藤原竜也主演の映画『鳩の撃退法』が8月27日に公開されることが発表された。共演には、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、豊川悦司が名を連ねた。

第157回直木賞を受賞した作家・佐藤正午による累計発行部数は16万部を突破したエンターテインメント小説「鳩の撃退法」(はとのげきたいほう)の映画化となる本作。
“観客参加型謎解きエンターテイメント”として8月27日(金)に公開となる。

主人公の元直木賞作家・津田伸一(つだ・しんいち)を演じるのは、藤原竜也。非常に謎めいた男。
そんな津田に翻弄される担当編集者・鳥飼なほみ(とりかい・なほみ)を演じるのは、土屋太鳳

そしてある日、突然家族と共に姿を消したバーのマスター・幸地秀吉(こうち・ひでよし)を演じるのは、映画出演5年ぶりとなる風間俊介
津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本(ぬもと)を女優・西野七瀬が、そして彼らが暮らす地方都市の裏社会を仕切る男・倉田健次郎(くらた・けんじろう)を、豊川悦司が熱演する。

メガホンをとるのはドラマ「赤めだか」(15)でギャラクシー賞ほかドラマ界の賞を総なめするなど、映画だけではなくTVドラマ・バラエティ・ミュージックビデオとジャンルを問わず、マルチに活躍するタカハタ秀太監督。

©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館

原作、キャスト、監督 コメント

■原作者:佐藤正午
あちこちに仕掛けがあって、決して単純ではないはずなのに、ストーリーの流れに気持ちよく乗せられてしまう。
この映画を見ていると、ウソとホントの境界線がだんだんと消えていって、「どこでもドア」のように、両方の世界を登場人物が自在に行ったり来たりする。見終わってそれが自然に思えるのは、小説でいえばキモの文体、この映画の俳優陣の魅力に拠る所が大きいのではないでしょうか。これでおまけに本が売れれば、原作者としても文句のつけようがありません。

キーワード:ウソとホントの境界線

【佐藤正午プロフィール】
1955年8月25日生まれ。長崎県出身。1983年に『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞。15年に『鳩の撃退法』で第6回山田風太郎賞を受賞。17年に『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞。そのほかの著書に『Y』『ジャンプ』『きみは誤解している』『小説の読み書き』『5』『アンダーリポート/ブルー』『身の上話』『小説家の四季』『花のようなひと』など。

藤原竜也 / 主人公・津田伸一(つだ・しんいち)役
撮影中はどんな映画になるのだろうと想像もつきませんでしたが、完成した映像を観たとき、「こうやって表現するのか!」とタカハタ監督の手腕に驚くと同時に、演じていた僕自身も主人公・津田が仕掛ける【現実と小説】が入り混じる世界観に引き込まれました。タカハタ組の優秀なスタッフ、豪華な共演者の皆さま、そして全編通してロケをさせていただいた富山県の皆さまに心から感謝したいと思います。今作で演じるのは【天才小説家】という役柄になりますが、僕の執筆する小説が観客の皆さまを『鳩の撃退法』の世界に引き込み、巻き込んでいけるか、とても楽しみです。

キーワード:囲いを出た鳩

【藤原竜也プロフィール】
1982年5月15日生まれ。埼玉県出身。1997年、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」のロンドン公演で主演デビュー。映画主演作『バトル・ロワイアル』(00)で数多くの新人賞を受賞。その他の主な映画出演作は『DEATH NOTE シリーズ』(06)、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(10)、『藁の盾 わらのたて』(13)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『ST 赤と白の捜査ファイル』(15)、『22年目の告白-私が殺人犯です-』(17)、『Diner ダイナー』(19)、『カイジ ファイナルゲーム』(20)、『太陽は動かない』(21年3月5日公開予定)など。

土屋太鳳 / 鳥飼なほみ(とりかい・なほみ)役
この動揺と興味と感動は鳥飼なほみとしての感情なのか、それとも津田さんを演じる藤原竜也さんの演技を凝視出来る土屋太鳳としての感情なのか...佐藤正午先生の原作に翻弄された感覚のまま、痛快に突っ走った撮影の日々でした。藤原竜也さんには16歳の時に撮影所の片隅でご挨拶したことがあり、数年後「這い上がってきたなぁ」とおっしゃっていただきましたが、さらに這い上がって、やっと直接、演技をご一緒出来ました。感動です!

キーワード:翻弄と真実

【土屋太鳳プロフィール】
1995年2月3日生まれ、東京都出身。05年に芸能界デビュー。08年に黒沢清監督の映画『トウキョウソナタ』で映画初出演。NHK連続テレビ小説「花子とアン」(14)に出演し、翌15年の「まれ」では主演を務め一躍国民的女優に。18年には『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。その他の主な映画出演作は『orange-オレンジ-』(12)、 『るろうに剣心』シリーズ(14・21年5月公開予定)、『青空エール』(16)、『トリガール!』(17)、『累-かさね-』(18)、「今際の国のアリス」(20/Netflix)、『哀愁しんでれら』(21年公開中)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(21年5月7日公開予定)、『大怪獣のあとしまつ』(22年公開予定)など。

風間俊介 / 幸地秀吉(こうち・ひでよし)役
『物語』という概念を、根底から覆すような作品です。 誰かが頭の中で思い描く『物語』、現実にあった出来事を語り継ぐ『物語』。 この映画は、そのどちらか、将又、そのどちらでも無いのか。 答えは、出演した僕にも分かりません。 僕が演じた役は、そこにいるのか、もしくは、小説家の頭の中の存在か。 人々が遥か昔から愛してきた『物語』という概念を揺さぶる『鳩の撃退法』 是非、劇場でご覧ください。

