブ・ザ・イヤー」のグランプリを受賞。周りの状況など変化はありましたか。
デビューした年だったので、受賞できるとは全く思っていませんでした。ただそこから劇的に変わったことがあったかというと、そういうわけではなくて。グラビアを続けていく中で一つの目標を達成できたなって感じでした。
――2023年にはサガミオリジナルの15代目宣伝大使にも就任しました。
就任してからPRのために多くの媒体を訪問させていただいて、いろんな誌面に登場したので、たくさんの方が「見たよ」って声を掛けてくださいました。サガミさんからコンドームを配布して欲しいと言われて、800個ぐらい詰まった箱が18個ぐらい事務所に届きまして(笑)。
――つまり単純計算8000個のコンドームを配れと(笑)。それは大変そう!
『佐久間宣行のNOBROCK TV』とか、いろんな現場でも配らせていただきました。ただ物が物ですからね(笑)、みなさんどう思っていらっしゃったかわからないですね。でもポップに配ったので、みなさん『ください! ください!』って感じでした。
――『佐久間宣行のNOBROCK TV」といえば、芸人さんをイジる風吹さんもめちゃくちゃおもしろいです(笑)。
ありがとうございます(笑)。『~NOBROCK TV』に限らず、爪痕は残したいと思っていますが、ただあの番組は編集でおもしろくしていただいている部分も多いんですよ。
――ソーセージを使ってみたり、アドリブ力もすごいなと。用意されている小道具を見たらどうすれば面白くなるのか咄嗟に思いつくんですか?
『~NOBROCK TV』で言うと、私が出演する回はウィンナーが必ず用意されている感じはありますね(笑)。使えと言われているようなものだと思います。でも関西のノリみたいなものはあるかもしれないです。
――関西の方は小さい頃から「吉本新喜劇」を観てお笑いを学ぶ、みたいなところがあるのでしょうか。
確かに新喜劇は小さい頃から観てました(笑)。おばあちゃんの家にいとこがみんな集まっていたんですね。それでみんなでお昼ご飯を食べながら観るっていうのが習慣でした。でも笑いを学んでるつもりは全くなかったんですけどね。
――なるほどー、笑いに対する貪欲な姿勢は関西人のDNAに組み込まれているのかも(笑)。おもしろい反応がすぐできそうなタイプなのかなと思っていました。
あまり自分で言うことじゃないと思いますけど、私はめっちゃ真面目だと思います。それこそバラエティ系って瞬発力の勝負だと思うんです。誰かが何かを言ったときにパッと返せるような臨機応変さが大事ですよね。私は「今こうやったら、こういう反応が返ってきて……」って、割と考えちゃうタイプで、すぐに反応して言えなかったりするんですね。そういう頭の固さは何とかしたいなって思っています。
――風吹さんといえば見事な腹筋をイメージする人も多いと思うんですが、体を鍛えるようになったきっかけは何だったんですか。
それこそ大阪でスイミングのコーチをしていたときに、バイトでしたけど福利厚生みたいな感じでジムの施設を無料で使えたんです。それでマッチョの先輩たちに筋トレを教わって、がっつりハマってしまいました。当時はめちゃくちゃバイトに入っていたので、バイトが終わったらジムで鍛えるようにしていました。
――もともと筋肉がつきやすいタイプでした?
そんなこと全くなかったですね。運動部じゃなかったし。トレーニングを始めた頃は筋トレが楽しくてやっていただけで、食事制限もしていませんでした。でもグラビアのお仕事で体を出すようになってから、それなりに気を付けるようにしています。
――今はどんなペースで筋トレしてるんですか。
今は週3筋トレをしています。足、足、お尻をやって、上半身、足、腹筋というメニューですね。今日みたいに仕事がお昼からの日は、走ると胸が垂れてしまうので、早起きして午前中に早歩きします。時間があれば30分から1時間歩きますね。
――筋肉は付いているのに、大きくて柔らかそうな胸もある体って実在するんだって驚きでした。そのスタイルをキープする秘訣はなんですか。
秘訣というよりも、このお仕事をさせていただく以上、絶対に筋肉と胸のボリュームは消え去ってはいけないと思って意識して鍛えています。生理前は浮腫むし、ちょっと食べ過ぎると、お腹の線が消えそうになるんですよ。なので、エステで買った70万円ぐらいのマシンを使ったり、腹筋もするし、サウナにも行きます。たまに塩抜きして浮腫みも取るし、マッサージも毎日しています。
――ちゃんとスタイルをキープするために努力してるんですね。
週1でパーソナルトレーナーの方に付いていただいて筋トレもしています。それ以外は自分でやっているんですけど、人に追い込まれないとできない領域っていうのがあるんですね。マッチョの方は基本的にそういう領域に持って行ってくれるので、毎回限界突破しています(笑)。ふらふらになりながら帰りますけど、それが気持ちいい!
――男女問わず筋トレって続けるのが大変だったりしますよね。続けるコツってあるのでしょうか。
100%の力で頑張らない。30%ぐらいでいいんです。筋トレって、毎回100%の力でやって1か月も続かないというやり方より、30%の力で1年続けた方が効果が出るものなんです。だからしんどい時はやらなくていいし、だるいなーってときは7割方力を抜いてやるぐらいでいい。それでもやるだけ偉いですからね。
――最初から「このメニューを絶対に毎日やろう!」みたいにストイックに打ち込まなくていい?
目標によりけりですけどね。健康維持のために長期的にやろうというのであれば、「今日はこれができればいいや」、「元気あればやろうかな」ぐらいでいいと思います。