(撮影/久保田司 取材・文/BIG ONE GIRL編集部)
前日の愛媛先行プレミア上映会を済ませ、この日、関東で最速となる上映。観劇直後の観客たちのあたたかな拍手に迎えられ、キャスト勢と監督が登場。まずは、主演の中村舞より「公開日よりひとあし先に早く映画を観ていただけてすごく嬉しいです。そして、こんなに、公開を楽しみに待ってくださった方がいることに感謝です。私は愛媛県出身なので、地元愛媛県の鬼北町を舞台にした映画で初主演できたのが嬉しい。これから、何度も何度も劇場に足を運んで観て欲しい作品です!」と初主演の喜びと手ごたえを語った。

また、共演した信濃宙花は所属するSTU48のメンバーの反応について「予告編が公開された時から“観たよ!”ってメンバーから声をかけられた。映画の主題歌をSTU48が歌わせていただいていて、歌唱しているメンバーは特に興味を示してました」と話す。演技の仕事に興味を持っていて、映画が初出演となった信濃は「エンドロールの時に自分たちの歌声が流れて、自分の名前もあるのが信じられなかった。今回は出演する側なんだなと実感できたので、ぜひ大きなスクリーンで最後まで観てほしい」と感慨深い想いを口にする。

続いて、以前、同じ愛媛を舞台にした作品で監督と仕事をしたという杏花が「中1の頃に『瀬戸内海賊物語』という映画で監督とご一緒しました。念願かなって十何年ぶりの再会でした。監督が“大きくなったねぇ~”と父親のように迎えてくれて嬉しかったです」と再会の喜びを伝えると、「前回は海で今回は山でしたね!」と愛媛県との縁を話した。
「鬼女(きじょ)」側を演じたHINATAが「迫力だらけの鬼メイクでした!鬼メイクと普段の私を何度も繰り返していたので、頭の中がごちゃごちゃになりながらも結構楽しかった。私が演じたのは派手なキャラクターだったので、映画を通してスパイスになればいいなと思ってます」と語ると、信濃が「HINATAちゃんが初めましての時も鬼メイクだったんです。それが可愛かった~」と初対面での感想を振り返った。さらに「自分が鬼になるのもワクワクしましたし、想像よりもみんなの鬼メイク可愛かった」と信濃がコメント。
それを聞いたYUNAは「実はもっと鬼メイクしたかった~(笑)。HINATAちゃんも舞ちゃんもギャンギャンの鬼メイクだったので…」と羨ましく思っていたことを明かす。

おおむね鬼女たちの鬼メイクは女性陣には好評のようだが、それを受けた男性陣は「鬼も悪くないなと(笑)。みなさん、お美しかったので、鬼に対する新たな扉が開いたのかもしれない」(久保田)、「HINATAさんの鬼メイクを間近で見る役だったので、普段の姿をさっきまで見ていた身としてはガチで怖かったです」(土屋)と、それぞれの感想を語った。


イベント終盤には、同じシーンでの共演こそはなかったが、先発で撮影していたというmy favの川又あん奈と田中美帆がゲストで駆け付けトークに合流した。
「『勝手に四国観光大使』っていう同じユニットだったんです!あんP(川又)とみぽりん(田中)と私は、愛媛で一緒にライブとかしていたんですよ」と中村が懐かしむと「STU48が好きでアイドルを目指していたのでご一緒できて幸せ」と川又。
田中も「宙花さんとSTU48の時に別のユニットで一緒だったので、関係が近い先輩と同じ作品に出られて嬉しい」と語り、つかの間の思い出話を楽しんだ様子だった。川又と田中にも、鬼北町での撮影時の思い出を尋ねたところ、川又は「自然が豊かで空気がおいしくて、夜、星空がキレイで、その星空をmy favのメンバーと見れたことがいい思い出」と現場を振り返る。一方、田中は「何食べてもごはんが美味しくて、どの現場でもおかわりしていた」と話すと、撮影時期でごはんの豪華さが違い、先発隊の方が良いものを食べていたことが発覚!これには、主演の中村が「ちょっと、どうかしてると思いますけどね~!」と恨めしそうにクレームを付けていた。


イベントに集まったファンへお礼を伝え、締めの挨拶。信濃が「映像のお仕事に興味があったのですが、初めての映像が映画!すごく素敵な経験をさせていただきました。映画の最後の最後に続きがありそうな感じ……? 私たちも知らなかったのですが、2が出来るんじゃないの?と。みなさんにたくさん観てもらえたら、もしかしたら2もあるかもしれないので、たくさん観てください!」と期待を込めてアピール。
最後に主演の中村は「私自身、初めての映画出演作です。初めてが“鬼”というのもびっくりですが、こうして大きなスクリーンで、何度も観ていただいていろんな発見をして欲しいです。そして、愛媛県のことをもっともっと好きになってくれる作品だと思います。ぜひ、劇場に何度も足を運んで映画を観てくださると嬉しいです!」とイベントを締めくくった。
映画『鬼ベラシ』
6月13日(金)より順次公開
出演:中村舞 信濃宙花 YUNA HINATA 杏花/土屋神葉
大西桃香(特別出演) 市野瀬瞳(特別出演)/久保田悠来 波岡一喜
久留島優果 新井梨杏 川又あん奈 黒瀬梨花 園田一花 田中美帆 西村瑠香 古松華
松里音杏 尾崎明日香 今野ほたる 忽那智俊 加賀成一 齋藤定彦 近藤雄介
監督・脚本・撮影・編集:大森研一
配給:キグ―
ⓒ2025「鬼ベラシ」製作委員会