映画『あたしの！』渡邉美穂＆INI・木村柾哉、初の主演映画初日に感激！【イベントレポート】

最初に、渡邉から「実感湧いてますか？」と聞かれると、木村は「あんまり湧いていなくて、今ふわふわしています(笑)。改めて本当にこの機会いただけて光栄ですし、役者としてこのような舞台に立つのも初めてなので、そんな瞬間を皆さんと一緒に過ごせて、見届けてくださって嬉しいなと思います」と感慨深い様子。渡邉は「監督が子供の頃から映画監督をやるのが夢だったっておっしゃっていましたが、私もずっと高校生の頃から映画制作に携わりたいという気持ちがあって、8年越しにようやくその夢を叶えられたので、素直に嬉しいなっていう気持ちです」と喜びを噛み締めた。さらに今朝本作を映画館に見にいったと話し、「楽しみすぎて、1回ちょっと冷静になって1人で見てみようかなと思って観に行ったのですが、本当に今日公開されるんだなっていう実感が湧いてきて、感動しました！でも本当にこれが一生に1回、初めての主演作の初めての舞台挨拶になるので、この景色をしっかり目に焼き付けて帰えりたいなと思います」と想いを語った。また完成披露の日は楽しみすぎて朝3時に起きてしまったという渡邉。MC から「今日は眠れましたか？」と質問されると、「今日も実は朝の3時に起きちゃって…！やっぱり緊張と楽しみで眠れなくて！」と答えると、対して木村は「僕は朝8時とか9時に起きました！」と普段通りと答え、会場の笑いを誘った。さらに監督も「夢って叶うんだなと。僕をこの作品に選んでくださった幸田先生をはじめスタッフさんにも感謝しかないです」と関係者への感謝の言葉を述べた。

続けてMCより、出演を初めて聞いた当時の心境、そしてその時の自分に今声をかけられるとしたらどんな言葉をかけたいと思いますか？と質問されると、渡邉は「嬉しかった気持ちと同時に私でいいんですか？って、気持ちだった」と答え、「当時は本当に公開するのか実感湧かない自分がいましたが、無事初日を迎えられたから“安心してね”と伝えてあげたい」と回答。続けて木村は、「監督もおっしゃっていたんですが、結構撮影前は怯えていて、でも現場に入ってみれば、素敵なキャストの皆さんと監督、幸田先生はじめ周りのスタッフの皆さんも気さくな方が多くて、そんなビクビクしなくていいんだよって伝えたいです」と回答。齊藤は「少女漫画がちっちゃい頃から大好きだったので嬉しかったですし、とにかく充希ちゃんもあこ子ちゃんもキャラクターが可愛いって思っていたので、充希役を演じさせていただけるんだ！って嬉しかったです。あこ子を演じるのも美穂ちゃんって知った時は、お互い境遇が似ている者同士、お会いするのが楽しみでした」と振り返り、「充希ちゃんは自分にとってあまり演じたことのない役柄だったのですが、“大丈夫だったよ”って伝えたいです」とコメント。最後に山中は「僕は一個言いたいことがあるんですよ」と前置きしつつ、「アドリブが多いから気をつけてね！」とアドリブ全開の現場を振り返り当時の自分にアドバイス。「いざ現場に入ってみたら、監督がカットかけずに自由にやってくださいってすごく託してくれるんですけど、アドリブがすっと出すのは難しかった」と鍛えられた現場を回顧し笑顔を見せた。

次に、本作のあこ子が直己との恋を“運命の恋”にすべく奮闘するストーリーにちなみ、それぞれの「運命」にまつわるエピソードを披露。山中は「ふとタイに旅行へ行きたいと思っていた矢先、突然調べていないのにも関わらず“タイ旅行を勧める”のメールが届いて運命を感じました」と答え、タイへ行ったことあるキャストからオススメスポットを紹介されると「行きます！」と宣言！齊藤は「もも子先生が私のアイドル時代から好きだと言ってくださっていて、何年越しにこうしてご一緒できたのはすごく運命的だなと思っています」と原作者・幸田もも子との出会いを挙げ、続けて「元々推しメンだった美穂ちゃんとも、まさか共演できると思っていなかったので、どっちも運命だなって思いました」と笑顔で答えた。続く渡邉も齊藤との出会いを挙げ、「テーマパークでたまたま遭遇したことがあったんですが、今回こうやって一緒にお仕事できたのもまた何かの運命なのかなって思い嬉しいです」と答えた。親友同士を演じる二人を監督は「2人が本読みとか何回かやった時にすごい仲良くなっていて、本当に相性がいいんだなって思いました」とコメント。「それで言うと」と続ける木村は、「運命的な出会いを果たしました」と“山中”を指名。木村がINIとしてデビューする前から山中にダンスを教えていたそうで、「先生と生徒の関係だった柔太朗くんと、この作品で親友として共演することになり、運命的な再会を果たしたなって思います」とそれぞれアツいのエピソードを語った。

