12月25日公開初日を迎えた映画『AWAKE』の初日舞台挨拶に主演の吉沢亮をはじめとしたキャスト、そしてメガホンをとった山田監督が都内劇場に登壇した。

河瀨直美監督を審査員長に迎え、2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から栄えあるグランプリに選ばれた作品『AWAKE』。
主演に吉沢亮を迎えて12月25日公開した。

本作は、天才に敗れ棋士になる夢をあきらめた主人公が冴えない大学生活を送っていたある日、ふとしたことで出会った AI 将棋のプログラミングに新たな夢を見出し、かつてのライバルと再戦を果たす青春物語。

内気で周囲との関わりを持つのが苦手な青年・英一役を、俳優・吉沢亮が演じる。

共演には、31歳にして芸歴30年を誇る若葉竜也、そして映画・ドラマ・舞台と幅広いジャンルで活躍する落合モトキ、昨年第 92 回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞し注目が集まる寛 一 郎。さらに、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まことらが出演。
脚本・監督は、ニューヨーク大学で映画を学び、これまで乃木坂46のミュージックビデオや短編映画で実績を積んできた山田篤宏が商業映画監督デビューを果たす。

公開初日の12月25日都内劇場にて、主演の吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、馬場ふみか、山田篤宏監督の総勢5名が映画を観終えた観客を前に登壇した。

画像: 吉沢亮はじめキャストと監督が登壇!『AWAKE』初日公開舞台挨拶!

冒頭の挨拶・初日公開の心境

吉沢亮「クリスマスの大事な日にこの映画を選んでくださってありがとうございます!みなさんもう観られたということで、いろいろお話できればいいなと思います。今日はよろしくお願いします」

画像1: 冒頭の挨拶・初日公開の心境

若葉竜也「はじめまして、若葉竜也です。今日は映画館に来ていただきありがとうございます。短い時間ですが楽しんでください」

画像2: 冒頭の挨拶・初日公開の心境

落合モトキ「世の中大変ですけど、舞台挨拶に集まっていただきありがとうございます。ちょっとでも楽しい時間になればいいなと思います。今日はお願いします」

馬場ふみか「クリスマスという日にみなさん映画を観てくださってありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします」

画像3: 冒頭の挨拶・初日公開の心境

山田監督「本日はご覧いただいてありがとうございます。まだあんまり現実感がなくて、会場の扉を入ったら現実感が増すかなと思ったらなおのことないなという感じで、まあ舞台挨拶ということで映画を観終わっても楽しんでいただけたらなと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

これまでの出演作品でかなり好きと公言してきた吉沢亮、役作り・こだわりは?

吉沢亮「棋士っていうわけではないんですけど、将棋に人生をかけてきた男なんで、将棋を指している時の指し手とか、指している時の姿勢とかいろいろ将棋に対する周りについてはやりつつ、ちょっと体重増やしてみたりして、“こいつは将棋以外本当に何にも持っていないんだな”という印象をつけたかったので、外見的にもいろいろ意識しながら作りましたね」

本作の好きなところ

吉沢亮「なんだろう……。(笑)いっぱいあるんですよ、もちろん。いっぱいあるからこそのどうしようっていう。なんだ」

会場「(笑)」

吉沢亮「いや、あのー、将棋映画ではあるんですけど、全然僕はこの作品に携わらせていただくまで将棋のことはわからなかったし、そんな僕でも台本を読んだ段階からめちゃくちゃおもしろいなと思える作品で、やっぱり人間の成長の話だったり、ライバルとのただ戦うってことだけじゃない深い部分の思いの交差だったりとか、すごく普遍的な誰もが感動したり、共感したことのあるような、人間の普遍的な思いをアツく描いている映画なので、シンプルに泣けたし、より多くの人に観てもらいたいなと思います」

画像: 本作の好きなところ

セリフも多くなく孤独な役柄を演じた若葉竜也、大変だったことは?

若葉竜也「ひとりだったので、特に印象に残っていることはないんですけど」

会場「(笑)」

若葉竜也「指し手が大変でした。それに限ると思います」

――できあがった作品を観ていかがでしたか?
若葉竜也「おもしろかったです。今吉沢くんが全部言ってましたけど、全く一緒です。将棋とは言いつつも将棋がメインではなくて、青春映画だと思うし、そこに人がいて、挫折があって夢があって。やっぱりクリスマスに本当にゴリゴリの将棋映画だったら誰も観に来ないと思うので、クリスマスにこういう映画を公開するというのは、このスタッフ陣たちの覚悟だなと思いましたし、ちゃんと青春映画になっている覚悟を感じたし、だからこれだけ人が集まってくれてすごくうれしく思っています」

画像: セリフも多くなく孤独な役柄を演じた若葉竜也、大変だったことは?

