撮影/久保田 司
インタビュー・文/辻 幸多郎
Team KⅡは個性がしっかりしてるチーム、Team Eはパフォーマンスに対しての情熱がすごく高いです
──Team S、KⅡ、Eが新体制となってはや5カ月。新チームの印象をお聞かせください。
井上「Team KⅡは、他のチームよりもメンバーの数が少なくて、全員20代のメンバー、大人メンバーという感じです。Team Sの時は(年齢順は)上から数えたほうが早かったんですけど、Team KⅡになったらお姉さんがたくさんいる。佐藤佳穂ちゃんもだし、鎌田菜月さんとか、卒業されたんですけど菅原茉椰ちゃんだったりから“何々がいいよ”という言葉を聞くようになって、私も魅力的な人になれたらいいなと思うようになりました。あと、Team KⅡは地方(東海4県以外)のメンバーが多いです。それぞれに地元愛があったりとか、個性がしっかりしているチームだなって思います」
佐藤「私は(Team KⅡは)フットワーク軽い子が多いなっていう印象です。(荒野)姫楓ちゃんだったら、ロードバイクで豊橋まで来てくれたり。私が往復4時間電車で通っていたところをですよ! るーちゃん(井上瑠夏)も公演の日に(地元の)熊本から帰ってきたり。SKE48のためにもそうだし、自分の好きなものに対してもフットワークが軽いメンバーが多いなって。公演終わりに私が“アイス食べたい”って言ったら、6人ぐらい来てくれたんですよ。まだ半年も経っていないのに、一緒に過ごしてくれるメンバーが多いっていうのは、すごく安心します」
──浅井裕華さんは、今回のチーム替えでチーム移動がなかったメンバーの一人ですよね。Team Eはどうですか?
浅井「今のTeam Eは、パフォーマンスが命。本当にパフォーマンスを重視していて、この曲はどういう気持ちで踊るのかを1曲ずつ細かく決めて、その解釈が一致しなかったらちゃんと話し合って決めたりとか。毎回反省会というか、討論会になるぐらい話し合ったり、リハーサルもそれで押しちゃうことも結構あるので、みんなで一緒に目標に向かって走っているって感じがすごくします。パフォーマンスに対しての情熱がすごく高いです」
太田彩「私たち(太田彩夏・西井美桜)はTeam KⅡから移籍したんですけど、個人的にはTeam KⅡで一番上の先輩だったので、もちろんしっかりしなきゃっていうのもあったし、リーダーというのもあって立場的にも“まとめなきゃ”“みんなを見なきゃ”っていう感じで、いっぱいいっぱいな時もあったんです。Team Eに所属してからは、リーダーという肩書きがなくなったというのもあって、少し自分のペースで……と思っていたら、Team KⅡとはまた違った元気さというか、圧がすごくて(笑)。浅井が話していたところはすごく強みだなって感じますし、しっかりしたメンバーが多いので、“この時間までにこれを終わらせよう”とか効率がすごくいいんです。私、結構マイペースなので、私生活も正していただけるのがありがたいなって、個人的に思っています」
西井「前のチームは、みんな仲良しな雰囲気だったので、そこにずっと甘えてやってきたんですけど、新しいチームになって、こんなに有意義な時間があるんだって気づかされました。みんな意識が高いので、なんとかついていって私も頑張りたいなっていう気持ちでいます」
言葉にしなくても想いは似ているんだなっていうのは感じました
──9月24日リリースのSKE48 35枚目のシングル『Karma』は、『コケティッシュ渋滞中』以来、約10年ぶりのWセンター楽曲となります。しかも、佐藤佳穂さんは今作が初のシングル表題曲でのセンター。今のお気持ちは?
佐藤「今の感じで言うと、特に何も変わらず過ごせています。でも、それは育ってきたTeam Eの“みんなが主役”という先輩方が築いてきてくださった気持ちの持ち方、根本にある“どのポジションに立っていても変わらないんだ”っていう気持ちがあるからこそだと、今、Wセンターに立たせていただいてからすごく感じて。どこにいてもファンの方が見つけてくださったからこそ、今の私があるので、Wセンターに選んでいただけて嬉しいですけど、変わらない私でいたいなっていうのはずっと思っています。その中でも新たな一面を見せたいって気持ちもあるので、今はワクワクのほうが不安とかよりは全然勝っています」
──熊崎晴香さんとのWセンターについてはいかがですか?
佐藤「『愛のホログラム』の時にシンメトリーのポジションだったんです。その時に二人でカフェに行ったんですけど、帰り道に“私たちも負けないように頑張りましょうね”っていう話をして。私の中でそれがすごく印象深かったんですけど、(熊崎)晴香さんも“記憶に残ってる”って言っていたので、言葉にしなくても想いは似ているんだなっていうのは感じました。歴代のSKE48の楽曲の中でもWセンターって人気が高い曲が多いので、今作もそういった楽曲になれたらいいなと思っています」

