劇団☆新感線旗揚げ39周年にあたる2019年に
“39サンキュー興行”と称して上演された生田斗真主演舞台「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)」がスクリーンに帰ってくることが決定した。

2019年大阪、金沢、松本公演を行い、明けて2020年に東京、福岡公演を予定していたものの、コロナ禍により東京は一部中止、福岡は全公演中止となっていた舞台『偽義経冥界歌』が、スクリーンで上映されることが決まった。
《ゲキ×シネ》版では映像・音声ともにスクリーン用に編集・ミックスし、洗練されたクオリティと臨場感溢れる映像を、映画館の大スクリーン&高音質で体感することができる。
上映時期については、詳細が決まり次第、発表される。
また、公式サイトでは特報映像も解禁となった。本記事最下部のURLより確認できる。

「偽義経冥界歌」のモチーフは“奥州三代”と“義経黄金伝説”。
源義経は、歴史上の一大事に大きく関わっているというだけでは なく、その後、数多なる物語に登場しており、実は偽物説、影武者説等、ドラマティックな謎を多く抱えているという魅力的な人物 でもある。
その義経が実際に奥州に匿われていたという史実をベースに、奥州三代の盛衰の行方も絡めつつ、中島脚本ならで はのファンタジーも散りばめたストーリーが展開される。
主人公の偽義経、<源九郎義経・みなもとのくろうよしつね>を演じるのは、新感線に 4 度目の出演となる生田斗真。繊細でナイーブな演技から、すべて振り切った強烈におバカな役柄までを完璧に演じ切る生田が、新感線の本格的な時代劇のど真ん中でも、華やかで魅力的な源九郎として、そして座長としても作品を引っ張る。
今作は、主人公の偽義経を中心としながらもまるで群像劇のような、それぞれの人間ドラマをも堪能できる味わいの作品であり、新感線ならではの笑いたっぷり、殺陣、アクション満載の王道エンターテインメント。

あらすじ

日の本の国が、源氏と平氏の勢力で二分されていた時代。 <源頼朝(みなもとのよりとも)/粟根まこと>が鎌倉を拠点に力を蓄えていた一方で、国の北方、“みちのく”と呼ばれる奥州はどちらにも属さず独立自治を貫いていた。奥州をまとめていたのは奥華(おうが)一族。その都である奥泉は“黄金の都”と噂さ れており、また奥華の民は死者を木乃伊(ミイラ)にする風習があるため奥泉のはずれにある洞窟には先祖代々の木乃伊が眠っている。その地元のものが聖なる場所として崇める洞窟で、ある若侍が暴挙を行った。彼の名は<遮那王牛若(しゃなおううしわか)/ 早乙女友貴>、頼朝の義理の弟で平氏の追っ手から逃れるために奥華によりかくまわれていたのだ。お目付け役の僧<常陸坊 海尊(ひたちぼうかいそん)/山内圭哉>と<奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)/中山優馬>の制止を無視して 死者を冒涜、とうとう次郎と斬り合いになる。そこに割って入った次郎の兄<奥華玄久郎国衡(おうがのげんくろうくにひら)/ 生田斗真>だったが、はずみで牛若を死なせてしまう。僧兵に追われ逃げる玄久郎の前に立ちはだかったのが<武蔵坊弁慶 (むさしぼうべんけい)/三宅弘城>。玄久郎を錫杖で打ち据えると、奥華の屋敷へ連れていく。 屋敷では奥華の当主<奥華秀衡(おうがのひでひら)/橋本さとし>が待っていた。次郎をかばうためとはいえ頼朝の挙兵直 前だったこともあり、牛若を殺したのは大問題だと頭を抱える一同。だが「牛若はそこにいる!」と玄久郎を指さす弁慶。弁慶や海 尊ら僧たちが口裏を合わせ、さらに奥華の金塊を軍資金として差し出せば、義兄の頼朝は騙せると踏んだのだ。あまり深く考えず、その提案を受け入れる玄久郎は、ここで元服もし、以降は<源九郎義経(みなもとのくろうよしつね)>を名乗ることとなる。 そうして義経らが頼朝を丸めこみに行っている間、奥泉では先祖代々の木乃伊が並ぶ洞窟内で巫女たちが歌い踊り、酒宴が行 われていた。そこで、秀衡の妻にして次郎の母でもある巫女長(みこおさ)の<黄泉津(よもつ)の方/りょう>は、次郎が正 当な後継ぎであると主張。その企て通りに、次郎に秀衡を殺させる。 そんなことは露知らず義経は進軍を続けていたが、壇之浦にてさらに戦いは激化。その海辺にひとりの若い女性が現れる。<静歌 (しずか)/藤原さくら>という大陸渡りの歌うたいで、ギターに似た楽器“六絃(ろくしん)”を操り滅んでいく平氏の兵のために 哀悼の歌をうたっているのだった。すっかり心を奪われてしまった義経に乞われて死者を冥界に送る歌を静歌がうたうと、そこに血まみれの秀衡が現れ「妻と弟に諮られ、実の息子に手を下された」と語り、「仇をとって父の無念を晴らしてくれ」と義経に訴える。この 不可思議な現象は、静歌の歌に秘密があると睨んだ義経は彼女を連れて奥華へ向かうことにするが......。 偽りの身分を盾にしつつ、常にポジティブシンキングと機転とで数々の苦難を軽々と乗り越えていく義経。その目に映るのは日の本の天下の光か、はたまた冥界に広がる闇か...?

