2020年8月14日から全国公開している映画『弱虫ペダル』。8月22日に都内劇場にて、メガホンをとった三木康一郎監督と寺西プロデューサーが登壇し、ティーチイン&ツイートOK上映イベントが開催された。
画像: 映画『弱虫ペダル』ティーチインイベント、起用の裏話や撮影秘話を三木監督&プロデューサーが語る

8月14日~20日までで動員28万人、興行収入3.5億円を突破し、初日に行った満足度調査で98.5%を記録している映画『弱虫ペダル』が、ティーチイン&ツイートOK上映イベントを行った。

累計 2500 万部突破の大人気スポーツ青春漫画「弱虫ペダル」が原作となる本作。全国レベルの強豪校・総北高校自転車競技部を舞台に、高校生たちの熱い青春を描いている。
ロードレース初心者ながら思わぬ才能を発揮した主人公・小野田坂道(永瀬廉/King & Prince)、期待の新人エース今泉俊輔(伊藤健太郎)、同じく経験者で負けん気の強い鳴子章吉(坂東龍汰)の 3 人が、金城真護(竜星涼)、巻島裕介(栁俊太郎)と田所迅(菅原健)といった先輩たちとともにインターハイを目指し、過酷な練習やレースを乗り越えてチー ムの力を磨いていく物語。

ツイートOK上映&ティーチインイベント

普段では上映中にはできないTwitterで感想をツイートする行為。だが、この特別回ではツイートOK上映として、劇場で上映中(鑑賞中)に#弱ペダを応援し隊 のハッシュタグを付けてツイートすることが許され、みんなと繋がり共有しながら鑑賞できるという試みを実施。
また、上映後に三木康一郎監督がみんなの疑問や質問に答えてくれるとして、#弱ペダを応援し隊 の付いた質問ツイートに、上映後三木監督と寺西プロデューサーが寄せられた質問に答えたり、撮影裏話など語った。

画像1: ツイートOK上映&ティーチインイベント
画像2: ツイートOK上映&ティーチインイベント
画像3: ツイートOK上映&ティーチインイベント
画像4: ツイートOK上映&ティーチインイベント

冒頭挨拶

三木康一郎監督
すごく特殊な撮影を延々繰り返して、役者陣もハードな撮影をして、彼らに厳しいことを言ったことが、報われたかなという風には思っています。評価をしていただいたり、今日このように来ていただけることも嬉しく思っております。

寺西プロデューサー
何度も難局があったといいますか、まずクランクイン・撮影に入れるのか、実際に撮りきれるのか、永瀬さんも以前おっしゃってましたが、完成するのかというところもあったりしましたが、お陰様で完成して公開ができたということに対してホッとしております。満足度が高いということを聞いた時に、本当に嬉しい気持ちでいっぱいで、今日みなさんがつぶやいてくださっているのを見て、感無量で胸がうっと詰まるというか、すぐ泣いちゃうんですけど、まだ我慢していますが、嬉しい気持ちでいっぱいです。

企画のスタート、キャスティングについて

弱虫ペダルの企画スタートや起用のきっかけについて、三木監督と共に登壇した寺西プロデューサーから語られた。
寺西P「企画自体が動き始めたのが3年位前のことになるかと思うんですけど、(主人公の小野田)坂道くん役がいないというか、坂道役ができる人がいないということでキャスティングに悩んでいて、撮影にまでいかないまま、誰を坂道にすればいいのかわからないまま、月日が経っていたという状況がありました。キンプリの永瀬(廉)さんをテレビで拝見して、オファーをさせていただいて、監督には三木監督に監督をやってもらえないですかとお話をさせていただいた時に、すぐに“やります”といってくださいまして、それから他の方のキャスティングを鳴子役とかご相談しながら決めていった感じです。今泉役には(伊藤)健太郎くんがいいと監督が最初から。早かったですね。」

三木監督「同じ現場にいたから、(ちょうど東京ラブストーリーを撮っていたから)軽い感じで、“演る?”“演る、演る!”っていう感じで。現場で辛そうな感じだったのに、元気になって今日も頑張るって走ってましたね。」