佐藤佳穂
──西井美桜さんは今作で初の選抜メンバー入りを果たしました。
西井「選抜メンバーの中にいる自分を想像したことがなかったので、発表された時はびっくりしたし、不安もあったんですけど、ファンの方がすごく喜んでくださったので、選抜に入れてよかったなって思えました。ファンの方のために、これからの活動を頑張りたいなって思っています」

西井美桜
──新曲『Karma』は、親友の彼女に恋をしてしまった男性の葛藤を描いた切ないラブソング。SKE48劇場が在るサンシャインサカエを模したセットを背景にパフォーマンスするミュージックビデオ(MV)も話題です。楽曲の聴きどころ、MVの見どころは?
佐藤「ミュージックビデオでは、(熊崎)晴香さんと私の二人が対峙しているっていうようなシーンも撮っていただいたんです。二人だけでサンシャインサカエの前で踊っているシーンもあるので、自分の色は消さないようにしようっていうのは思っていました。髪型をウルフカットにして、新しい引き出しを開けてみたりもしているので、今作はファンの方が知らなかった私を知ることができる楽曲になってくるんじゃないかなと思います。あと、私は1Aの歌い出しになるから、そこの歌割りはすごくこだわったので、そこを聴いてほしいです」
井上「私もミュージックビデオは見どころが多いなって思います。SKE48劇場が在るサンシャインサカエの前の交差点のセットがそのままあって、1サビで映る夜の観覧車から地面の落ち葉まで再現されているので、完成したミュージックビデオを観てメンバーもすごく驚きました。あと、ダンスのスキルを見せる部分で毎回苦戦したり難しいところがあるんですけど、今回は一度膝をついて回転しながら立つというのをコンクリートの上でやるシーンがとにかく苦戦したんです。でも、ミュージックビデオではみんな爽やかにカッコよく踊っているので、そこにも注目してほしいなって思います」

井上瑠夏
太田彩「るー(井上瑠夏)が言ってくれた回転するシーンって、イントロだよね。そのイントロはすごく疾走感があって、ピアノが(グリッサンドで)ジャララランって鳴った瞬間、左右からメンバーがバーッて走って入ってきて、円になる。それを真上から撮っているというのも、このミュージックビデオの見どころのひとつかなと思っているので、みんながひとつにまとまる一体感をこのイントロで感じてほしいです。あと、間奏明けに画面が切り替わって、SKE48の選抜メンバー16人が横一列に並んでいるシーンがあるんですけど、このシーンが私は特に好きなので、そのシーンも注目してほしいなって思います。あとは、リップシーンですね。歴代のミュージックビデオでは、リップシーンがあるものもあればないものもあって。でも、メンバーからしてみたら、一人一人を抜いてもらえるっていうのはすごく嬉しくて。今回は16人全員抜いてもらえているので、SKE48のメンバーみーんな可愛いですからねっ」
浅井「言われちゃった……」
太田彩「あ、ごめんごめん(笑)」
浅井「いいよいいよ。てか、めっちゃしゃべるやん(笑)」
太田彩「なので、みんなのお顔にも注目してほしいなって思います。以上です(笑)」

