今からおよそ1800年前、西暦約200年の中国・後漢の時代を舞台に、魏、呉、蜀の3国が中国の覇権を巡り群雄割拠していた史実をまとめた書物「三國志」。「三國志」の中には、魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備玄徳をはじめ、中華統一を目指す、一癖も二癖もある個性豊かな武将が登場し戦うことから、日本でも小説や漫画、そしてゲームなど多くのコンテンツが作られ、親しまれてきた。その三國志を『今日から俺は‼』などを手掛けてきた福田雄一監督の解釈で描いたのが本作。
主演は、「蜀」の武将・劉備(りゅうび)玄徳(げんとく)を演じる大泉洋。これまで主演の大泉洋をはじめ以下キャストが発表されている。
チーム蜀の諸葛亮孔明をムロツヨシ、関羽を橋本さとし、張飛を高橋努。チーム暴の黄巾を山田孝之、呂布を城田優、董卓を佐藤二朗。チーム呉の周瑜を賀来賢人、孫権を岡田健史、黄蓋を矢本悠馬、魯粛を半海一晃。チーム妻の黄夫人を橋本環奈、小喬を山本美月。チーム舞の趙雲を岩田剛典、貂蝉を渡辺直美、チーム魏の曹操を小栗旬、荀彧を磯村勇斗、夏侯惇を阿部進之介が演じ、およそ1800年前の漢王朝後期から三國時代にいたるまでを研究する歴史学者、蘇我宗光役の語り部・西田敏行ら錚々たる顔ぶれが発表されてきた。
さらに、福山雅治が書き下ろした主題歌の「革命」が物語を盛り上げている。
新解釈・完成報告会には、主演の劉備玄徳を演じた大泉洋と、諸葛亮孔明を演じたムロツヨシの2名が、劇中の衣裳で参加した。
また2名のほか、橋本環奈や小栗旬など豪華キャスト陣が、パネルとなって登場。
会見では、映画に関する質問のみでということで、劉備が城(しろ)をまとめるというキーワードから、先日第71回紅白歌合戦の白組司会に決定したばかりの大泉が、報道陣を前にしていい機会とばかりに、白組司会について言及する一幕も。
また、メガホンをとった福田流解釈によるぼやきが多い劉備を演じた大泉洋のボヤキが止まらない爆笑会見となった。
冒頭の挨拶
大泉洋「これだけの面子、豪華ですよ、全員いたら。結果、俺とムロツヨシしか来てないから。いいですよ、僕主役ですし、次ムロくんでいいと思います。これでは俺とムロが暇に見える。すごい暇な奴に見えますよ」
ムロツヨシ「結構頑張って、今44歳なんですけど、いろいろ積み上げてきたものがあって、こうなりますとね、この2人今日仕事なくて、この2人だけでなんか」
大泉洋「俺らだけ?いや、申し訳ないけど高橋努はスケジュールあるだろ、な」
ムロツヨシ「高橋くんはあります」
大泉洋「これ(今日の会見を)努、見たら悲しむよ」
ムロツヨシ「今連絡したら来ますよ」
大泉洋「“洋さん、俺行けたっすよ”って言うよ。努、来れんだろ!」
ムロツヨシ「そりゃそうですよー」
大泉洋「あとはね、まあまあまあ忙しいから、正直。まあしゃあないでしょう。もうこの辺(小栗旬)とか日本におるんかっ」
ムロツヨシ「日本にいて違うプロモーションしてます」
大泉洋「ほかの映画で忙しいもんな、彼な」
大泉洋(劉備玄徳役)のちに蜀を建国する英雄・劉備をこの人が演らなければやる必要はないと福田監督から熱烈オファー
「えー、本日は諸事情ございまして、私とムロくん以外のキャストはパネルになってしまいました。決して私とムロくんが暇だから来れたという訳ではない。主役と二番手ということでね、来てますから大いに我々が代表してお答えしますので、いろんなことね聞いていただければと思います。どうぞよろしく」
ムロツヨシ(諸葛亮孔明役)劉備を支える天才軍師諸葛亮孔明役
「拍手ありがとうございます。ありがとうございます。(選挙風口調で)諸葛亮孔明、諸葛亮孔明役を演りましたムロツヨシでございます。カタカナの文字でムロツヨシ、どうぞ今日はよろしくお願いいたします。同じくまさかこのパネルに囲まれてこのような発表をするなんて想像しませんでした。みなさんの質問にたくさん答えて、盛り上げてなんとか今日来てよかったなと少しでも思ってもらえるように本日これから道を逸らさず頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
出演オファーについて