大変な撮影

撮影を振り返って
三木監督「やらなければ良かったなと思いました。今となってはやって良かったなと思ってるんですけど。何回かこれヤバイなということが、2、3回あったので、そこをどう乗り切るか、雨は降るし、寒いし、風でできないし、コロナはやってくるしで大変でしたね。三重県のホテルでスタッフ全員集まって、夜中までずっと話し合ってました。」

#弱ペダを応援し隊 で集まったQに対してのA

Q.三木監督が撮っていて楽しかったシーン、ワクワクしたシーンは?
三木監督「(県大会)工藤らに、坂道(永瀬廉)と今泉(伊藤健太郎)が追いつくかあたりのシーンは楽しかったですね。坂道も今泉も2人が自転車に慣れてきてきた頃で、ペダルを回せるようになり、撮影はバイクで撮ってるんですけど、バイクを改造してカメラを付けて撮っていて。バイクの人も慣れてきてて、僕が指令を出して回り込んだり、顔に寄ったりするタイミングもうまくいくようになって、楽しかったです。」

Q.自転車を漕いでいる時の荒い呼吸は本当の息づかいですか?それとも後録りですか?
三木監督「あんなに酸素を吸うアフレコは、僕は初めてでした。」
MC「まるまる3缶吸ってましたね。」
三木監督「立ち眩みもするらしくて、途中で寝転んでましたね。」
MC「みんな酸素が薄くなって眠くなると言ってました。どれくらいアフレコしてましたっけ?」
三木監督「半日くらいアフレコしてました。」
MC「あの後、山下大輝さんとの対談取材がありまして、最後は崩壊されていました。何を言っているのか全く入ってこないと。それくらい過酷なアフレコだったんだなというところで。」
寺西P「音もこだわってるんですよね。録音部さんが後録りをしたり。」
三木監督「要はバイクの音が入ると声が使えなくなるので、バイクの音が聞こえるところはある程度アフレコとか録り直してるんです。」

Q.今泉くん(伊藤健太郎)が坂なのに、足を着かないで止まれるのがすごいと思いました。みなさんどれくらい自転車練習をしたのでしょうか?
寺西P「自転車練習は、みんな忙しかったのでバラバラでしたけど、12月、1月位 2カ月位という感じですかね。みんな撮影しながら上手になっていったんじゃないかなという気がしますね。」
三木監督「止まっているところなんて、今泉(伊藤健太郎)は、乗りながら待っているところで、すごい緊張してましたよ。”これができなくて撮影が押しちゃうんじゃないか”って言ってました。すごい練習していた気がします。」
寺西P「監督が”まだまだ足りない、10秒じゃダメだ20秒やれ”ってプレッシャーかけてましたね。」
三木監督「あんまり嫌なことを言ったのは覚えてないタイプなので。」
MC「それをやりすぎてチェーンが切れちゃったじゃないですか。それを見た監督が”あんなことをしたから切れるんだよ”と言っているのを聞いて我々は理不尽だなと思いました。」

Q.永瀬廉さん、伊藤健太郎さん、坂東龍汰さんの印象は撮影前と後では変わりましたか?
寺西P「一番変わったのは坂東さんかもしれないですね。一番最初に会った時はシュッとしたカッコいい感じできたのに、ふたを開けてみるといい意味で愛されバカだったという感じです。」
三木監督「最初から最後までただのうるさいヤツって感じでしたけど。」
MC「監督、永瀬廉さんの印象はどうですか?」
三木監督「体つきが変わってたからね。彼は最初の頃は制服かジャージを着て漕いでたんですけど、県大会に入るとピチッとしたの着た時、上半身がすごくパツッてなってるなと、人ってこんなに筋肉付くんだって思ってすごかったなという印象です。最初の頃はお芝居も高校生らしくしてるんだなという感じがあったんですけど、後半はロードレーサーする人みたいな感じで集中しやがってて、”集中いらねーだろー、坂道と今泉、2人”ってそんな感じです。」