太田彩夏
浅井「(太田)彩夏が言ってたソロカットが多いところもそうなんですけど、今回衣裳が2パターンあるところも注目してほしくて。今着てるこの茶色ベースの衣裳は、主にダンスシーンだったり、1番のシーンで着ていて、秋らしいからサンシャインサカエの枯葉とかも落ちているセットにすごくマッチしているなって思うんです。ソロカットでは16人一人一人にちょっとカラフルな衣裳を用意していただいて、リップシーンを歌っているんですけど、人通りの多さをスローで表していて、すごく新鮮でした。メンバーの誰が通っているかはわからないんですけど、頑張って通りに行っているので、よかったら青い人を探してください(笑)」

浅井裕華
西井「私は歌詞が好きです。サビの振り付けもすごく好きで、2番の強い歌詞と振り付けがすごく合っているところが特に気に入っています。ドラマが好きでよく観るんですけど、“倫理観なんて どうでも良くなるよ”という歌詞のような、周りを敵に回して地獄に堕ちる”不道徳”なドラマを観てみたいなって思いました(笑)」
今のメンバーで新たなスタート地点に立っているという感覚があります
──新曲のタイトルにちなんだ質問を。“Karma(カルマ)”には因果応報という意味があると思いますが、“こういう行為を積み重ねた結果、こうなりました”という出来事はありますか?
浅井「趣味の話になるんですけど、シルバニアファミリーが大好きで、今年1月から集め始めたんです。それで“欲しい子を見つけたら買う!”っていうのを繰り返していたら、あっという間に100体超えました。揃ったところを眺めていると、シルバニアちゃんたちの圧をすごく感じるんですけど(笑)、それがすごく可愛くて。でも、集めてきてよかったな、積み重ねてきて良かったなって思いますね。レアなものもあきらめずにずっと探してきたので、そういうことが幸福にすごく繋がった感じがあります」
太田彩「私は岐阜出身なんですけど、岐阜県に笠松競馬場というところがありまして、小さい頃から父に連れられて、よく足を運んでいたんです。その頃は競馬というものがどんなものかわからなかったんですけど、2012年の凱旋門賞でオルフェーヴルが惜しくも2着に敗れたレースを父と観て、そこから感銘を受けて、競馬がとっても好きになったんです。で、20歳になって、馬券を買えるようになった2020年の菊花賞から競馬予想を始めて、日曜の重賞を毎週毎週、X(Twitter)に“私の本日の競馬予想”って載せていたら、競馬のお仕事に繋がって、『笠松けいば応援番組 SKE48太田彩夏の笠馬X(カサマックス)』という冠番組まで持たせていただけるようになりました。自分が好きなことをお仕事に活かせるというのは嬉しいんですけど、それは20歳からずっと積み重ねてきた結果なのかなと、自分の中ですごく思っています」
──的中率が気になるのですが……。
浅井「あ、やばいやばい(笑)」
太田彩「そこはあまり触れないでほしいんですけど(笑)。始めた頃はビギナーズラックというのもあってまずまずだったんです。でも、今年は“うーん……”っていう感じなので、ちょっとまた切り替えつつ、秋のG1は当てられるように頑張りたいなって思っています」
井上「私は熊本県出身で、熊本の大使を4つ(熊本いきなり団子大使・くまもと大好き大使・熊本ドーナツ棒大使・御飯の友PR大使)させてもらっているんです。そのうちのひとつで熊本ドーナツ棒大使に就任させていただいた経緯というのが、フジバンビという会社のドーナツ棒が熊本ですごく有名で、いつかドーナツ棒のお仕事がしたいなって思っていたところ、去年、ご縁があってフジバンビさんにご挨拶に行く機会がありまして。そこでただただ“ドーナツ棒が大好きで!”っていう気持ちをお伝えしたら、大使というお話をいただいたんです。好きな気持ちをちゃんと伝えられて本当によかったなって思いました。しかも、ドーナツ棒は黒糖味が一番有名なんですけど、九州のご当地のいろんな味を発売している中で、私が熊本いきなり団子大使もさせていただいていることもあり、“いきなり団子味のドーナツ棒を作ったらどうですか?”ってお願いしたら、商品化が進んだんです。私もA味、B味、C味と試食から携わらせてもらって、パッケージも私のサイリウムカラーを使ってくださったり。好きがお仕事に繋がって、販売という形にまで携わらせていただけたことが自分の中で大きくて、すごく嬉しかったです」
西井「私は小学生の時にキックベースボールを5年間、中学ではバスケ部を3年間やっていたんです。それは厳しかったんですけど、その経験があるから、今、劇場公演やコンサートで頑張る力になっているのかなって思っています」
佐藤「私は小学生の時、往復1時間歩いて学校に通っていたんです。中学生、高校生の時は1時間半、ずっと歩いて通っていたんですけど、今まで骨折とか捻挫とか一度も怪我をしたことがなくて。SKE48は激しいダンスを踊るので、加入した時に母から“痛めないようにストレッチしてね”ってすごく言われたんですけど、9年目に入った今もまだそういう予兆がないんです。もう28歳になるのに健康に活動できているのは、子供の時からいやいや1時間往復歩いて毎日通っていたおかげなのかな、その積み重ねが今に繋がっているのかなって思います」
──今も1時間半歩けます?
佐藤「はい。全然歩ける距離かなと思っちゃう。習慣って怖いなって思います(笑)」
──最後に、メンバーを代表して、佐藤佳穂さんからメッセージを。
佐藤「今回の『Karma』は、SKE48久しぶりの16人選抜曲なんですけど、16人というのは劇場公演で私たちが立っていた数字でもあるし、もともとの選抜の人数でもあるので、今のメンバーで新たなスタート地点に立っているという感覚があります。だからこそ、今の選抜で見せられるこの『Karma』を通して、いろんな方と出会いたいですし、この楽曲がいろんな方に届くシングルになったらいいなと思っているので、これからもSKE48から目を離さずに、一緒にそばにいてほしいなと思います」

