9月18日(金)初日~10月3日(日)に上演の『Gang Showman』が、東京・シアタークリエで9月18日初日公演を迎えた。
前列左から:入野自由、玉野和紀、屋良朝幸、中山秀征、平野綾
中列左から:中村浩大 (Jr.SP/ジャニーズJr.) 、妃海 風、花乃まりあ
後列左から:松平和希、鯨井未呼斗

トータルクリエイターの玉野和紀が、コロナ禍において、この状況を逆手に取った設定を盛り込んだミュージカルコメディを発案した。潔癖症で高所恐怖症で金属アレルギーのギャングを屋良朝幸が、コミカルかつハートフルに演じる。屋良朝幸と玉野和紀とは3度目のタッグとなり、劇中の「とある設定」のため本格的にタップダンスを猛特訓したソーシャルディスタンスミュージカルとなっている。

画像1: 写真提供/東宝演劇部

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初日を迎えての心境:屋良朝幸、玉野和紀、中山秀征

主演・屋良朝幸
「僕、ステージに立つことが半年以上空いたんですよね。こういう状況でどうなるかもわからず稽古をしていて、こうしてステージをみなさんの前で見せられるのが、すごく嬉しくて。こういうのもなんなんですど、自分もステージで生きる人間なんだなと感じてすごく楽しかったですね」

中山秀征
「稽古を始める前にまずはPCR検査をして、本番を前にもして、その結果が出て、みなさん陰性だったとうことで無事にスタートを切れるということで、みんなまずは安心しました。まだ最後まで完走ということを考えるといろいろ難しいところはあるけれども、一生懸命みんなで感染対策をしながらやっていくというそんな中で、おもしろいものを伝えていかなければならないということで、こういうご時世ですけど、楽しい舞台にできればなと思っています」

画像5: 写真提供/東宝演劇部

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玉野和紀
「ずっと舞台がなくなって、なくなって、僕も3本(舞台が)飛んで、それでこの作品も9月予定のところが、できるかどうか引っかかっていて、ようやくできるということですが、実際に予定していた作品と変わって、急遽新作になって、それが決まったのが5月の終わりごろです。舞台を演らせていただけるという、それでもやりましょうという東宝さんのアツい思いで、舞台の火を消してはいけないということで、ソーシャルディスタンスを逆手にとって何かできないかなと思って考えました。みなさん違う作品でキャスティングしていたので、お伺いを立てて、みんな演ってくれるということで。とにかく舞台ができるという喜びです、それに尽きますね。“帰ってきた”、という久しぶりな感じがしてて。みんなも稽古場から家の往復で、どこにも行かないで、一度も(キャスト・スタッフでも)食事もしてなくて稽古場だけで会って。あとは10月3日の千穐楽まで無事にいければ、それが今の目標ですね。お客様が笑っていただけるコメディにしようと思っていたので、マスクの下で笑っていただいて、いつかマスクを取った笑顔でみなさんと会えたらいいなと思っているので、一つのきっかけとして無事にこの作品を終わらせらればいいなと思っております」

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ソーシャルディスタンスを逆手に

質問者:ソーシャルディスを逆手にとってということで、屋良くんは潔癖症の役ですがあてがき(出演者を先に決めてから脚本を描く)ですか?

屋良朝幸
「これがあてがきでしたらこの仕事をしていないです。潔癖症ではないですね。綺麗好きなところはありますが、そこまでではないし。もし僕をあてがきするなら猫アレルギーだったなと、それは入っていなかったですね」

当初作品は変わって

質問者:新たに作品が変わっていかがですか?

屋良朝幸
「玉野さん、ものすごいスピードで書いたんですよね。だからそれも今までオリジナル作品ということにこだわってきた玉野さんだからできたことだし、今の状況を逆手に取るのも玉野さんらしい発想だなと、おもしろいなと思ったんですけど、元の作品だったらもっともっとタップがあったんですよ。だからちょっと安心してます。(元はタップの量がすごかったので)構えていて1月からレッスンして、自粛中にもストレッチしたり練習したのを動画に撮って送って玉野さんにどうですかってコミュニケーション取ったりしてたんですけど、成長はしたと思います。ただホッとしています」