《伊藤健太郎からの質問》:Q.監督はなぜいつもサングラスなのですか?
三木監督「僕目が悪いので、眼鏡なんですよ、つぶらな瞳を見られるのが嫌だから。」

《坂東龍汰からの質問》:Q.鳴子の海のシーンの撮影で、監督が演出をする時に先に海に飛び込んでいきましたが、あの寒さの中で飛び込んでいく姿に勇気とやる気をもらいました。ありがとうございました。監督的に撮影が大変なシーンはどこでしたか?
三木監督「その鳴子のシーンに関しては、鳴子くんが女子みたいに入るから、”女子か!”ってちょっとイラっとしたんですよ。”やるしかないな"と。”恋人同士が遊ぶんですか!”という感じだったので、”こうやるんですよ、ってバッと入ってたってことですよ。彼がちゃんとやれば濡れなくて済んだんです。難しかったシーンは、天候とかで考えると山頂なんですけど、ドローンですね。あれは全員を撮るんで、総北チームをまとまって並ばないといけないんですけど、吹替でやらないで本人たちでやるので、プロでも前と前との距離を近づけて走るっていうのは難しくて。それをドローンを飛ばして彼らにそれをやらすのが、何回も何回も撮り直して、日が暮れてきてどうしようというのが、僕的に辛かったです。」

Q.坂道と鳴子くんがぶつかっているシーンは演出ですか?
三木監督「あれは、たぶん本人たちが焦ってるんだと思います。」
寺西P「鳴子くんがぶつかったんですよね。」
三木監督「被るし、あの男は。」

Q.撮影中の永瀬廉さんのハプニングがありましたら教えてください。
三木監督「1年生レースのゴールシーンで、僕は車の中にいてモニターを見ていてわからなかったんですけど、2人(永瀬廉、伊藤健太郎)がゴールして、"ダメだな、もう1回"って言ったら、スタッフが"もうダメです、呼吸が辛そうで地べたに横になってます、ヤバいです"と言いにきたので、"今日はやめましょう"となって、5分位したら2人が(永瀬廉、伊藤健太郎)僕のところに来て、"まだやります"と。回復早いな、お前らというのがありました。」
MC「現場で辛いというのはあまり聞かなかったですね。3年生とかは割と言っているイメージはあったんですけど、1年生はなかったですね。」

ぜひ渾身のシーンがたっぷりなので2ペダ、3ペダとみなさんに応援していただけると嬉しいですと締めくくりイベントは終了した。

STORY

主人公は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通う、運動が苦手で友達がいないアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬廉)。あることをきっかけに、自転車競技部に入部することになった坂道は、
自転車選手としての思わぬ才能を発揮することになる。坂道の良き仲間で期待の新人エース・今泉俊輔(伊藤健太郎)や、マネージャーの寒咲幹(橋本環奈)、同じ自転車競技部のメンバーとともに自分の限界や壁を越え、初めて出来た「仲間」とともに、レースで走る喜びを見出していくー。
誰かの為に頑張ったり、頑張る誰かを応援したりー。
あなたもきっと応援したくなる、誰かに想いを伝えたくなる、今年一番熱い青春ストーリー!

映画『弱虫ペダル』

大ヒット上映中

■主演:永瀬廉(King & Prince)
■出演:伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、栁俊太郎、菅原健、
井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)・竜星涼 / 皆川猿時

■原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
■監督:三木康一郎
■脚本:板谷里乃・三木康一郎
■主題歌:King & Prince「Key of Heart」(Johnnys’ Universe)
■制作プロダクション:デジタル・フロンティア
■協力:ワイズロード
■製作:「弱虫ペダル」製作委員会
■配給:松竹株式会社
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/yowapeda-eiga/
公式 twitter:@yowapeda_eiga 公式 Instagram:yowapeda_eiga
©2020 映画「弱虫ペダル」製作委員会 ©渡辺航(秋田書店)2008

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