本作は、ナイーブで売れない⼩説家・千⾕⼀也(佐藤⼤樹)と、秘密を抱えたドSな⼩説家・⼩余綾詩凪(橋本環奈)の何もかもが真逆の2⼈が、”⼀緒に⼤ベストセラーを⽣み出す”という共作ミッションを課せられ、時に激しく反発し合いながらも“2⼈”で物語を作り始める、⻘春ストーリー。
冒頭の挨拶
佐藤大樹「この映画をたくさんの皆さまにに届けられると思うととても嬉しかったです。撮っているときから、並々ならぬ思いで挑んだ作品です。多くの⽅に届けられば幸いです」
橋本環奈「純粋に嬉しかったです。作品によっては映画のスクリーンでなくても楽しめるような公開の仕⽅もあります。そのような中でも、映画館に来たいなと思って欲しいですし、映画館のスクリーンで観るからこそ楽しんでいただける作品だと思っています」
久保茂昭監督「公開が決まった時は、⼤樹と喜びを分かち合いました。原作を読んだ時から真っ先に⼀也は⼤樹に演じて欲しいと思っていました。5⽉の公開が延期になった時は不安でしたが、キャストのみなさんのおかげですぐに公開できると思っていました」
初共演のW主演の2人:第一印象は?
佐藤⼤樹「橋本さんは他の作品でもツンツンした役をされているイメージがあったのでそういうキャラクターなのかなと思っていました。ですが、初めてお会いした台本読みの際に、コンビニ袋のようなものを⼀つだけ持ってさらっと来られたところを⾒て、フランクな⽅なんだなあと思いました。国⺠的に愛される理由が分かります。現場のみんながファンになりました」
橋本環奈「パフォーマーでもあり、お芝居をされるイメージもあり、お会いするのが楽しみでした。撮影の前⽇には、ほぼみんな初対⾯の4⼈(佐藤⼤樹、橋本、佐藤流司、杏花)で⾷事に⾏きました。そのときに、⼤樹くんは⼈⾒知りせず誰とでも仲良くなれる、年上にも年下にも好かれる⽅だなと思いました」
共演してみて
佐藤流司「(佐藤大樹と橋本環奈との共演して)取材では仲がいいと⾔っていますが、裏ではコーヒーを買ってこいと⾔われていました…」
橋本環奈「活字にすると本当っぽく聞こえちゃうから」
登壇者⼀同爆笑
佐藤流司「(高校生役を演じるにあたって)⾼校⽣なので現場づくりが何より⼤事だと思っていました。⾼校⽣らしい仲の良さは、居酒屋ではなく部室でこそ成⽴すると思いました。なので、⼀⽣懸命話しかけましたよ。無視されましたが…」
役作り
杏花「(メガネをかけたのは)オーディションのときに、劇中シーンの原稿を渡されたんです。それを読んだときに、秋乃はメガネでオドオドした⼦だよなあと想像していったんです。メガネがないと秋乃になれない⾃分はいました」
坂⼝涼太郎「2つのシーンで、⼀也くんの⼼を⼤きくゆり動かさなければならなかったのですが、どうやって⼤樹くんの⼼を天国と地獄にふるのか、という点は悩みました。また、台本ではセリフが途中で途切れていたので、アドリブでほめちぎったり、傷つけたりしていました。完成した本編を観ると、そのアドリブも割と使われていたので、監督に感謝しています」
映画初出演
莉⼦「(映画初出演で)当⽇は本当に緊張しましたが、久保監督から役作りの仕⽅を基礎から学ぶことができ、⼈間としても成⻑出来ました。(現場で佐藤大樹が撮影の⼩道具として使⽤した⾊紙に直筆でメッセージを書いて「俺が書いたのはどれか分かる︖」と話しかけてくれて)私は⼀⼈っ⼦ですが、もしお兄ちゃんがいたらこんな感じなのかなと思いました」
佐藤⼤樹「妹がいる役を演じるのは初めてだったので。美術さんに相談して、7パターンくらい筆跡を変えて書かせてもらいました。話しかけるきっかけを作りたかったんです」
キャスト陣「優しい〜」
オネエ役ではなくお父さん役
キーパーソンとなる⼩説家だった⼀也の⽗・千⾕昌也役:片岡愛之助
⽚岡愛之助「おネエではなく、今回はお⽗さんの役です(笑)。台本を読んだとき、昌也は家庭を顧みず、執筆する背中を⼀也に⾒せているのだと思いました。撮影の際は、⼀也の幼少期を演じた⼦役さんと⼆⼈で芝居をしていましたが、切ないものが多かったですね」
