YouTubeライブ会見には、福士蒼汰、宮野真守、粟根まことが登壇し、VTRで、羽野晶紀と井上小百合が出演した。
『浦島さん』には、主演・福士蒼汰、羽野晶紀、粟根まことが出演し、『カチカチ山』には、主演・宮野真守、井上小百合が出演する。
『浦島さん』
福士「本当は、2020 年のこの時期に、劇団☆新感線の『神州無頼街』(作・中島かずき/演・いのうえひでのり)を宮野さんと一緒にやるはずでした。でも、この状況の中で一度は公演が無くなったのですが、ヴィレッヂさんの粋な計らいで 「今できることを」と、『浦島さん』『カチカチ山』をやることになりました。ここでより強固なチームワークをつくって、また、『神州無頼街』で宮野さんと共演したいなと思います」
宮野「ありがとう!」
福士「原作を読むと、太宰先生の『浦島太郎』への考察だったので、これを舞台でどう表現す るんだろうと思っていたのですが、倉持さんがすごくうまく脚本に落とし込まれていて、そこにいのうえさんの色の濃さも相まって面白い作品になりそうです」
宮野「三人芝居はどうですか?」
福士「僕、舞台が2回目なんですよ。最 初が『髑髏城の七人』Season月<上弦の月>で、2回目が三人芝居って......! 今は稽古が始まって頭がパンパンです(笑)」
粟根「おとぎ話では、玉手箱を開くとおじいさんになっちゃうというラストですが、今回はそれがどうなるのか。皆さんに楽しみにしていただきたいです」
福士「現代社会に 対するメッセージもある作品だなと思いました。日頃感じているような、ネガティブな部分だったりポジティブな部分だっ たりもたくさん描かれているので」
そこでVTR出演で羽野晶紀からメッセージが
羽野「福士くーん! がんばろー!」
福士「ある種、乙姫っぽい.........想像がつかないというか」
カチカチ山
宮野「太宰がおとぎ話の『カチカチ山』の本質を解いていくというものなのですが、さすが青木さんの脚本で、視点が変えてある。太宰の弟子を立てて、その人の目線で描かれていきます。台本を読んでいて楽しかったです。原作の狸も、くさい、汚い、下品、というふうに描かれていますが、僕が演じる狸もちゃんと汚いし、下品だし、くさい(笑)。最初に台本をいただいた時は、嘘だろ?と思いました。僕、こんなに長い台詞を喋ったことがないんですよ。人生最大のチャレンジです。でも、こういう状況でもチャレンジができることにすごく嬉しく感じています。結構エンターテインメント色の強い舞台になると思う」
VTR出演にて井上小百合よりメッセージ
井上「私や宮野さんを知っている方は楽しいだろうなっていうくらい、本人たちに寄った脚色をされています」
福士「兎役やりたいかも。俺もいじめたい」
宮野「そうなんだよ!ちょっと福士君に合ってるんだよね!」
最後に
粟根「皆さんがご存知のおとぎ話とはストーリーの流れは同じでも、出てくるものは全然違います。その辺 りを楽しみにしていただきたい」
福士「登場人物がみんな超エネルギッシュに動いて喋っています。ライブ配信も あるのでぜひご覧ください!」
宮野「この状況の中でできることを追求してつくった企画ですが、苦肉の策ではありませんし、急遽やったものでもありません。最高のエンターテインメントってまたこうやって新しく生み出せるんだなという のを感じています。楽しみに待っていて欲しいです」
あらすじ
『浦島さん』
名家の長男として、品行方正に暮らす浦島太郎(福士蒼汰)。世に溢れる批評に辟易した彼は、なるべくそこには近づかず、風流に生きようと努めている。弟妹はそんな彼をつまらないと言うが、風流人はなにごとにもムキにならないのだと、その心がわからぬ人々を憐れみながら生きていた。そんなある日のこと、助けてもらった恩返しに現れた亀(粟根まこと)から、竜宮城には他人をどうこう言う者はおりません、と聞き、そんな素晴らしい場所があるならばと、おっかなびっくり海の中へ。なにを聞いてもまともに答えず斜め上。されどもっともな亀の言葉に翻弄されつつ、竜宮城にたどり着く。そこにはドライな態度の乙姫(羽野晶紀)、そしてすべてが無限に許される空間があった。
『カチカチ山』
自称・作家の男(宮野真守)。 俺は見た目もいいし女にもモテるし、だから師匠の太宰からもかわいがられる、と自分で言っちゃう自己肯定感高めの男だ。 のらりくらりと生きてきたものの、30 代後半を迎えても空っぽな自分に危機感を覚えたか、「自分の小説を書くぞ!」と決心。 戦時下の山奥に篭もる。 しかし、美しい少女(井上小百合)と出会った瞬間、殊勝な決心は雲散霧消。俺のことを愛してくれないか? と少女ににじり 寄る。だが、潔癖な少女は軽佻浮薄な輩が大嫌い。自分に気があるのをいいことに男を誘い、破滅させようと策略をめぐらす。
いい格好しいなのか、それとも単なるバカか。気づかず少女のいいなりになる男。 そしていつしか男の姿は狸、少女の姿は兎になっていた。
ヴィレッヂプロデュース 2020 Series Another Style
『浦島さん』『カチカチ山』
太宰 治 著「お伽草紙」より
原作:太宰 治 「お伽草紙」新潮文庫版より
脚色:『浦島さん』倉持 裕 / 『カチカチ山』青木 豪
演出:いのうえひでのり
出演:『浦島さん』福士蒼汰 羽野晶紀 粟根まこと
『カチカチ山』宮野真守 井上小百合
公式サイト http://www.vi-shinkansen.co.jp/ura-kachi/
公演期間:2020年10月4日(日)~17日(土)
会場:東京建物Blliria HALL
※全ステージLIVE配信あり