-写真:上段左から正門良規、三浦透子、岡田義徳、下段左から松島庄汰、小日向星一、黒崎レイナ--
小説「オルタネート」で第164回直木賞候補にノミネートされた加藤シゲアキが2015年に出版した短編小説集「傘をもたない蟻たちは」(KADOKAWA/角川文庫刊)に収録された「染色」の舞台化が決定した。
加藤シゲアキ自身初の舞台化&脚本に挑む。
演出は、加藤シゲアキ主演舞台『グリーンマイル』の演出を手掛けた瀬戸山美咲。
当初2020年6月に上演を予定していた本作は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けてやむなく中止となったが、2021年5月下旬より上演が決まった。
今作が舞台初単独主演となる関西ジャニーズJr.のユニットAぇ! groupの正門良規が、自身の才能に葛藤する等身大の美大生・深馬役を演じる。
共演には、壁にグラフィックアートの落書きをする謎の女性に三浦透子、正門良規演じる深馬の大学の友人役を松島庄汰と小日向星一、深馬の彼女役を黒崎レイナ、そして深馬が所属するゼミの教授役の岡田義徳らが名を連ねた。
スタッフ・キャスト コメント
【原作・脚本】 加藤シゲアキ(Shigeaki Kato)
今年行う予定だった舞台『染、色』を改めて公演させて頂くことになりました。 すでに台本を書き上げていたので、中止の知らせを聞いたときは悔しくてしかたありませんでしたが、 ようやく日の目を見ることができそうなのでほっとしております。
『「染色」であり「染色」ではない。そんな不思議な戯曲をお届けできたら』というのは今年発表したコメントですが、まさにその通りの台本を書き上げることができ、手応えを感じております。 この戯曲を演出の瀬戸山さん、正門とともに演じてくれる俳優陣、スタッフのみんなが鮮やかに染め上げてくれることを期待しております。
加藤シゲアキ:プロフィール
2004年に“NEWS”のメンバーとしてCDデビュー。ドラマやバラエティで活躍するほか、12年に処女作「ピンクとグレー」で作家デビューを果たし、以来、文芸雑誌で連載を持つなど多才に活動している。16年には「ピンクとグレー」が映画化、短編集「傘をもたない蟻たちは」がドラマ化されている。6作目の小説「オルタネート」(新潮社刊)で第164回直木賞候補となった。 【舞台】『グリーンマイル』(17)、『中の人』(14) 【ドラマ】『連続ドラマW 夜がどれほど暗くても』(20・ WOWOW)、『悪魔の手毬唄~金田一耕助、ふたたび~』(19・CX)、『犬神家の一族』(18・CX)、『ゼロ 一獲千金ゲーム』(18・NTV)、『嫌われる勇気』(17・CX)など。 現在、バラエティ番組『NEWSな2人』(TBS) 、ラジオ『SORASHIGE BOOK』(FM ヨコハマ)にレギ ュラー出演中。21年2月にNHKの土曜ドラマ『六畳間のピアノマン』に出演予定。
【演出】 瀬戸山美咲(Misaki Setoyama)
『染、色』をみなさんにお届けできることになりました!春に公演中止が決まったときは、肩を落としました。特に寸前まで戯曲の改稿を重ねていた加藤さんは本当に悔しかったことと思います。あのとき「これでいこう!」と走り出した作品にようやく取り掛かれます。あれから、主演の正門さんはさらに活躍の場を広げてきました。その経験はきっと作品を深めてくれると思います。2020年は多くの人が不安を抱え迷い続けた1年でした。でも、だからこそ、この日々をプラスに変えていくような作品にしたい。『染、色』は悩みながらも前に進む私たちにそっと寄り添ってくれる作品です。ぜひ劇場でお会いしましょう。
瀬戸山美咲:プロフィール
劇作家・演出家・ミナモザ主宰。2016年、『彼らの敵』で第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。近 作に『現代能楽集X幸福論』(作・演出)、『グリーンマイル』(上演台本・演出)、『オレステスとピュラ デス』(作)、『あの出来事』(演出)など。『夜、ナク、鳥』(演出)、『わたし、と戦争』(作・演出)で第26 回読売演劇大賞優秀演出家賞、『THE NETHER』(上演台本・演出)で第27回同賞を受賞。また 『THE NETHER』ほかの成果により第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。 『アズミ・ハルコは行方不明』、『リバーズ・エッジ』など映画脚本も手がける。
