アカデミー賞助演男優賞、監督賞、脚本賞など7部門でノミネート、助演 女優賞を受賞した、ウディ・アレン作の1994年公開の映画「ブロードウェイと銃弾」を、ウディ・アレンが自らミュージ カル化して2014年にブロードウェイで上演された本作。
“Tiger Rag”“Up A Lazy River”“Runnin’ Wild”などの 20~30年代の禁酒法時代の曲をアレンジした軽快でアップテンポなナンバーなど、耳なじみが良い楽曲が揃ったブロードウェイらしい陽気な笑いとソング&ダンスがたっぷり盛り込まれた極上のエンターテイメントに仕上がっている。
スー ザン・ストローマンの振付による圧巻のタップダンスシーンも大きな見どころで、ブロードウェイでは連日スタンディング・ オベーションの喝采で客席中が大きく盛り上がった。
日本では2018年に初演、ブロードウェイ・ミュージカル王道の華やかさとコメディの名手福田雄一のセンスが見事に融合して絶賛された。
今回は、前回に引き続き城田優がギャングのボディーガード・チーチを演じ、 ブロードウェイでのヒットを夢見る売れない劇作家・デビッド役を、ミュージカル出演が念願叶い初出演となる髙木雄也 (Hey! Say! JUMP)が演じる。
2人のキャストが名バディをW主演で演じる。そのほかに橋本さとし、 瀬奈じゅんらキャストも新たに参加する。
もちろん演出は、話題の作品を多数手掛ける日本コメディを牽引する福田雄一が務める。
配役
チーチ:城田優 デビッド:髙木雄也(Hey! Say! JUMP)
ニック:橋本さとし ワーナー:鈴木壮麻 オリーブ:平野綾 エレン:愛加あゆ イーデン:保坂知寿 ヘレン:瀬奈じゅん
キャストコメント
城田 優
前回公演の時には、序盤は緊張が勝っていましたが、徐々にお客様の笑い声を快感に思えるようになっていきました。今回(髙木)雄也とは共演したことはないものの、共有の友人を通してプライベートで親交があったので、彼の出演が決まった時はとても嬉しかったです。ミュージカル俳優としての雄也は全てが未知なので、とても楽しみにしています。 こんなご時世ですし、とにかく全部を笑い飛ばせるくらいのエネルギーをお届け出来るよう、スタッフキャ スト一丸となって精一杯努めていくつもりです。前回の公演を上回る熱気にご期待ください。
髙木雄也
自分が入ることでどんな化学変化を出せるか不安はありますが、城田優くんをはじめ、素敵な共演者、福田さんのチームに入って、新たな自分を見つけたいと思います。 城田くんとは先日会った際にもこの作品の話をして、ミュージカルは初めてなので不安だということを伝える と「ミュージカルの現場はおもしろいし、わからないことがあったら何でも聞いて。」と言ってくれたので、 城田くんを頼りながら、頑張っていきたいです。 「ミュージカルをやりたい!」と事務所スタッフさんに言い続けて実現しました。ミュージカル特有のパワフ ルな世界に、最初は緊張してしまうかもしれませんが、千秋楽には“髙木くんいいね!”と皆様に思ってもら えるよう、精一杯やり切りたいと思います。
STORY
舞台は1920年代、禁酒法時代のニューヨーク。 劇作家のデビッド(髙木雄也)はヒット作を出せず、彼女のエレン(愛加あゆ)もそんな彼にイライラを募らせていた。そんな中、とうとうデビッドはかねてからの念願が叶い自分の戯曲をブロードウェイの舞台にかけることになり、大いに張り切 っている。しかし、プロデューサーが見つけてきた出資者はギャングの親玉ニック(橋本さとし)。しかもキンキン声でろくにセリフも言えない、大根以下の自分の愛人オリーブ(平野 綾)を主演にするよう要求し、部下のチーチ(城田 優)を 監視役として送り込んできた。さらにプライドの高い主演女優ヘレン(瀬奈じゅん)は脚本を書き換えろと色仕掛けで迫 り、一風変わった女優のイーデン(保坂知寿)は周囲を振り回し、名優だが過食症で女癖の悪いワーナー(鈴木壮麻)は オリーブと怪しい関係を持っている。ひとクセもふたクセもある出資者や俳優たちが次々と無理な注文を繰り出してくる ハチャメチャな状況に、芸術至上主義でマジメなデビッドは困惑を極める。 そこになぜか、大騒ぎの稽古模様をずっと観察してきたチーチまでが脚本と演出に口を挟んでくる。舞台を完成させた い一心のデビッドは、数々の妥協を余儀なくされその度に頭を抱えてしまうが、チーチの提案は、芸術に縁遠いと思わ れたが的確な意見ばかりであることに気づく。デビッドと、実は舞台を愛するチーチは、共に苦心して脚本を書き直し、事態は思わぬ方向へと展開していき...。
舞台と人生、どちらが大切か― 大きな選択を迫られた彼らが選ぶものとは!?
ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』
脚本:ウディ・アレン
オリジナル振付:スーザン・ストローマン
演出:福田雄一
原作:ウディ・アレン/ダグラス・マクグラス(映画「ブロードウェイと銃弾」より)
製作:東宝/ワタナベエンターテインメント
2021年5月 日生劇場 / 6月 地方公演あり