大泉洋「福田(雄一)監督から相当前になりますけども、何年前かも忘れてるくらいですけど、私プライベートで仲良くて、“実は洋さん、三國志をやりたいなと、ぜひ劉備を演ってほしい”と。(自分に)劉備というイメージが結びつかなかったので、“私が劉備ですか?”って、“そうなんです、めっちゃぼやく劉備です”と。それだと俺できそうと。“洋さんが劉備で何やっても文句ばっかり言う劉備ってめっちゃおもしろくないですか?”、“めっちゃおもしろいね”って。ずっとやろうやろうと言って、のびのびになってやっと、この度、形になったということでございます」
MC——ぼやく劉備、新しいと思ったんですが
大泉洋「はい、新しいでしょうね。劉備玄徳は三國志の中でもね、ヒーロー的なスターですよ。人間的に人徳もあってね。(今回大泉洋演じる劉備は)ずっとぼやいてますからね。最初っから義勇軍に入るなんて言ってないからってところから始まるんで。私にはピッタリな役でしたね。オファーがあって、のびのびになってやっと。それでももう撮ったのは昨年(2019年の)春、5月。やっと公開となりましたね」
MC——ムロさんはオファーをいただいた時いかがでしたか
ムロツヨシ「僕は5年、6年前だと思うんですけど、「新解釈・日本史」というドラマを演ってた時に、ずっと福田さんから“ムロくん、『新解釈・三國志』を考えてるけど、その時ムロくんにどうしても演ってもらいたい、ムロくんにピッタリな役があるんだ”と、“何の役ですか?”、“諸葛亮孔明だ”って。“すごいじゃないですか、軍師、天才、才能ある、センスある軍師じゃないですか、“違う、新解釈・三國志はムロくんと一緒で自分はなにもできないのに、できる人の知恵や人脈を頼って成功していく人。これムロくんにピッタリだから、役作りいらないし”って。その時、この監督、何考えてんだって、僕のことどう解釈してるんだろうと。どうやら福田雄一から、ムロツヨシっていうのはいろんな人の力を借りて、いろんな人の知恵を借りて、のし上がっていく人間みたいで、今もそう思っているのかわかりませんけども、福田さんにとってみたら僕はピッタリの役という。本を読んだら僕らしい言葉とかあて書きしていただいている部分もあったので、全力で演じさせていただきました」
大泉洋「ムロくんは、人の力を使ってのし上がっていくと。俺は文句しか言わない奴」
ムロツヨシ「解釈おかしいですね」
MC——福田さんの解釈がそういうことなんですね
大泉洋「そう、福田さんの解釈が間違ってるし」
撮影にあたって
MC——撮影にあたって何か準備されたことはあるんでしょうか
大泉洋「特にしてないです。まず台本がこなかったよね」
ムロツヨシ「台本、まあまあ、こなかったですね」
大泉洋「ああいうものですか、彼の映画っていうものは?」
ムロツヨシ「ああいうもので、えっと周りの美術スタッフさんや技術スタッフさんがとても焦っている情報は入ってきていますけど。こういうのあんまり明かすとあれなので、今のは聞かなかったことに」
大泉洋「もういいよ。私はこの映画ってやらないんじゃないのって思った頃に(台本が)きましたよ」
ムロツヨシ「ギリギリだったんですよ。おそらく、ちょっと枠的なものはスタッフさんに伝わってたと思うんですけど、キャスト・俳優部にきたのは、ちょっとギリギリと言いますか、はい」
大泉洋「早いとこいただかないと、こっちは劉備だしね」
ムロツヨシ「ええ」
大泉洋「やっぱり役作りもあるしって思ってね、全然こないし、企画飛ぶんじゃないかって頃に、あと2ヵ月くらいで撮影という時にやっと台本がきて、読んだらこれだったら前の日でもよかったなって」
会場「(笑)」
大泉洋「明日撮りますでもよかったなって。まあ本当に、私だった、、、」
ムロツヨシ「劉備さんだから覚えるセリフではないですね」
大泉洋「私がそのままという感じなんですよね」
MC——私も映画拝見したのですが、大泉洋さんそのままで、逆に劉備ってこういう人だったのかなって思いました
大泉洋「あ、観てくれた。劉備ああいう人だったのかもしれないですね。本当の劉備を見た人っていないんですから。誰も見たことないんだから。これを観て本当に怒りきれるのかって話ですよ、あなた(劉備を)見たんですかって。こうだったかもしれませんよ」
ムロツヨシ「そこまで言ったらダメだよ。本当の三國志ファンの方は言ってくるよ」
大泉洋「いや、これは僕じゃないですから。福田雄一監督が書いて、僕は言わされているだけだから。マリオネットです。僕に怒るのはお門違いです。福田雄一にね。ただ、孔明はムロツヨシが、めちゃくちゃアドリブを」
