自由奔放ゆえに周囲との軋轢が絶えないキャバ嬢・杏子と、家族のために自分を押し殺し抑圧された人生を送る主婦・玲。生き方も価値観も正反対で交わることのなかった二人の人生が、心が入れ替わったことをきっかけに大きく変化していく――。
漫画・生駒さくら / 原作協力・ボヘミアンKによる電子コミック「ライフトレード〜主婦とキャバ嬢の交換人生〜」が実写ドラマ化され、10月8日(木)深夜24時45分よりテレ東ほかにて放送される。現代的な生きづらさやリアルな人間模様を丁寧に描いた、衝撃の人生入れ替わりヒューマンドラマ。そこで、主婦の玲と入れ替わってしまった黒瀬杏子(アンコ)を演じる馬場ふみか、キャバクラ嬢の杏子と入れ替わってしまった八代玲(レイ)を演じる真木よう子、二人に本作について話を伺った。

撮影/久保田 司
スタイリスト/上田摩耶【馬場】
       藤井希恵(THYMON Inc.)【真木】
ヘアメイク/駒水友紀【馬場】
      石川美幸【真木】
インタビュー・文/瀧田有子

“入れ替わってどうしよう”って細かくいろいろと擦り合わせました

──脚本、もしくは原作を読まれた感想からお聞かせください。

馬場「原作も今出ているところまで読ませていただいたんですけど、どんどん欲深くなっていくところが面白さだなと思いました。アンコさんもレイさんも、それぞれ(人格が)入れ替わった人生の中で、どんどん新しい欲が生まれて、どうにかこの人生で生き抜いてやろうって。最初は(元の人格に)戻ろうとしていたはずなんです。でも、あまりにも今までの環境と違いすぎるところに行くと、戻りたくないまで思うんだって。ただ、(脚本を読んでいて)お話自体は入れ替わる前から始まっているので、入れ替わった瞬間に自分がどっちのセリフだかわからなくなってしまい……“どっちだ? どっちだ?”って、(真木に)一瞬思いませんでした?」

真木『わかる。演じている途中でも、“あれ?”って思わない? “これってレイちゃんなのかな? アンコなのかな?”って。私は、最初のモノローグの時点で、レイちゃんに共感しすぎて泣きそうになりました。本読みの時に、若くて綺麗な人を見て“いいな。幸せそうだなっ”て思う、あれが辛くなって。あまりにも力を込めすぎて言ってしまって、家に帰ってからちょっと泣きましたね。原作の画が今風だから、軽く読めちゃうのかなと思ったんですけど、読み込んじゃうと女性だと本当に入り込んでしまう。お母さんのこととか、子供のこととか、自分の存在価値とか、いろんなことを考えさせられるので、今、ちょっとブレーキをかけています。なるべく入り込まないようにしようと思って」

──役を演じるにあたり意識されていることは?

馬場「本読みですり合わせましたよね。入れ替わる前の台本をお互い読んで、“じゃあ、入れ替わってどうしよう”って細かくいろいろと擦り合わせて」

真木「話し方とか」

馬場「雰囲気だったり、間の取り方だったり。普段は一つの役を演じるわけですけど、今回はそうじゃなく、お互いに入れ替わるからすり合わせましたし、後半になるにつれてスピードアップしていく感じがあるから、ここからどうしていこうかなと考えています」

真木「お互い、またちょっと人格変わってくるもんね。どっちが重要なのかということを、監督と馬場さんとで話し合う機会があって。私はアンコの場面が多いんですけど、監督にも言いましたが、私がアンコちゃんをオリジナルでやりすぎると、本当に千葉のヤンキーになってしまう(笑)。それで、馬場さんが言ってくれたものをちょっと構築し直していくみたいな感じで演じています」

──レイとアンコ、それぞれのキャラクターに似ていると感じる部分や共感される面などはありましたか?