吉沢亮ファンの落合モトキ、吉沢亮の魅力とは?

落合モトキ「本人を目の前にして言うのは初めてなんですけど」

会場「(笑)」

落合モトキ「本当にきれいな顔をしているなっと思って作品を拝見したら、いい演技をされるなと思って、普通のファンなんですけど(笑)」

会場「(笑)」

落合モトキ「今回だから一緒に共演できると聞いて、すごくワクワクしたところで、亮くんどんな人なんだろうっていう気持ちで演りましたけど、本当に期間中、役に入り込んでらっしゃいましたので、そんなに現場ではお話はしなかったですかね」

吉沢亮「そう?」

落合モトキ「うん、したかな?まあ、そんな感じかなって。でもなんか亮くん、んー、今回地方ロケだったんですけど、ホテルが一緒だったんですよ、だから地方だから早めに撮影が終わって、ご飯食べに行こうってスタッフさん、キャストで、明日も早いからって22時くらいにホテルに帰ったんですけど、同じフロアだったと思うんですよね、インスタントラーメンの自販機の前にいてポチッと押して、“じゃあ”って帰っていったのを見た時は、この人も人間なんだなって」

会場「(笑)」

落合モトキ「すごい若いなーという風に思いました」

吉沢亮「役作りです。役です、役です。太らしたいなと」

落合モトキ「もうやってない?」

吉沢亮「今はもうやってない」

落合モトキ「やっちゃダメだ。安心しました」

吉沢亮「インスタントラーメンとビール2本を寝る30分前に一気に体に流し込んで寝るっていう生活をしていて、次の日の体調の悪さ、ハンパなかったです」

会場「(笑)」

画像: 吉沢亮ファンの落合モトキ、吉沢亮の魅力とは?

男性が多い現場・共演陣とのエピソードは?

馬場ふみか「私、撮影が2、3日くらいだったので、意外とお話しすることもなかったかもしれないと思います」

落合モトキ「そうねー、馬場ちゃんとは、馬場ちゃんって初めて呼んだけど」

会場「(笑)」

馬場ふみか「そうなんですよ。撮影している空気感がすごく素敵だなという風に、山田組は感じました。目の前で見ていても圧倒されましたし、そこで女子が少ないので私が優しく柔らかく存在できればいいなと思ってお芝居しました」

――女性から見て、見どころはどこだと思いますか?

馬場ふみか「女性は、作品に出てくる男性のああいう姿に弱いんじゃないかなと思います。支えたくなるというか、応援したくなりませんでした?みなさん」

会場「拍手」

第1回木下グループ新人監督賞でグランプリを獲得し、商業映画デビューを果たした山田篤宏監督

山田監督「すっごい現実感ないです。編集も自分でやっていたので、パソコンでやっていた映画が、みなさんが座っている劇場のスクリーンで上映されていたって“ホントに?”っていう感じがまだします」

――素晴らしい演技をされる俳優陣が揃った現場で、印象に残ったことはありますか?
山田監督「それも含めて現実感が…。アクリル板の向こうにいるって。自分の反省点なんですけど、役者さんを褒めてもらうのがこんなにうれしいことなんだなって、今回すごく思ってますね。みなさん真面目ですしね、それぞれのキャラクターはありますけど、それぞれのアプローチで、まして胸を張って本当に上手なみなさんっていうのは、下手な人はそもそも選んでないというのもあるので、本当に、僕のことはどうでもいいんですけど、役者さんを褒めてもらえるのがすごくうれしいですね」