玉野和紀
「秀さん(中山秀征)にもレッスンしていただいて」

中山秀征
「僕も2月くらいからレッスンして、そもそもの台本ではもっとタップの分量があったんですけども、全然やっていなかったものですから、15年ぶりくらいで、一から玉野さんに指導していただきまして、レッスン場に毎回行かせてもらって少しずつやっていたんですけど、自粛期間中に入ってしまったので、2カ月位ストップしてしまっていたんです。その時は、自宅の駐車場でいわゆるタップシートを買って、自分のできる範囲ではやってはいたんですけど、それも舞台があるのかないのかすらわからなかったものですから、でもやっておくということで自分なりには地道にはやってはいたんですけども。舞台の出演は11年ぶりになるので、今日もゲネプロでド頭から心臓が飛び出そうな思いで、ド頭からやらかしているんですけど(笑)。テレビ出演の活動をしていますと、逆に台本のない世界でやっているので、お稽古をして台本しっかり覚えてみんなの呼吸を合わせてというのが、いつもはなかなかないテイストなものですから、すごい緊張しましたね。久しぶりにすごい緊張感を味あわせていただきました。トークのシーンはいくつかありまして、アメリカンジョークをもとにアレンジさせてもらってるんですけども、毎日何が出るかわかりません、その時の状況で空気を読んでやろうと思っているんですけど、みなさんマスクをしてらっしゃるので、どういう流れになるのか僕もわからないんです。日によって内容は変えていくつもりです」

画像7: 写真提供/東宝演劇部

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タップのキレ

質問者:屋良さんのタップのキレが素晴らしかったんですけど、成長してきたということですが、いくつからいくつくらいまで成長しましたか?

屋良朝幸
「(玉野さん)一番最初、僕いくつですか?」
玉野和紀
「屋良っちは、60、70くらいから始まってると思うよ」

屋良朝幸
「75くらいになりましたかね。本番で毎日踏ませていただくことによって、成長することもありますし、今まで玉野さんの作品に今回で3作品目ですけど、一番タップにしては難易度高いことをやらせてもらっているので。正直タップダンスとかって、僕昔、絶対やらないと思っていたんですけど、玉野さんに出会っておもしろいな、音が鳴るのって、楽器みたいな感覚だし、これはこれで違う表現でおもしろいなと思ってから、自分でタップシューズを、玉野モデルと言うのがあるんですけど、玉野さんと同じモデルの靴を買って、そうしていくうちに楽しくなってくると上達していくんですよね。なので千穐楽までたくさんの公演がある中で、成長はできるんじゃないかと思っています」

質問者:作品を変えて動き出したということは、みなさんのもとにはいつくらいにきたんですか?

玉野和紀
「台本自体は、7月の終わりですよね」

屋良朝幸、中山秀征
「8月から稽古だったので」

質問者:1ヵ月半くらいということは、通常でいうと差し迫っているんでしょうか?

屋良朝幸
「稽古始まって前半戦で、割と全貌が見えたりしたので、逆にギリギリに創ったのにすごいペースで進んでるなと言う安心感もあったんですよね。それはすごいなと」

玉野和樹
「いやいや、ほかの仕事がなかったもんで、集中してできました。重なってなかったんで」
屋良朝幸
「そう言うことか」

中山秀征
「すごい完成度の高い台本を早速いただいて。みなさんの覚えがめちゃくちゃ早いので、数日でみなさん台本を持ってらっしゃらなかったので、慌てました(笑)」

中山秀征15年ぶりのタップ

中山秀征
「タップは15年くらいやってなかったものですから、その時はかくし芸で1ヵ月集中的にしてやったぶりで、今回は週1回のペースで通ってあとは自分で毎日できる時間があれば、踏んでました。覚えが悪いんで、体がだんだん動かないんですよね。変なところに力が入っちゃうんで、基礎からやっていなかったので、いい勉強させてもらいました。舞台があると思って自粛期間中にはマラソンしたりして3ヵ月位で300kmくらい走って体力も万全で、体重も7kgくらい落ちたんです。体の調子はいいんです。あとは、忘れなければ、(タップを)踏める。油断しているとタップじゃなくて地団駄になりますけどね。どちらを踏むかは本番を見ていただかないとわからないと、みなさんにご迷惑をかけないように頑張りたいと思います」

画像8: 写真提供/東宝演劇部

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屋良朝幸と中山秀征、久しぶりの共演

屋良朝幸
「20年近くですよね」

中山秀征
「18年、20年近くなるよね」

屋良朝幸
「僕が17歳くらいですから」

中山秀征
「夜もヒッパレという番組で、屋良っちもレギュラーで、ミュージカルアカデミーでグループで参加してもらっていていろんな曲で、いろんな歌手の人とジョイントさせてもらったりと。その時の屋良っちが立派になられて。本当におとなしい子で静かな。真面目で静かな子っていう印象だったんですけど、もう前向きな、ひたむきな姿勢が、こういったミュージカル界で自分の力でここまできて、一生懸命頑張ってる姿をこうやって間近で見れるというのは、あの子がこんなになるんだって感動しています。すごいなって思っています」

屋良朝幸
「おかげさまで、37歳になりました」

質問者:一緒に踊っているとあの頃を思い出しますか?

