SKE48、et-アンド-を経て、10周年という節目にソロアーティストとしての活動をスタートした野島樺乃。「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」においてグランプリを獲得するなど、表現力豊かな歌唱力で魅せる彼女が、7月23日にデジタルリリースした2ndシングル「サマーバイブス」は、暑い夏を吹き飛ばす爽やかで涼しげなトロピカルサマーチューン!

撮影/久保田 司
インタビュー・文/辻 幸多郎

〈愛〉を歌うアーティストになりたい

──SKE48を卒業して、もう4年も経つんですね。

「時間の流れって、怖いですよね(笑)。しかもコロナ禍の時に卒業しているので、なおさら昔のことに感じます」

──卒業後の歩みは、一歩ずつ着実に進んでいますか?

「はい。でも、その一歩がカメのような感じで。私、どちらかというとうさぎタイプなんです。でも、焦ってもいいことはあまりないというのを経験してきたので、ファンの方々にも言っているんですけど、一歩一歩しっかり進んでいたらいいよねという感覚で、今はいます」

──et-アンド-として活動後、今年4月からソロ活動を本格始動しました。アーティストとして、こういう存在でありたいと自身の中で思い描いている像はありますか?

「“〈愛〉を歌うアーティストになりたい”というのを、自分の中で軸に決めています。どんな楽曲を歌うにしても、その中心にあるのはいろんな〈愛〉の形であり、傷ついたり悲しんでる人に届けるような楽曲を歌っていきたい。実際、(ライブで)カバーして歌っている楽曲が何曲かあるんですけど、その楽曲は結構メッセージ性が強いバラード調のものなどを選んでいて。音楽って、例えキザな言葉でも、歌にのせたら伝えられちゃうことってすごく多いと思うんですよ。“大好き”とか“愛してる”とか、“君しかいない”“世界が変わった”とか、そういう言葉って日常会話で言うことはなかなかないじゃないですか。でも、その言葉に結びつくようなA、Bメロがあって、サビでそれを伝えるっていうようなまっすぐな歌が私は好きだし、自分もそういう楽曲にすごく支えられてきたので、私自身もそういう歌を歌える人になりたいなって思っています」

──野島さん自身はどういう楽曲に支えられてきました?

「まず人生で初めて泣いた楽曲、歌を聴いて初めて泣いた曲が、『グレイテスト・ショーマン』の「「This Is Me」。レティ役のキアラ・セトルさんが歌っているワークショップセッションの様子がYouTubeにあるんですけど、その動画を初めて観た時に泣いて。『グレイテスト・ショーマン』自体が、どんな自分でも愛せばいいというメッセージが込められた作品だと思うんです。セトルさんもたぶんコンプレックスだったり思うことがきっとあったと思うんですけど、だんだんその楽曲にのってきて、自分がいるステージを飛び越えて、どんどんと稽古場の真ん中で歌って、みんなを巻き込んでいくっていう姿を観た時、初めて心を打たれたというか、本当に感動して、涙が流れるとかのレベルではなく号泣しました」

──今観ても泣ける?

「何度観ても泣けるんですよ。なんか原点、初心を思い出させてくれる動画です。あと、手嶌葵さんの「明日への手紙」という楽曲は、ストリートライブでもカバーで歌わせていただいてるんですけど、一度、手嶌さんの歌い方を聴いてみようと思って、ふとイヤホンをつけて聴いた時、すごく泣けてきちゃって。その時は自分のメンタルの状態はあまり良くなかったんですけど、すごく背中を押された音楽だったので、私もこういう歌を届けられる人になりたいって、改めて思いました。音楽って本当にそれぞれだから、語感を楽しまれる方もいると思うんですけど、私は言葉ありきの歌だと思っていて。ライブのMCでも言うんですけど、私は歌詞を手紙のように届けたい。きちんと伝えるっていうことを大切にしていきたいなって思っています」

──そういう部分で言うと、ソロデビュー曲の「One」はしっかり聴かせる、野島さんらしい楽曲でしたね。

「そうですね。作詞にも携わりましたし。なでしこリーグさんとのタイアップソングなので、なでしこリーグの軌跡に対して書き下ろした歌詞ではあったんですけど、プラスそこに私情じゃないけど、自分はこういう想いなんだとか、これまでの経験を経ての感情をちゃんと書き落としたかったので、そこにこだわって納得がいく楽曲になったなと思います」