【主演】 正門良規(Yoshinori Masakado)
(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)
今年舞台が中止になってしまった時はとにかく悔しくて悲しかったのですが、再びこういう機会を頂けた事、そしてこのお知らせを皆様に出来る事が本当に嬉しくてたまらないです。初の主演舞台という事もあり不安や緊張もありますが、それを超える楽しみで今からすでにドキドキしております。しっかりとこの物語を表現して皆様に届けられるよう頑張ります。
楽しみにしていて下さい。
正門良規:プロフィール
2011年にジャニーズ事務所へ入所。2019年に結成された関西ジャニーズJr.内のユニット
“Aぇ! group”のメンバーでギターを担当する。コンサートをはじめ、朝の連続テレビ小説『スカーレット』(19~20・NHK)に出演するなどドラマや映画と幅広く活躍。主な出演作は 【舞台】『もしも塾』 (20)、『僕らAぇ! groupって言いますねん』、『滝沢歌舞伎ZERO』(19) 【映画】『映画 少年たち』 (19)、『関西ジャニーズのお笑いスター誕生!』(17) 【ドラマ】『年下彼氏』(20・EX)、『スカーレット』 (19~20・NHK)、『恋の病と野郎組』(19・BSNTV)など。
【出演】 三浦透子(Toko Miura)
自分の心と向き合い、迷い葛藤する人の姿って、ひりひりするけど、とても美しい。そんな瞬間が、本の中にたくさん詰まっていました。きっと自由に、いろんな表現に挑戦できるんじゃないかなと、今からとてもわくわくしています。 密度の高い、素敵な時間をつくれるよう頑張りますので、是非楽しみに待っていてください。
三浦透子:プロフィール
2002年、5歳のときに清涼飲料水『なっちゃん』のCMで2代目なっちゃんとしてデビュー。同年のドラマ『天才柳沢教授の生活』(CX)にレギュラー出演して女優としての活動をはじめ、映画、舞台と着実に活動の幅を広げる。女優のみならず歌手としても活動しており、19年には新海誠監督の映画『天気の子』では主題歌のボーカリストに抜擢されて注目を集めた。今年の5月には、初のオリジナル作品となる1st mini album「ASTERISK」を発売。近年の主な出演作【ドラマ】『架空OL日記』(YTV)、『宮本から君へ』(TX) 【映画】『月子』(17)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『あの日 のオルガン』(19)、『ロマンスドール』『おらおらでひとりいぐも』(20)【舞台】『燦々-さんさん-』(16)、『機械と音楽』(19) など。
【出演】 松島庄汰(Shota Matsushima)
台本を読んでいて、思わず声に出してしまうような生々しい会話の連続。僕は正門さん演じる深馬に嫉妬と憧れを抱く北見をやらせて頂きます。登場人物6人のみの濃厚な群像劇。まだ何にもなれていない大学生の繊細な感情を逃さず、瀬戸山さんの演出に染まって行きたいなと思います。今から楽しみです。
松島庄汰:プロフィール
2007年「アミューズ30周年全国オーディション」準グランプリ受賞。大学進学を機に2009年に上京し、俳優としての活動を開始。2014年夏に、中国で話題の連続ドラマ『武則天』に出演したことを皮切りに、15年タイの地上デジタル放送を記念した一大プロジェクトドラマ『kimono秘伝』に出演するなど活躍の幅を広げている。近年の出演作【ドラマ】『仮面 ライダードライブ』(テレビ朝日)、『ベイビーステップ』(Amazonプライム・ビデオ)、『シャーロック』(CX)【映画】『クジラの いた夏』(14)、『勝手にふるえてろ』(17)、『明治東京恋伽』(19)【舞台】『方舟』(11)、『ゼロ番区』(19/主演)、『罪男と 罰男』(20)、『ゲルニカ』(20)など。『秘剣つばめ返し』(2021年1月の上演を控える。
【出演】 小日向星一(Seiichi Kohinata)
加藤シゲアキさんの初戯曲を、瀬戸山美咲さんの演出で、素敵な共演者の皆様とご一緒に上演できることが楽しみで仕方ありません。ここの場面はどうやって作るのだろう、どんな舞台が出来上がるのだろうとワクワクしながら戯曲を読みました。演じる役の持つ悩みや日常を上手く表現できたらなと思っています。よろしくお願いします。
小日向星一:プロフィール