山田監督「吉沢くんは最後の表情のところが良かったですよね」

会場「拍手」

山田監督「案外僕も宣伝のインタビューを個別に受けているのを自分で見てようやくこんなことを思っていたんだと知ることも多くて、なんでこんなプレッシャー掛けてくるんだろうって。そんなに掛けたかなって、うん、確かに結構掛けたなって、それをはねのけて、僕もああいう表情すると思ってなかったんで、ああそうか、これは英一が執着をしている話でもあるんだなって、知らなかったところにいったので、それはもうおかげだと思っています。若葉くんは指し手とか技術的なことを言っちゃうとそこに集中しちゃいますけど、もうすべての佇まいが細かな計算をされていて、観た方から棋士にしか見えないっていうことを言っていただいているので、この映画の将棋の要素はすべて若葉くんが担保してくれたんだなと思っています。落合くんは、長セリフ、ご苦労様でした。本当に動かない2人に比べてめちゃくちゃ動いてもらって、もともとこうかなって思っていたところをオーバーに演ってもらって、そういう意味ではすごく脳科学者の茂木先生からもああいう人いるよと言われたので」

落合モトキ「お墨付き?」

会場「拍手」

山田監督「馬場ちゃんですけど、本当に女性のキャラに対してはいつも怖いんです。男性が演出すると男の願望が入っているんじゃないかとか、ああいう人が好きなんだろうとか言われて怖いんですけど、立ち位置がサポート役だったので、現実感を持たせるのが数少ないシーンで、上手なのは知ってるんですけど大丈夫かなって不安だったんですけど、全く違和感なく本当に支える役として演っていただいて。座る位置がいつも完璧で、いつも言ってますけど僕が言っている訳でなく本人がその場でやって座っていただいて、英一と話すシーンではあと右5cmでも左5㎝でも成立しなかったんじゃないかなって思ってます。ありがとうございます」

撮影を振り返って

吉沢亮「プレッシャー掛けられたなって思って」

会場「(笑)」

吉沢亮「本当顔合わせかなんかで、初めてお会いした時から最後の表情は僕もわかんないので、吉沢くんにお任せしますみたいな話をその日だけじゃなくて、会うたびに会うたびに言われるんですよ。なんなんだこの人はっていうのはずっと思ってたんですけど。でもなんとなく台本を読んだ時からあそこの表情は自分の中でもあって、それを演って割と監督も喜んでくれたので、よかったですけどね、はい」

若葉竜也「卑屈だなと思ってましたけど(笑)。体から出てくるものが、卑屈なものを感じました。どちらかというと陸よりも英一に思い入れがあるのかなと僕は勝手に思っていました、はい」

落合モトキ「自分がパソコンを持って走るシーンがあるんですけど、僕が履いていたのが靴というか便所サンダルを履いて走ってたんですけど、5、6本走って足が痛かった」

会場「(笑)」

落合モトキ「でも本当にそれでいい画が撮れて。桜がね花びらが舞わないからリテイクだったりとかあったんですけど、いいカットが撮れて良かったなと思います」

馬場ふみか「撮影終わってから毎回お会いするたびに、座る位置を褒めてくださるので、本当に良かったなとうれしく思ってます」

2021年に再チャレンジ、もしくは新たにチャレンジしたいことは?

馬場ふみか「私、幼い頃にバレエを習っていたんですけど、高校生くらいの時に辞めてしまってそこからなかなか、踊れたりしていないのでまた大人になって改めてバレエとかやって自分の動きの幅だったり広がっていくのかなっと、チャレンジできたらいいなと思います。運動は得意ではないんですけど、体が柔らかいですね」

若葉竜也「できることならしたくないですね」

会場「(笑)」

若葉竜也「数年ぶりにTVカメラがある場所で朝ドラを撮影させてもらって、それは自分にとってはすごく大きなチャレンジだったなと思いますね。映画とは全然勝手が違うので、めちゃくちゃ緊張して挑みましたけど、それを再チャレンジしたいなと思いました」

山田監督「もう1回映画を作りたいです」

若葉竜也「さっき釣りしたいって言ってたじゃないですか」

山田監督「いやいや、釣りもしたいですけど。来年すぐかは知らないですけど、頑張ります!」

――もしまたこのメンバーで映画が撮れるならどんな役を演らせたいとかありますか?