劇団☆新感線とは
1980年11月、大阪芸術大学舞台芸術学科の四回生を中心にしたメンバー(こぐれ修、いのうえひでのり等)で、つかこうへい作品『熱海殺人事件』にて旗揚げ。劇団名は、当時のメンバーが実家に帰省する際、新幹線を使っていたという安直な理由。つか作品のコピー劇団として人気爆発、関西学生演劇ブームの中心的存在となった。演劇のジャンルは、初期のつかこうへいの芝居のコピーから、オリジナル路線に変更、お笑い、ロック、活劇がふんだんに詰まったエンターテインメントを極めていく。現在では、い のうえ歌舞伎シリーズ、新感線Rシリーズ、ネタものシリーズと、各シリーズに細分化されており、その独特の個性は“新感線イズム” として確立、劇団☆新感線はエンターテインメントの中のジャンルのひとつとして語られるまでに。俳優が出演したい劇団として定評 があることから、毎作における豪華な客演の俳優陣も、見どころ。2020年、劇団☆新感線は40周年を迎えた。

ゲキ×シネとは
劇団☆新感線の話題作を、映画館の大スクリーンにて高画質・高音質で楽しむ映像エンターテイメント。マルチカムで 20台を超えるカメラにより撮影されたカットを駆使した迫力の映像、そして劇場用にリミックスされた音声は、見る人を惹きつけ、一般的に抱 かれる劇場中継のイメージとは大きくかけ離れた、まったく新たな映像体験を体感いただけます。2004 年に第一弾として『髑髏城 の七人~アカドクロ』が上映されて以来、2020年現在上映中の最新作「けむりの軍団」まで全22作品展開している。

ゲキ×シネ 『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演: 生田斗真 / りょう 中山優馬 藤原さくら /
粟根まこと 山内圭哉 早乙女友貴 / 三宅弘城 / 橋本さとし 他
【時期】 未定。(※詳細が決まり次第お知らせいたします。)
【会場】 新宿バルト9他、全国にて公開。
【WEB】 http://www.geki-cine.jp/sp/niseyoshitsune/ (特報も同時公開予定。)
【配給】 ヴィレッヂ/ティ・ジョイ
【著作】 東京グローブ座/ヴィレッヂ

http://www.geki-cine.jp/sp/niseyoshitsune/

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