ムロツヨシ「いや違う違う違う。孔明も役作りはしないでって言われるんですよ、福田さんから。ムロくんがしゃべってると思って書いてるから、だから僕がしゃべってるかのように、福田監督の意思をくみ取って僕がしゃべっているかのように言うだけで。だからアドリブっぽく見えますけど、すべて台本通りなんです」
大泉洋「いや、ムロくんは7割アドリブです。誕生日のサプライズがとか言うシーンは絶対アドリブ」
ムロツヨシ「それは、台本には書いてなかったです。アドリブです、台本には書いてないです。でもちゃんと行間にですね、ここ任せるよっていうのがあるんです。私は行間を読んでたんです」
大泉洋「行間読み過ぎてる」
ムロツヨシ「字と字の間の白い部分に書いてあるんです、自由にどうぞっていうのが、うっすら」
大泉洋「あそこにあんだけ文字見えてるんだったら、ちょっと一回診てもらったほうが」
MC——ムロさんと言ったら福田組の常連ですから、絆もあると思うんですが、そういうところも全部鑑みて受け取って
ムロツヨシ「今回福田さんが、劉備もそうですけど、諸葛亮孔明に対しても思いがすごく入っていたので、とにかくこの何かしら人が言うことをうまく自分の意見に置き換えて、のし上がっていくというその諸葛亮孔明を見たいとずっと聞かされていたんで、敢えて役作りしないような役作りにして演じたということです」
MC——本作は出演者も豪華で注目ですし、主題歌は福山雅治さんが担当してくださいましたね。お聴きになってなっていかがでしたか
大泉洋「とにかく豪華。一番最後にカッコいい曲が流かかったなって思ったら福山さんの声が聞こえた瞬間また、ここまで豪華かという。さらに最後、映画を締めてくれます「革命」というカッコいい曲」
ムロツヨシ「僕(福山さんの主題歌を)知らないで映画を観たんですよ。聞いてなくて出来上がったこの映画を観る機会がきて、観て最後に、急に福山さんの声!うわっ、福山雅治!様!ってなりました」
大泉洋「今、一瞬呼び捨てにしたよね」
ムロツヨシ「わざと。僕まだお会いしたことないんですよ、正直言うと。だからリアルな福山治さん見てないから、福山雅治、様みたいな」
大泉洋「僕は完成したものを観る直前に、たまたま福山さんとご飯を食べる機会があって、その時に“(福山さんのものまねでで)洋ちゃん、三國志のテーマ曲やるんですよ。洋ちゃん、あの役カッコいいね。ずっとカッコいいって言い続けてたんですよ。私ね、(福山さんが映画を)観てないんじゃないかなと思って。どうやら後から聞いたら最後のほうを観せたというからプロデューサーが。最後確かに劉備が曹操に対して、この世の中をお前に任せられないというようなことを言うんですよ、そこしか観てないんじゃないかという気がするんですよ」
ムロツヨシ「一番だらしないというか、一番ぼやいてるところは観てない」
大泉洋「99%カッコ悪いですからね、劉備は。この映画の劉備は。福山さん終始カッコいいって。ちょっと怖いなと思って。プロデューサーが、引き受けてほしいがために、カッコいい映画だと思わせたかなって気がちょっとしてます」
ムロツヨシ「それはちょっと良くないですね」
大泉洋「やばいですよ、(福山さんが全部)ご本人観て、こんな映画だとわかったら」
ムロツヨシ「主題歌、撤退しますよ」
大泉洋「ヤバいですよ」
記者からの質問
――撮影現場での印象に残っているキャストやシーン、好きなセリフがありましたら教えてください
大泉洋「やっぱり私は、忘れられないのは渡辺直美ちゃんのダンスかな」
ムロツヨシ「踊るシーンは、ほぼドキュメンタリー」
大泉洋「ひどかったね。映画的には渡辺直美さんのダンスを見て、僕はポカンとしなきゃいけないシーンだったんですけども、笑うまでやるんですよね。私と橋本さとしさんと高橋努3人で順番に殺していくっていう。踊るっていうシーンだったんですけど、本番直前に渡辺(直美)さんが監督に声出していいですかって言いだして。どうぞーって監督が。よくわかんない音出してくるんですよ。ハッ、ウーとか。誰かが下向いて笑っちゃうまで、誰か笑ったら次って、順番に殺していく感じで、怖かったですね、鬼気迫るものが」