久保監督「⼀⾔で⾔うとトラウマです。⼀也の⼼情を全てマイナスにもっていくように最初は描きました。⽚岡さんもそう汲み取ってくださって、⽬をあわせない演技などアドバイスを下さりました」
劇中での共演はなかった佐藤⼤樹と⽚岡
佐藤⼤樹「最近では⾊んな番組で拝⾒していますが、本当に懐の広い⽅で、何を⾔っても乗ってくださる。また、表情だけでこんなにも語る俳優さんはなかなかいないと思います。お芝居に対する熱意や⼼構えが素晴らしい⽅です」
詩凪(橋本環奈)が⼀也(佐藤大樹)を思い切り平⼿打ちするシーン
佐藤⼤樹「実は『HiGH&LOW』で岩⽥さんにビンタされるシーンがあったんですが、
その時も久保監督からは何も聞かされていなかったんです。今回も、最初はビンタは⼀回と聞いていたんですが、実際はもっと多かったです」
橋本環奈「久保さんから『⼤樹が引っ叩かれるところをが⾒たい』と⾔われていました。ビンタのシーンが、⼀番久保さんがにこやかでした。『全然痛くないから』と(佐藤⼤樹が)現場の雰囲気のため⾔ってくれていましたが、本番は渾⾝の⼒で叩いたので痛かったと思います」
佐藤大樹「めっちゃ痛かったです」
●●の神様
『⼩説の神様』にちなみ、佐藤⼤樹と橋本がお互いを「〇〇の神様」で例える
佐藤⼤樹:橋本を【コミュ⼒の神様】と「年齢に関係なく、とにかく誰とでも仲良くなれる⽅です。猫界のチャオチュールのような存在。懐に⼊るのがうまいです」
橋本環奈:佐藤⼤樹を【令和のマルチ神様】と「ボケるときに令和の○○だとよく⾔っていたので。また、パフォーマーとしても素晴らしいですし、お芝居も、お話も、マルチに活躍できる⽅です」
最後に
佐藤大樹「企画から考えると2年以上が経ちました。⼩説にスポットを当てていま
すが、どの職業でも必ず共感する、胸に刺さるようなテーマになっていると思います。お⽗さんお⺟さん、おじいちゃんおばあちゃんでも楽しんでいただける作品です。みんなで情熱を注いで、並々ならぬ思いで作り上げました。ぜひ、胸をアツくしていただければと思います。こだわりの⾳楽も映像美も、⼀度でなく2回、3回と楽しんでいただければ」
橋本環奈「⾼校⽣2⼈が⼩説を共作するストーリーです。好きを諦めないということは傷つくこともありますが、挫折しそうになるときに背中を押してくれる、⼼に刺さる作品だと思います」
和気藹々とした雰囲気の中イベントは終了した。
STORY
「僕は小説の主人公になり得ない人間だ」
中学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……自分を見失い思い悩むナイーブな売れない高校生小説家・千谷一也。一方、同じクラスの人気者でドSな性格でヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪。性格、クラスでの立ち位置、売れている、売れていない……すべてが真逆の男女2人に、編集者から下されたミッション――それは、2人で協力し、1つの物語を作り、世の中の人の心を大きく動かす大ベストセラーを生み出すことだった!
凸凹な全く真逆の2人が反発しあいながらも物語を一緒に作っていくうちに、やがて彼は彼女の抱える大きな秘密を知ってしまう……。
友情を超えて近づく2人の距離。悩み傷つきながらも、好きなことをあきらめずに挑戦し続けた先で、2人が生み出す<物語>の行方はー?
映画『小説の神様 君としか描けない物語』
2020年10月2日(金)全国公開
出演:佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)橋本環奈
佐藤流司 杏花 莉子 山本未來 片岡愛之助 和久井映見
主題歌:『Call Me Sick』 伶(Sony Music Labels Inc.)
原作:相沢沙呼「小説の神様」(講談社タイガ刊)
脚本:鎌田哲生
監督:久保茂昭
音楽:中野雄太
企画:HI-AX/LDH/CREDEUS
制作プロダクション:CREDEUS
配給:HIGH BROW CINEMA
本編:106分
©2020映画「小説の神様」製作委員