中山秀征
「番組の中では一緒にやらせてもらってましたけど、改めてプロのすごさですよね。覚えるのが早いですし、持っているノウハウが違いますから、間近で勉強させてもらっています」

屋良朝幸
「秀さんが出るって決まった時、夜もヒッパレを思い描いて、わー、むしろ覚えてくれてるかなという感覚だったんですよね。それで会った時、屋良っち、久しぶりって言ってくれた時の安心だったりとか、この作品でも秀さんの温かさが包んでくれているなという感覚で、昔から変わってないなと思うので。頼れるアニキとして。稽古中も休憩になると2人でよくしゃべったりとかさせてもらったので」

中山秀征
「ジャニーズの先輩方の面白話とか、懐かしい話をね」
屋良朝幸
「中丸(雄一)の面白話とか(笑)」
中山秀征
「中丸くんの面白い話とか、昔のエピソードを聞いて、人に歴史があるなと思いながら現場でも楽しくやらせてもらいました」

最後にメッセージ:千穐楽はLIVE配信

屋良朝幸
「(千穐楽公演がLIVE配信されるということで)舞台を映像で観るってどう感覚なんだろうと、やっぱり濃い舞台メイクをしているし恥ずかしいんですけど。映像は映像で新しい見え方もあるし、ただこうステージに僕らが立っている以上、生で観るという良さがミュージカルの面白さだと思うので、この状況で劇場に来るのが心配だなと思う方もちろんいらっしゃると思いますが、こちらは万全の準備でみなさんをお待ちしておりますし、こういう状況だからこそ笑わせて、泣かせてという玉野さんマジックがきっとみなさんに伝わるんじゃないかと思うので、ぜひ安心して楽しんできてくださることを願っています」

STORY

1942年秋、ニューヨーク。マンハッタンのダウンタウンの外れにある“Club Smile”は、70年続く小さなショーの店。2週間前に急逝した父にかわって新オーナーになった娘のメアリー(平野 綾)は、残ったメンバーのロバート( 入野自由 )、パトリシア( 花乃まりあ )、デイビット( 松平和希)とともにショーを完成させ店の再開を目指している。思うように準備が進まないところへやって来たのが、ヴィンセント一家のギャング・ジェイムズ( 屋良朝幸 )。子分のウィリアム( 中村浩大 )とマイケル( 鯨井未呼斗 )を 引き連れ、店の借金の取り立てに来たのだった。ヴィンセント一家のボスが借金を待つ条件として提示したのが、ジェイムズをショーの主役に据え、すべて彼の意見に 従うということ。店を守るため止むを得ず条件を飲むメアリー......。そして本格的なショーをリスペクトするストリップダンサーのリンダ (妃海 風)もやって来て、Club Smile のメンバーに加わることになる。そこに姿を現したのが、メアリーの亡き父のゴーストが容姿を変え別人となったリチャード( 中山秀征 )と 、やはりゴーストで店を愛して止まない振付家でダンサーだったフランク(玉野和紀)。店の存続のため、ショーの 創作を手助けするため、あの世 からClub Smileに降り立ったのだった。 さまざまな思惑が交錯する中、新たなショーのリハーサルが進んでいくのだが......。

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LIVE映像配信】

■LIVE映像配信開始:2020年10月3日(土)12:30~【千穐楽公演】(1週間のアーカイヴ配信あり)

■視聴料金:¥3,500(税込) 
■視聴券発売日:2020年9月19日(土)PM5:00〜
■配信元:イープラスStreaming+

画像: 写真提供/東宝演劇部 平野綾

写真提供/東宝演劇部

平野綾
画像: 写真提供/東宝演劇部 妃海 風

写真提供/東宝演劇部

妃海 風
画像: 写真提供/東宝演劇部 花乃まりあ

写真提供/東宝演劇部

花乃まりあ

ミュージカルコメディ『Gang Showman』

シアタークリエ公演 
9月18日(金)初日~10月3日(日)千穐楽 【東京公演のみ】

脚本・作詞・演出・振付 玉野和紀

製作:東宝

【CAST】
主演:屋良朝幸
玉野和紀、平野 綾、妃海 風、花乃まりあ
中村浩大(Jr.SP/ジャニーズJr.)、鯨井未呼斗、松平和希、入野自由
中山秀征

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