画像: 〈愛〉を歌うアーティストになりたい

この夏に聴いてもらえたら嬉しいなと思います

──次曲も「One」のような楽曲だと勝手に想像していたんです。聴いたら、“あ、こっちに行くんだ”って。

「プライベートでは聴かないジャンルの音楽なので、私も同じ感覚でした。ファンの方々もきっとそう感じると思うんですよ。“えっ。かのちゃん、そっちに行くのもあった?”みたいな。“夏のノリで出してみました?”って(笑)。ただ、意外かもしれないんですけど、1曲でも多く自分の声を届けたいという想いがあってのリリースなので、“心拍数が上がっていくサマーチューン来たな!”っていう感覚で、この夏に聴いてもらえたら嬉しいなと思います」

──野島樺乃の新たな面を届けられる楽曲になりますしね。

「未知の領域なので、この楽曲がどう広がって届くのかはわからないですけど、私のことを知らなくても、“あ、この曲いいじゃん”って思ってくださる人が一人、二人と増えていったらいいなと思います」

──でも、聴いてて違和感はなかったですよ。

「本当ですか!? よかった。レコーディング、結構苦戦したんです。ラップって、バイブスがないとできないんですけど、私はそこで恥ずかしくなっちゃって……。だから面白く、勉強にもなりました。ラップっていいなと思ったのは、言葉数が多いところ。噛まないで言えたら気持ちいいじゃないですか。だからなのか、ふとした時にここ(ラップのパート)だけ口ずさんじゃいます」

──ライブ映えしそうな気もします。

「そうなんです。しかもタオルを回せる楽曲なので、めちゃくちゃ盛り上がっていけると思います。この楽曲はやっぱりバイブス高めでいかないと、私が曲に負けちゃうので。今後いろんなイベントに出ていくので、もっと完成形に近づけていきたいなと思っています」

──11月29日には「野島樺乃One Man Live ECHOES vol.01
」を開催します。

「〈ECHOES〉というタイトルは自分で決めたんです。来てくださった方に、自分の声が木霊(こだま)のように響く、そんなライブになればいいなと思って。次のワンマンライブ開催まで余韻が残り続けるようなライブにしたいなと思ってタイトルをつけたので、そんなような構成と楽曲を選んで作っていきたいなと思っています」

──「サマーバイブス」はセットリストのどこら辺に来るんですかね。1曲目でいきなり披露するのか、後半のいいところで歌うのか。

「一気にバイブス上がっちゃう楽曲なので、置きどころに迷いますね。この置きどころっていうのも、ちょっと見どころになるんじゃないかなと思っています」

──メッセージをお願いします。

「今年で芸能デビュー10周年になるんですけど、ソロとしてワンマンライブを開催するのは今回が初めてなので、11月29日、“いい肉の日”というちょっと覚えやすい日に、名古屋の会場に足を運んでいただいて、一緒に楽しい時間を作れたらなと思っております。ぜひお越しください。そして、今年の夏は「サマーバイブス」で一緒に、楽しい思い出を作りましょう!」

──最後に〈ECHOES〉にちなんだに質問を。最近、響いた出来事はありましたか?

「今パッと出てきたのが、この間、『国宝』を観たんです。その映画の中で“それでもやる”という言葉が出てきて、それはすごく心を打たれました。私は歌が好きで、表現することが楽しくて、生きがいにもなってて、お仕事でもあり、趣味でもあり、だけど時々すごく嫌いになることもあるんです。歌がムカついたりすることもあるんですけど、それでもやる、やり続けるということに意味があるんだなと、ハッとさせられた言葉だったので」

──やり続けるとは、止まらないということですからね。

「最初に“カメのような感じ”と話しましたけど、一段飛ばしとかはちょっと怖いなって思っちゃうんです。カメのようでもいいので、これからも一歩ずつ、地に足つけながら、私は音楽をやり続けていきたいと思っています」

画像1: この夏に聴いてもらえたら嬉しいなと思います
画像2: この夏に聴いてもらえたら嬉しいなと思います

PROFILE

野島樺乃 KANO NOJIMA

2001年9⽉6⽇生まれ。愛知県出身

SKE48のメンバーとして2021年6⽉まで活動。2021年7⽉よりet-アンド-として活動後、2025年4⽉から野島樺乃ソロとして本格的に始動。抜群のスタイルと表現⼒豊かな歌唱⼒で魅せるシンガー。

リリース情報

2ndデジタルシングル「サマーバイブス」
配信中

画像: リリース情報

INFORMATION

「野島樺乃One Man Live〜ECHOES vol.01〜」
2025年11月29日(土)名古屋SPADE BOX
開場17:30/ 開演18:00

オフィシャルファンクラブ「N.kafe」
https://nojimakano.com

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画像: 野島樺乃:
2ndシングル「サマーバイブス」インタビュー

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