馬場「レイは、結構遠いなと思います。ただ、なんだかんだ意外と図太く生きていけるタイプなのが好きです。野宿もできるし、ネットカフェでその日暮らしもできる。家族に縛られた環境にいたのに。意外とどんな環境でも生きていけるところはすごいなと思っています」

画像: “入れ替わってどうしよう”って細かくいろいろと擦り合わせました

真木「アンコちゃんに関しては、原作に杏子は人を利用できるかできないかでしか見ていないというのがあって、私、ちょっとそういうところがあるかもしれないなと思ったんです。無駄が嫌いで。無駄があるからこそ意味があることもあるっていうのはわかっているんですけどね」

──これまでの撮影で印象に残っているシーンを教えてください。

真木「私は(プライベートでは)母親で、17歳の長女がいるんですけど、役柄もちょうど17歳の娘がいる人と入れ替わってしまうというキャラクターなので、その母性がアンコちゃんに芽生える瞬間というのがあるんですよ。独身の女性が娘への愛に芽生える瞬間。その気づくシーンがすっごく好きで。自分でも言うのなんだけど、感動しました」

馬場「レイはキャバ嬢として、黒瀬杏子の人生を生きて行こう覚悟してから、かなり変わっていくんです。考え方、働き方みたいなものが。最初は戸惑って、入れ替わった状況を成立させなきゃいけないっていう思いでいるんですけど、そこから一気に変わっていく、彼女の人生を乗っ取ろうとするぐらいの勢いでバーッといく瞬間があるんですけど、そのシーンは撮影が楽しみでした」

最後まで観たら、絶対に自分の人生について考えると思うんです

──本作を楽しみにされてる方へメッセージをお願いします。

馬場「誰かを羨んだりするような気持ちがあったとしても、外から見えているものだけがその人の人生ではないし、よく見せようとしたり、キラキラしたものだけを見て憧れることもあるけど、人それぞれに生きていく中での辛さがあるんだよねっていうところが皆さんに伝わると嬉しいなと思います」

真木「入れ替わりとかタイムスリップとか、そういうことって現実には起こり得ないので、そこはエンタメなんですけど、そういう作品ってその後の人物像がすごく面白いじゃないですか。どう過ごしていくのかというのが。で、この作品は、最後まで観たら、絶対に自分の人生について考えると思うんです。今、自分の人生はどうなんだろうかとか、幸せなのかとか。おそらく足元を見る形になると思うので、このドラマはいいと思いますよ。観るべきだと思います」

画像1: 最後まで観たら、絶対に自分の人生について考えると思うんです

──ところで、お二人は初共演となりますが、お互いの印象をそれぞれ聞かせていただけますか。

馬場「初めてお会いした時はすごく緊張していたんです。“私、大丈夫かな……”とか思って。でも、気さくにお話ししてくださって、すごく嬉しかったです」

真木「私はいかに人を怖がらせないかっていう、そういうことをいつも考えている人間なので(笑)。馬場さんは、現場のスタッフさんとの距離が近くて、差がない印象です。誰とでもフラットに接せられている。ただ、“もっと仲良くなりたいのに”って思っているのに、一緒のシーンがないから近づきようがない。このジレンマはあります。なので、たぶん先輩にあたる真木よう子なんて怖いんだろうなと思いながら(笑)、なんとか“一緒に飲みに行こうよ”と言えるぐらいになりたいなって思っています」

馬場「行きたいですね」

──先ほど真木さんが、本作を最後まで観たら「自分の人生について考える」と話されましたが、ご自身の人生において、大切にされていたり、芯の部分として持っていたいと思っていることをお聞かせいただけますか。

真木「私は“守る”です。杏子ちゃんができる最大の武器というのが、やっぱり娘たちがいるということであって、私もこの年齢になってようやく気づいたんです。私よりも圧倒的に弱くて、私の助けが必要な人がそばにいることで、私は生かされているんだなって。娘たちとか(飼っている)ワンちゃんとか、変わらずに愛を与えてくれる母親とか、そういう存在に一番幸せを感じますし、支えられてもいる。だから、徹底的に彼女たちの人生を幸せにすべく生きていこうと。それを絶対に忘れないようにしたいなって思います」

馬場「私は仕事が忙しくなると、仕事以外のことを考える時間がなくなり、仕事しかない日々がたまにあるんです。朝起きて、仕事に行って、帰って台本を読んで、次の日の仕事のことを考える、みたいな。だから、仕事のためだけに日々を生きないようにしたいと思っています。もちろん俳優というものを仕事としているので、日々いろんな作品に携わらせていただいてますけど、それだけではない。プライベートも充実させていくことも大事なのかなと。例えば、撮休の前の日は“お酒を飲むぞ”と思ったり。先日もお休みの前の日に友だちと日本酒を飲みに行きました」