ムロツヨシ「僕は好きなシーンは、スタートの新解釈・三國志はこの感じでスタートしていくなって教えてくれるシーンが。最初に劉備はじめ、高橋努と(橋本)さとしさんが3人で揃うシーンで、関羽と張飛と揃って宣言を言うところが、揃っていないで映画でそのまま流れてちゃってるところ。これが三國志ファンだったらどう思うのかなって。スタートからそれをやったなっていう。やっぱり心意気、勇気がそこに凝縮されているなと思って好きなシーンなんです」
大泉洋「ひどかったですよ。まずね、俺は言わないって最初台本に書いてあったんですよ。前の日にね、大泉さんも言ってと書いてあったんですよ。長ゼリフだったんですよ。で、マジかって慌てて覚えたんだけども、当日に長いセリフを3人で言う訳。息継ぎまで揃えないと合わないから、そうすると自分のペースがあるから、なかなか合わないんですよ。全然合わないんだけど、ファーストのシーンだったの、クランクインのはじめで全然合わなくて、だけど監督はどんどんOK出していく訳。合ってないけど、いやでも大丈夫です、1回もちゃんと言えなかった。1回も言えないけど監督が大爆笑しながら、この映画もらいましたけどって。私たちは悪いけど不安になっていく。監督だけが手応え感じて帰っていった。俺と(高橋)努と(橋本)さとしさんは、結構肩落として帰ったけどね。すごいダメな役者に見えた」
ムロツヨシ「そういうスタートの映画ですから」
――三國志ファンに観てほしいポイントもしくは、三國志を知らない人に観てほしいポイントを教えてください。
大泉洋「三國志ファンの人はもう観なくていいんじゃないかなー」
会場「(笑)」
ムロツヨシ「三國志を知っている方、三國志ファンの方は観ないでいい!」
大泉洋「(笑)。俺じゃないからね、福田雄一の解釈だから。三國志を知らない方は、間違いなく楽しいですよ。で、ざっくりと三國志の知識も入る。あのー、西田敏行さんが歴史学者役で西田さんがまず説明してくれる、三國志はこういうストーリーだけども私は違う学説を唱えたいんだと、そこから新解釈の非常にわかりやすい構成になっております。もう三國志を知らない人はまったく何の問題もない、全部楽しい。三國志が好き、各武将が好きっていう人ですね、厄介なのは」
会場「(笑)」
ムロツヨシ「ですがね洋さん、「新解釈・日本史」を演っていた者からするとね、歴史好きの方がこれを観ておもしろいと。これは違うとは言いきれないよねっていう点を1つだけでも見つけられたらすごい楽しめるって。新解釈っていうのはもしかしたらそこかもしれないです」
大泉洋「なるほど」
ムロツヨシ「知っている人がどこかあら探しをしたら、逆に否定しきれないなって点が見つかったら一気に楽しめる」
大泉洋「否定しきれるもんじゃないよね」
ムロツヨシ「さっきも出たように誰も劉備を見てないんだから」
大泉洋「ただ今回のは観ないでいただきたい」
ムロツヨシ「2人とも今思ってます」
会場「(笑)」
――お2人の掛け合いがすばらしかったのですが、どのようなコミュニケーションをとってこられたのですか
大泉洋「基本的には実のある話は1つもないね」
ムロツヨシ「1つもないです」
大泉洋「ないねー」
――共演は久しぶりだったんですか?
ムロツヨシ「12年ぶり、もうちょっとかな!?」
大泉洋「共演って言ったって本当にアフタースクールっていう映画なんですけど、しっかりとこのように共演したのは初めてに近いくらいな」
ムロツヨシ「はい」
――12年を埋めるようなお話は?
大泉洋「途中、何年かに1回どうでもいい電話をかけてきてたから。なんか(ムロが)入院してるとき電話きたよね」
ムロツヨシ「体調悪い時、そしたら舞台の本番10分前なのに電話に出てくれたっていう優しい洋さんです」
大泉洋「本当久々ではありましたけども、福田組にムロさんは頼もしくて、本当に好き勝手にこう台本って何?っていうくらい勝手に言ってくるから、私も(アドリブを)やらないわけでもないほうですけど、ムロくんはひどかったね」
――1番驚いたムロさんのアドリブはありましたか?
大泉洋「さんざん段取りやって、さーやりましょうって時に、まず立ち位置が違ってたんだよね」
会場「(笑)」
ムロツヨシ「わかんなくなっちゃった」
大泉洋「全部変わっちゃって」
ムロツヨシ「あれやり直しましたよ、全部やり直し」
大泉洋「延々とやってましたね。セリフが終わってからも倍くらいしゃべった、すげーなこの人って」
――これまで大泉さんがやってきた映画とは違いましたか?