明治大学在学中から様々な小劇場の舞台に出演し、2018年に卒業後、本格的に俳優の道に進む。主な出演作【映画】『リンキング・ラブ』(17)、『向こうの家』(19)、『星屑の町』(20)【ドラマ】『部活、好きじゃなきゃダメですか?』 (NTV)、『さすらい温泉遠藤健一』(TX)、『浮世の画家』(NHK)、『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜』(EX)、『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』(NHK BSプレミアム)【舞台】『グレーテルとヘンゼル』(18・19)、『イーハトーボの劇列車』(19)、『今、出来る、精一杯。』(19)、『もっと大いなる愛へ』(20)など。
【出演】 黒崎レイナ(Reina Kurosaki)
私にとって念願の初舞台となります。『染、色』に携わらせていただけることを心から嬉しく思います。一途で繊細だけど少し不器用な杏奈というキャラクターが凄く魅力的に感じました。真摯に物語と向き合い、杏奈の想いを台詞に乗せて皆様に届けられるよう精一杯演じさせていただきます。『染、色』の物語が舞台でどう表現されていくのかとても楽しみです。皆様、宜しくお願い致します!
黒崎レイナ:プロフィール
2011年のドラマ『ハガネの女 season2』で女優デビュー。女優業と共に2011年から2014年までファッション雑誌「nicola」 で、2015年から2018年まで「Seventeen」のそれぞれ専属モデルとしても活躍した。舞台作品は本作が初出演となる。近年の出演作【ドラマ】『仮面ライダーエグゼイド』(EX)、『中学聖日記』(TBS)、『わたし、定時で帰ります。』(TBS)、 『家政婦のミタゾノ』(EX)、『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』(NHK)、『ハイポジ -1986、二度目の青春。-』 (テレビ大阪・BSテレ東)【映画】『仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」(17)、『世界でいちばん長い写真 』 (18)など
【出演】 岡田義徳(Yoshinori Okada)
台詞のやりとりの中に、独特の世界観があり、それを皆でどのように作り上げていけるかをとても楽しみにしています。若いパワーと共に良い作品を作りたいと思います。
岡田義徳:プロフィール
1994年にドラマ『アリよさらば』に出演して俳優デビュー。1995年の映画『渚のシンドバッド』では初主演を務める。その後、NHK連続ドラマ小説『甘辛しゃん』をはじめ、数々のドラマや映画、舞台の話題作に出演、幅広い役どころを演じられる俳優、声優としてそのキャリアを積み上げている。近年の出演作【ドラマ】『科捜研の女』(EX)、『トドメの接吻』 (NTV)、『孤独のグルメ』(TX)、『悪魔の手毬唄 -金田一耕助、ふたたび-』(CX)【映画】『セーラー服と機関銃 −卒 業−』(16)、『コンフィデンスマンJP −ロマンス編−』(19)、『3人の信長』(19)、『きみの瞳が問いかけている』(20)【舞台】『タンゴ・冬の終わりに』(15)、『泣くロミオと怒るジュリエット』(20)、『NO.9-不滅の旋律-』(18・20)など。
あらすじ
深馬(正門良規)は一目置かれる美大生で、恋人や友人、先生から作品を期待されているが、本人は思い通りにならず悶々としていた。気を紛らわすように街の壁にグラフィティアートを落書きする深馬。しかしあくる日、その絵は自身が描いたものとはわずかに異なっていた。違和感の中で、深馬は何者かの気配を感じるようになり、色褪せていた日常は思わぬものへと変化していく。
舞台『染、色』
脚本:加藤シゲアキ
演出:瀬戸山美咲
出演:正門良規(A ぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)
三浦透子 松島庄汰 小日向星一 黒崎レイナ/岡田義徳
原作:加藤シゲアキ「染色」 (角川文庫『傘をもたない蟻たちは』所収)
主催・企画製作:東京グローブ座
公式サイト: https://www.sen-shoku.com
【東京公演】
公演期間:2021年5月下旬~6月中旬 東京グローブ座
会場:東京グローブ座
お問合せ:03-3366-4020
【大阪公演】
公演期間:2021年6月下旬
会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 ※日祝休業)