山田監督「コメディがいいな。コメディがいいです。でも(落合モトキ演じた)磯野はそのまま出します」

会場「(笑)」

山田監督「だからセリフは多いかなと」

落合モトキ「じゃ、お願いします」

吉沢亮「お願いします」

落合モトキ「自粛期間に『劇団年一』という劇団というかユニットを作ったんですよ。賀来賢人くん、柄本時生くん、岡田将生くんの4人でリモート芝居を演ったんですけど、劇場が開くようになってきて、来年は作ったのでお客さんの前で芝居したいなというのがあるので、それが動いて公演が打てればいいなという風に思ってるし、みんな書き込んでいただいたら誰かが動いてくれるかもしれないので、ぜひよろしくお願いいたしますっていう感じなんですけど、そういう挑戦をしたいなと思ってます」

吉沢亮「チャレンジというか僕がどうこうできる話じゃないんですけど、来年は仕事のないクリスマスを過ごしたいですね」

会場「(笑)」

吉沢亮「(お客さんを前にしてのクリスマス)素晴らしいですけど、仕事のないクリスマスも素晴らしい。弱いですか?エピソード、最後にしては。最後ってね、緊張するじゃないですか。もうこれくらいで」

最後にメッセージ

山田監督「今日を迎えるまでに油断しないぞと思ってやっていまして、あと撮影で出来上がったのが去年の10月11月くらいなんですが、撮影編集して半分だと思って、今日こうして上映してようやく映画が完成したな、完成するとずっと思い続けてきたので、まだ現実感はないんですけど、どうやら上映してるらしいということで、みなさんに完成を観届けていただけて本当にうれしく思っています。夢叶っちゃったなというのがありますね。ずっと映画を撮りたいというのを思っていたので、感動しています。なので今日はそれを観届けていただいて初日に足を運んでいただいて、どうもありがとうございました!」

会場「拍手」

吉沢亮「本日は本当にありがとうございました。そうですね、この映画は何度も言っているんですけど、個人的に今まで出させていただいた作品の中でもすごい好きな作品で、将棋の世界とか特に勝ち負けがはっきりするし、そういうものがすべてだと思われがちな部分はあるのかなとは思うんですけど、絶対にそんなことはないというか、これまでの積み重ねだったり、挫折だったり、そこまでのプロセスが大事なんだなという、これまでの努力だったり、努力した自分を褒めてあげたくなるような映画なのかなと僕はこの映画を、完成を観て思ったんですけど。今日楽しんでいただけた方は、ぜひTwitterやらなんやらSNSで拡散していただいて、この映画を一緒に盛り上げてくれたらうれしいなと思っております!ぜひこれからもよろしくお願いします。ありがとうございました」

画像: 最後にメッセージ

STORY

大学生の英一(吉沢亮)は、かつて奨励会(日本将棋連盟の棋士養成機関)で棋士を目指していた。同世代で圧倒的な強さと才能を誇る陸(若葉竜也)に敗れた英一は、プロの道を諦め、普通の学生に戻るべく大学に入学したのだった。幼少時から将棋以外何もしてこなかった英一は、急に社交的になれるはずもなくぎこちない学生生活を始めるものの、なかなか友人もできない。そんなある日、ふとしたことでコンピュータ将棋に出会う。独創的かつ強い。まさに彼が理想とする将棋を繰り出す元となるプログラミングに心を奪われた英一は、早速人工知能研究会の扉をたたき、変わり者の先輩・磯野(落合モトキ) の手ほどきを受けることになる。自分の手で生んだソフトを強くしたい―。将棋以外の新たな目標を初めて見つけ、プログラム開発にのめり込む英一。数年後、自ら生み出したプログラムを<AWAKE>と名付け、コンピュータ将棋の大会で優勝した英一は、棋士との対局である電王戦の出場を依頼される。返答に躊躇する英一だったが、相手がかつてのライバル、若手棋士として活躍する陸と知り―。

映画『AWAKE』

新宿武蔵野館ほか絶賛全国上映中

出演:吉沢亮 若葉竜也/落合モトキ 寛 一 郎/馬場ふみか 川島潤哉 永岡佑 森矢カンナ 中村まこと

監督・脚本:山田篤宏
製作総指揮:木下直哉
エグゼクティブ・プロデューサー:武部由実子
プロデューサー:菅野和佳奈
アソシエイトプロデューサー:新野安行
将棋協力:日本将棋連盟
将棋電王戦協力:dwango DENSO DENSO WAVE
プログラミング協力:コンピューター将棋協会(CSA)
製作:木下グループ
制作・配給:キノフィルムズ
【2019 年/日本/日本語/119 分/カラー/シネマスコープ/5.1ch】
©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ
公式 HP:awake-film.com 公式 Twitter@ awake_eiga2020 公式 Instagram@awake_eiga2020

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