大泉洋「そうですね、だんだんやっているうちに、映画というか「水曜どうでしょう」感に近いなと思いました。映画というよりは追い込まれていく感じが」
ムロツヨシ「福田組も初めのほうで、洋さんに身内感覚を抱いたんでしょうね。1回香盤表といいまして出番がある場合は〇がついていて、ついている人は現場に来て撮影して帰るのに、洋さんが出るはずのシーンに〇書き忘れたんですね。ということは、洋さんは現場に来ません。でもその日は撮影します、だけど洋さんは休みのはずでした、でも呼び出されてましたから。それはもう平謝りしてました、スタッフさんが。急に現場に現れたんです」
大泉洋「主演に〇つけ忘れるという前代未聞のミスだよ」
ムロツヨシ「主演の〇から始まるからね」
大泉洋「主演から始まるのにここに〇付けないって何なんだって。普通はヤバい雰囲気で現場もピリつくんだけど、僕がやってきた時、福田さん爆笑してましたから。それで橋本環奈ちゃんに会えたからいいんだけど」
ムロツヨシ「本当は会えなかったんですよね、スケジュール的に。撮影スケジュール上、はい」
――劉備という役が大泉さんにとってどういう役だったのか教えていただけますか?
大泉洋「劉備という人の歴史と私、北海道だけで毎日毎日バラエティ番組をやっていた男が、東京で三國志を大作の主演をするってところは、大変喜ばしい役だったんですけども、いかんせん今回の劉備っていう役がね、あんまりカッコよくないというか、福山さんはね随分カッコいいって言ってくれてるけども。正直なことを言うとキングダムに出たかったなって」
ムロツヨシ「これはね、正直なところ。私、系列なんで」
大泉洋「なんとかキングダムに出してくれって言ってるんだけど、役がないって言われた」
ムロツヨシ「これはねー」
大泉洋「三國志ってものすごい大作なんですけどね、ここまできたかっていう、こう感慨深さがなかったなー。監督が仲良かったからねー」
――君子として城をまとめるのは、しろ(白組)をまとめるのはいかがですか?
ムロツヨシ「全力を持って頑張りたいと思います!」
大泉洋「お前関係ないだろっ。上手いよねー、映画の話しかしちゃいけないってね、しろをまとめるって。紅白に出ることになりましてね、早く聞いてくれないかなって。オファーをいただいた時はですね、1日悩みましたね」
ムロツヨシ「たった1日?」
大泉洋「ええ。劉備は即決でしたけどね」
ムロツヨシ「荷が重いというか?」
大泉洋「荷が重いと思いました。やっぱりね毎年毎年紅白を見て新年を迎えてきた記憶がございますので、新しいみなさんにもこれはNHKで言いたいことだな。あんまり俺、ここで全部言いたくないな。NHK一体いつになったら会見やってくれるんだ!?新聞社にすっぱ抜かれたもんな。本当はもっとちゃんと出たかったのに」
ムロツヨシ「全部本当のぼやき!」
会場「(笑)」
ムロツヨシ「一切僕には質問なかったんですね」
会場「(笑)」
あらすじ
『新解釈・三國志』とは?今から1800年前。中華統一を巡り三国【魏・蜀・呉】が群雄割拠していた時代。民の平穏を願い、のちに英雄と呼ばれる一人の男・劉備が立ち上がった。激動の乱世を経て、物語はやがて[魏軍80万]vs[蜀・呉 連合軍3万]という、圧倒的兵力差が激突する「赤壁の戦い」に突入していく!―――という超有名歴史エンターテイメント「三國志」を“脚本・監督:福田雄一流の新たな解釈”で描く、完全オリジナル映画でございます。「銀魂」×「今日俺!!」×「勇者ヨシヒコ」全員集合!天下無双のエンタメ超大作!
映画『新解釈・三國志』
2020年12月11日(金)全国公開
大泉洋
賀来賢人 橋本環奈 山本美月 岡田健史/橋本さとし 高橋努/岩田剛典 渡辺直美/磯村勇斗 矢本悠馬 阿部進之介 半海一晃
ムロツヨシ
山田孝之 城田優 佐藤二朗 /西田敏行(語り部)
小栗旬
脚本・監督:福田雄一 音楽:瀬川英史 プロデューサー:北島直明 松橋真三
主題歌:福山雅治「革命」(AMUSE/UNIVERSAL J)
■脚本・監督:福田雄一
■配給:東宝
Ⓒ2020「新解釈・三國志」製作委員会
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