2023年NHKにて放送される大河ドラマの作品、主演が発表となった。

脚本家の古沢良太によって、新たな視点で、 誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く「どうする家康」が2023年の大河ドラマに決定した。
主演を務めるのは、松本潤
2022年夏 クランクインを予定している。

国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代は、 今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし――
三河武士の熱意に動かされ、弱小国の 主 として生きる運命を受け入れ、 織田信長、武田信玄という化け物が割拠する、乱世に飛び込んだ。
待っていたのは死ぬか生きるか大ピンチ。計算違いの連続とガマンの限界。
どうする家康!
後ろ盾もなく、豊かな国土もなく、あるのは個性派揃いの家臣団だけ、豊臣秀吉、黒田官兵衛、真田昌幸、石田三成と次々と現れる強者たち 稀代のストーリーテラー・古沢良太の手による、 ハラハラドキドキ、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメントだ。

松本潤 コメント(出演にあたって)

初めに聞いた時はビックリしました。自分に大河のオファーが!? しかも誰もが知っている、あの家康を!? 脚本が僕も大好きな古沢良太さん!!
しかし嬉しかったのと同時に、大きな不安も感じました。そんな大役を自分が務め上げられるのかと。
初めにこの話を聞いたのは昨年の 11 月。
嵐として 2020 年いっぱいまでは走り切りたいと思ってた僕は、これだけの大きな事を決める事はできないと思い、結論を待って頂きました。
スタッフの皆さんには本当に感謝しています。
そして年が明けてから今一度考えました。嵐という船を一度降りて、新たな冒険の先を見つけようとしている僕にとってこんなに大きな挑戦はありません。
また次に、心血を注いでみんなとモノづくりができるなら、この大きな挑戦をしてみたい。
古沢さんの考える家康像はとても斬新です。今までとは違う新たな家康を一緒に作っていけたらと思っています。そして乱世に振り回されながら、必死に生き抜き戦国の世を平定させた人物を熱く演じられたらと思います。
日曜の夜を大河ドラマが好きな方はもちろんの事、若い世代の皆さんにも楽しんでいただけるようなエンター テインメントをお届けできるよう一所懸命やらせていただきたいと思います。
楽しみにしていてください。

松本潤プロフィール

1983年8月30日生まれ、東京都出身。人気アイドルグループ・嵐のメンバー。「ごくせん」「花より男子」シリーズに 出演、大きな注目を浴びる。
主演ドラマ「ラッキーセブン」「失恋ショコラティエ」「99.9 -刑事専門弁護士-」で俳優としての地位を築き、映画「ナラ タージュ」、NHK「はじまりの歌」(2013)、「永遠のニシパ〜北海道と名付けた男 松浦武四郎〜」にも出演。 大河ドラマは初出演。

脚本・古沢良太 コメント(執筆にあたって)

誰もが知る戦国の覇者。今さら大河ドラマでやるのがちょっと恥ずかしいくらいの超ベタな偉人。なのに信長 や秀吉に比べてなぜか人気がないような。ずるがしこく立ち回ったあげく棚ぼたで天下が転がり込んできたイメ ージだから?
しかしそれこそが、私が家康に惹かれる理由です。カリスマでも天才でもなく、天下取りのロマンあふれる野心家でもない、ひとりの弱く繊細な若者が、ただ大名の子に生まれついた宿命ゆえに、いやが応にも心に鎧をまとわされ、必死に悩み、もがき、すべって転んで、半ベソをかきながらモンスターたちに食らいつき、個性的な仲間たちとともに命からがら乱世を生き延びてゆく。それこそ誰もが共感しうる現代的なヒーローなのではないか。 人生は、正解のない決断を「どうする?」と迫られることの連続でしょう? そう提案させていただき、大役を仰せつかることになりました。 謙虚に、大胆に、プレッシャーを楽しんで書かせていただこうと思います。 主演の松本潤さんは、華やかさと親しみやすさを持ち合わせ、私の描きたい主人公像「ナイーブで頼りないプリンス」にまさにピッタリ。彼と一緒に、毎週ハラハラドキドキ泣いて笑ってともに駆け抜ける一年間をぜひお楽しみに!