PROFILE

井上瑠夏 RUKA INOUE
2001年6月12日生まれ、熊本県出身
SKE48 Team KⅡ

佐藤佳穂 KAHO SATO
1997年5月16日生まれ、愛知県出身
SKE48 Team KⅡ

浅井裕華 YUKA ASAI
2003年11月10日生まれ、愛知県出身
SKE48 Team E

太田彩夏 AYAKA OTA
2000年8月17日生まれ、岐阜県出身
SKE48 Team E

西井美桜 MIO NISHII
2001年3月16日生まれ、大阪府出身
SKE48 Team E
リリース情報
SKE48 35thシングル『Karma』
9月24日(水)発売

PRESENT:サイン入りチェキ1名様
@BIGONEGIRLSをフォロー&リポストで、SKE48 井上瑠夏さん・佐藤佳穂さん・浅井裕華さん・太田彩夏さん・西井美桜さんのサイン入りワイドチェキを抽選でプレゼント
《サイン入りチェキ応募方法》
<X(旧Twitter)>よりご応募ください。
①BIG ONE GIRLS公式アカウント @BIGONEGIRLSをフォロー
②X(旧Twitter)の「(下記の)該当ポスト」をリポスト
「SKE48『Karma』サイン入りチェキ」
応募にはX(旧Twitter)への登録が必要となります。
「該当ポスト」のリポストまたは、引用リポストまたは、リプライのご投稿をしていただいた方にキャンペーンの当選権利がございます。
当選者の決定前にフォローを解除されると抽選、選考の対象外となります。
記載メンション、#タグ、URLの変更・削除は抽選、選考の対象外となります。
プログラム等による自動投稿は抽選、選考の対象外とさせていただく場合があります。
当選した権利を第三者に対し譲渡・転売することはできません。オークションへの出品等転売行為は固く禁止させていただきます。
当選者には、DM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡いたします。
賞品のお届け先は、日本国内に限らせていただきます。
[応募締切]
2025年10月1日(水)23:59まで