キーワード:ピーターパンの本

【風間俊介プロフィール】
1983年6月17日生まれ。東京都出身。1998年にTVドラマ「眠れる森」(フジテレビ)で俳優デビュー。翌年「3年B組金八先生」第5シリーズ(TBS)で第3回日刊スポーツドラマ・グランプリ新人賞を受賞。さらに11年にはTVドラマ「それでも、生きてゆく」(フジテレビ)で日本放送映画芸術大賞助演男優賞、ザテレビジョン第70回ドラマアカデミー賞助演男優賞を受賞すると一躍脚光を浴び、12年にはNHK連続テレビ小説「純と愛」に出演。その他の主な映画出演作は『任侠ヘルパー』(12)、『猫なんかよんでもこない。』(16)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16)、『少女椿』(16)、『後妻業の妻』(16)など。

西野七瀬 / 沼本(ぬもと)役
クランクインの日、とても緊張していました。現場に入ってみると、キャスト・スタッフの皆さんが温かく迎えてくださり、シーンを重ねるごとにどんどん現場が楽しくなっていき、今回こうして沼本として皆さんとご一緒させていただけたことが嬉しかったです。全編富山ロケで、あるときは私自身山脈に癒されながら撮影したこともあったりして、そういった空気感もスクリーンから伝わったらいいなと思っています。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

キーワード:コーヒーの滲み

【西野七瀬プロフィール】
1994年5月25日生まれ。大阪府出身。18年12月に乃木坂46を卒業後、女優として活動中。翌19年にTVドラマ「あなたの番です」(日本テレビ)に出演し、注目を集める。20年に「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ)に出演、21年には劇団☆新感線の舞台 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』に出演予定。主な映画出演作は『あさひなぐ』(17)、『コルボッコロ』(19/声)、『一度死んでみた』(20)、『孤狼の血 LEVEL2』(21年8月20日公開予定)など。

豊川悦司 / 倉田健次郎(くらた・けんじろう)役
「本通り裏の男」というシビれるような役をもらって、イカした毛皮のコートを羽織り、雪降る富山の夜を闊歩した。もう充分にカッコよくて、涙がチョチョ切れた。「ワル」を演じるのは喜びだ。これほど面白いストーリーの中では特にね。

キーワード:床屋の決闘

【豊川悦司プロフィール】
大阪府出身。『3-4×10月』(90年/北野武監督)、『12人の優しい日本人』(91年/三谷幸喜脚本・中原俊監督)、『きらきらひかる』(92年/松岡錠司監督)などの映画で注目される。その後も『Love Letter』 (95)、『八つ墓村』(96)、TVドラマでは「NIGHT HEAD」(92~93年/フジテレビ)「愛していると言ってくれ」(95年/TBS)「青い鳥」(97年/TBS)など人気、実力共に日本を代表する俳優となる。近年の映画出演作に、『今度は愛妻家』(10)、『必死剣 鳥刺し』(10)、『一枚のハガキ』(11)、『後妻業の女』(16)、『3月のライオン 前編/後編』(17)、『ラプラスの魔女』(18)、『パンク侍、斬られて候』(18)、『パラダイス・ネクスト』(19)、『ラストレター』(20)、『一度も撃ってません』(20)、『ミッドウェイ』(20)など。公開待機作に長編アニメ『アーヤと魔女』(21年4月29日公開予定)、『いとみち』(21年6月25日公開予定)、『子供はわかってあげない』(21年夏公開予定)がある。

タカハタ秀太監督
担当編集者「津田さん、書いちゃいけないことを書いてるんじゃ?」
津田「小説家が書いちゃいけないことって何だ?」
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恐らく書いてはいけないことを書いている小説家・津田伸一。それは、ある家族の失踪事件を解決するサスペンスなどではない。小説家は結末を変える。しかしそれが嘘か現実か、決めるのは皆さんです。そして、小説家は何故『鳩の撃退法』というタイトルを思いついたのか、そこも考えてみてください。

キーワード:本の栞

特報映像

画像: 映画『鳩の撃退法』【特報映像】8月27日(金)全国公開 www.youtube.com

映画『鳩の撃退法』【特報映像】8月27日(金)全国公開

www.youtube.com

STORY

元直木賞作家の津田伸一(藤原竜也)はとあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に、書き途中のある新作小説を読ませていた。
富山の小さな街でドライバーとして、その日暮らしを続ける津田伸一は、かつては直木賞も受賞した小説家だった。
1年前、津田はいきつけのコーヒーショップで偶然幸地秀吉(風間俊介)と出会い、今度会ったらピーターパンの本を貸そう、と<約束>をして別れる。しかしその夜を境に、幸地秀吉は愛する家族と共に突然姿を消してしまう。
それから数か月後、津田の元に三千万円を超える現金が転がりこむ。ところが喜びも束の間、思いもよらない事実が判明した。
「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」
偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、この街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会のドン・倉田健次郎(豊川悦司)も目を光らせているという。
倉田はすでに偽札の行方と共に、津田の居場所を捜し始めていた...。
津田の体験を元に書かれた新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。
鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた―。

映画『鳩の撃退法』

2021年8月27日 (金) 全国ロードショー

出演:藤原竜也 土屋太鳳 / 風間俊介 西野七瀬 / 豊川悦司

原作:佐藤正午「鳩の撃退法」(小学館刊)
監督:タカハタ秀太 脚本:藤井清美 タカハタ秀太
製作幹事:松竹 電通
配給:松竹
制作プロダクション:AOI Pro.
制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/hatogeki-eiga
公式Twitter:https://twitter.com/hatogeki_eiga
©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館

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