古沢良太プロフィール

2002 年脚本家デビュー。『ALWAYS 三丁目の夕日』日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。
『ゴンゾウ 伝説の刑事』で向田邦子賞受賞。主な作品に「外事警察」(NHK)、「鈴木先生」「リーガル・ハイ」「デート〜 恋とはどんなものかしら〜」「コンフィデンスマン JP」。
アニメ作品「GREAT PRETENDER」、Eテレ子ども向け人形劇「Q〜こどものための哲学〜」など多分野に渡り活躍。 今一番、次回作が楽しみな脚本家と言われている。

物語

貧しき小国・三河にある岡崎城主・松平広忠の子として生まれた少年・竹千代(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、孤独な毎日を過ごしていた。ある時、今川家へ人質として送られる途中、織田家 に強奪され、連れ去られる。明日の運命すら分からない中、青年・織田信長と劇的な出会いを果たし、自らの力で世の中を変えられると教えられる。さらに父に仕えていた旧臣たちと再会、彼らに松平家(のち の徳川家)再興の思いがくすぶっていることを知る。
そして“桶狭間の合戦”による今川家の混乱の中、家康は家臣たちともに、三河の城を取り戻すことに成功する。だが、それは苦労とピンチの始まりでもあった。領民の一向一揆に悩まされ、さらに戦国最強の 武将・武田信玄の脅威にさらされ、“三方ヶ原の戦い”では徳川軍は全滅寸前に追い込まれる。さらに武田は侵略の手を緩めず、家臣団や家族との関係をも切り崩そうとする。自らの弱さに歯がゆさを感じつつも、敗戦をバネにして、家康は個性派揃いの家臣たちとの絆を深め、一体感溢れるチーム徳川をつくりあげて いく。
しかし、“本能寺の変”で目標でもあった信長を失い、絶体絶命の窮地に追い込まれる家康。人心掌 握に長けた戦乱の申し子・豊臣秀吉、精緻な頭脳を持つ天才・石田三成が立ちふさがり、真田昌幸たち周辺の大名たちが足元を揺さぶる。果たして戦乱の世は、終わりを告げるのか?この国に未来はあるのか?どうする家康!

制作にあたって(制作統括・磯 智明)

大河ドラマ主役に、徳川家康の登場です。単独主役では1983年滝田栄さん主演「徳川家康」以来40年ぶり、家康役は「麒麟がくる」まで多くの方が演じています。タヌキ親父とか策略家、最近ではボスキャラとしての登場が多い家康ですが、古沢良太さんが描くキャラクターはこれまでとは違う、令和版へアップ デートした、新たな家康像になると思います。
ある打合せの折に古沢さんから「実は家康をやりたいんです」と切り出され、その場で熱く語られた家康 ストーリーがもの凄く面白く、それは暗いニュースが多い中、久しぶりに聞いたワクワクドキドキするお話しでした。そこには、教科書にある鎮座するような家康ではなく、ピンチピンチの連続、ものすごい強敵たちの 登場、すでに「どうする家康」のドラマがありました。唯一の不安は、家康は面白いエピソードが多いので、 古沢さんの創造力がスパークして、1 年間のドラマに収まらなくなることかと・・・。
家康を誰にお願いするかと話していた時も、古沢さんは「松本潤さんなら、きっと明るい家康になりますよ」 と言われて、僕たちは一瞬、明るい家康...?と思いました。しかし家康は負け戦も多く、武田信玄にはボロ負けしています。そんなどん底でもセンターとしてチームをまとめた家康は、負けても大胆に笑みを浮かべている、逆境に負けない明るい人物なのかもしれません。松本さんならきっと乱世を終わらせ、東京の基礎 をつくった、エネルギッシュな家康を演じて頂けると確信しています。
令和版新たな家康の物語が今、始動します。まだ放送は先ですが、お気に留めておいて下さい。

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