真木「楽しんだ?」

馬場「はい。楽しかったです」

画像2: 最後まで観たら、絶対に自分の人生について考えると思うんです

PROFILE

画像: PROFILE

馬場ふみか FUMIKA BABA

1995年6月21日生まれ、新潟県出身。
2014年、映画『パズル』で俳優デビュー。2016年公開の映画『黒い暴動♥』で初主演を果たす。2022年、『恋は光』で第44回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。近年の主な出演作は、映画『ひとりぼっちじゃない』(23)、『コーポ・ア・コーポ』(23)、『愛に乱暴』(24)、『愛されなくても別に』(25)、ドラマ「外道の歌』(24、26)、「アリスさんちの囲炉裏端』(25)、「私の知らない私』(25)など。

………………………………………………………………………………………………………………

画像: 馬場ふみか FUMIKA BABA

真木よう子 YOKO MAKI

1982年10月15日生まれ、千葉県出身。
デビュー以降、数多くの映画やテレビドラマに出演。2006年公開の映画『ベロニカは死ぬことにした』で初主演を務める。2013年、『さよなら渓谷』で第37回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『そして父になる』で最優秀助演女優賞の2冠に輝いた。近年の主な出演作は、映画『アンダーカレント』(23)、『大いなる不在』(24)、『金子差入店』(25)、『幕末ヒポクラテスたち』(26)など。公開待機作は、映画『星の教室』(2026年11月6日公開)。

作品紹介

画像1: 馬場ふみか×真木よう子:
ドラマ「ライフトレード」インタビュー
画像2: 馬場ふみか×真木よう子:
ドラマ「ライフトレード」インタビュー
画像3: 馬場ふみか×真木よう子:
ドラマ「ライフトレード」インタビュー
画像4: 馬場ふみか×真木よう子:
ドラマ「ライフトレード」インタビュー

「ライフトレード」

客とのトラブル続きで店をクビになり、帰る家もないキャバクラ嬢の黒瀬杏子(アンコ/馬場ふみか)。
裕福な家庭だが、モラハラ夫と反抗期の娘に怯えて暮らす専業主婦の八代玲れい(レイ/真木よう子)。
「違う人生を歩めたら……」
他人の人生に羨望を抱いた二人は、ある夜、雷に打たれ目が覚めると人格が入れ替わっていた!
戸惑いながらも家に帰らずに済むことに安堵するアンコと、裕福な家庭を手に入れて喜ぶレイ。
誰にもバレないように、相手に成り替わって生活することになった正反対の二人。
自分自身の人生だと上手くいかないことばかりだったのに、別の人生だと生活が好転しだす。
だが、二人にはそれぞれ隠している「秘密」があった──。

主演:馬場ふみか
出演:鈴木大河 山崎樹範 遊井亮子 本多 力 伊勢志摩 ⻘山姫乃
   真木よう子
原作:漫画:生駒さくら 原作協力:ボヘミアンK 
「ライフトレード~主婦とキャバ嬢の交換人生~」(双葉社)
監督:椿本慶次郎 武居正能 越 知靖
脚本:政池洋佑 綿種アヤ
放送日時:2026年10月8日スタート 毎週水曜深夜24時30分〜25時00分
     ※初回は深夜24時45分〜25時15分
     BSテレ東/10月11日スタート 毎週日曜深夜24時40分〜25時10分
配信:各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」にて見放題独占配信
   ▶U-NEXT:https://www.video.unext.jp/
   広告付き無料動画配信サービス「TVer」などで見逃し配信
   ▶TVer:https://tver.jp/series/sr4ajqylbq
   ▶テレ東HP(ネットもテレ東):https://video.tv-tokyo.co.jp/
   ▶TVer:https://tver.jp/series/srudk7ijag
   ▶Lemino:https://lemino.docomo.ne.jp/catchup/2-1-113-7

©「ライフトレード」製作委員会

This article is a sponsored article by
''.