本作は恋愛物語だけでなく、あこ子と充希・直己と成田の“友情”も見どころの一つ。“初日を迎えたからこそ言いたい！親友同士を演じた相手への直球な気持ち”をここで発表！渡邉は、齊藤に対し「アイドルの時からなぎさちゃんのこと可愛いって思っていましたが、あまり共演する機会はないかなと思って諦めていた矢先、今回奇跡的に共演することができて本当に嬉しいです。すぐ意気投合して撮影中も、終わった後もプライベートでも仲良くしてくれて悩みや仕事の相談ができる友達に出会えてよかったな、と。充希が齊藤なぎさで本当によかった！と心の底から思っています」と、目を潤ませながらあこ子のようにストレートに気持ちをアピールすると、齊藤は「嬉しい！！！」と満面の笑みを浮かべながら、「あこ子は美穂ちゃんしかできないと思うし、会うたびに幸せになりますし、一緒に演技をさせていただけたのもすごく良い思い出だなと思います。本当にありがとう！」と同じくストレートな思いの丈を語った。

一方、木村は「柔太朗くん、僕の変なところを受け入れて仲良くしてくれてありがとう」と伝え、「自分は変なところがあるんですけど、そこさえも笑ってくれたりいじってくれたりして、そういうところをたくさん受け入れてくれるので、本当に嬉しくて」とツッコミ役を担う山中に感謝を述べた。山中は「それも柾哉くんの魅力。嫌なところがなくて、柔らかくていつもニコニコしていて、会うと元気が出るし、次の作品でも共演できたらいいね！」と褒め合い、熱いハグをすると会場から暖かい拍手が送られた。

そんな4人に向けて監督は「現場に入るまでは不安でしたが、一緒に夢を作っていくメンバーと出会えてすごく頼もしかったです。初めてで拙いことだらけでしたが、ここまで来られたのは皆さんのおかげです。映画監督になるという夢が叶ったので、また2本目、3本目ってやる中で、このメンバーで成長してどこかで会えるっていうのが、次の僕の目標で夢です。みんな、頑張ろう！」とまた新たな現場での再会を呼びかけた。

最後に代表して監督、木村、渡邉から一言ずつメッセージが贈られた。監督は、「今日が初日ということで、僕たちにとっても新しいスタートという1日になりました。 これからどんどんいろんな方にこの映画観ていただきたいです。そして自分の大切な人を思い浮かべながら観ていただける映画だと思っています。（2回目以降は）一緒に観たいなっていう方と劇場に来ていただけたら嬉しいです」と挨拶。

続いて木村が「制作中は周りのスタッフさんやキャストの皆さんに支えられて出来た映画でしたが、今日から皆さんに支えられていく映画になるんだろうなと思っております。愛情も友情も大人になるにつれて枯れていってしまう部分もあるかもしれないですが、ぜひ潤いを感じていただきたいですし、それぞれ大切な人を思い出させるような作品になっていると思いますので、劇場で観ていただけたら嬉しく思います」とコメント。

渡邉は「この映画は誰かを好きになることとか、誰かのことを強く思えることってこんなに素敵なんだなと改めて感じた作品で、そういう青春のキラキラしたところとか、友情の儚いところとか、甘酸っぱい部分も皆さんにいっぱい伝わったらいいなと思います。エンドロールを最後まで見るのがすごい好きなんですが、こんなにもたくさんの方が携わっていたんだなっていうのを改めて感じた時に、自分たちだけではこの作品はできなかったなって思うと、たくさんの方の思いもしっかり込めて、皆さんに届けたいなっていうのを強く思っています。皆さんに、この映画を何度でも何度でも、これから先も楽しんでいただきたいですし、ふとした時に思い出して、勇気を与えられたらと思っています」と、満員となった客席へ向け目に涙を滲ませながら熱いメッセージを送り、会場からはあたたかい拍手が起こり、無事公開を迎えた記念に相応しい舞台挨拶となった