加藤シゲアキ主演による舞台『モダンボーイズ』が4月3日(土)に東京・新国立劇場 中劇場で初日公演を迎え、加藤シゲアキ、山崎樹範、武田玲奈らが初日の心境を語った。

初日開幕前に行われた取材会には、作・横内謙介、演出・一色隆司、加藤シゲアキ、山崎樹範、武田玲奈の5名が登壇した。

2021年4月3日(土)〜16日(金)まで東京・新国立劇場 中劇場にて、4月28日(水)〜30日(金)まで大阪・COOL JAPAN OSAKA WW ホールにて、上演の加藤シゲアキ主演舞台『モダンボーイズ』。
主演をつとめる加藤シゲアキは、NEWS としてのグループ活動だけでなく、作家としても活動し、第42回吉川英治文学新人賞を受賞する など、多彩な活躍を見せる。加藤は、2017年に東京グローブ座にて上演された『グリーンマイル』以来の舞台出演を果たすこととなる。

本作は、1994年に木村拓哉主演で都政施行50周年記念公演として上演された、幻の名作とも言われる青春群像劇。
物語の舞台は日中戦争直前、浅草のレビュー小屋。プロレタリア革命を志す学生で、ひょんなことから浅草エフリィという芸名でレビューの人気者となった矢萩奏が、小屋の座付き作家であっ た菊谷栄と出会ったことにより、生きる居場所を見つけ、自分にしかできない革命を見出していくストーリー。
加藤シゲアキが演じるのは、事務所の先輩・木村拓哉も演じた矢萩奏役だ。

この青春群像劇の演出を手掛けるのは、NHK にて、『精霊の守り人』シリーズ第三部や、『麒麟がくる』などの演出を務める傍ら、2016 年にシアタートラムにて上演された『令嬢と召使』で舞台初演出。その後 2018年には『人形の家』を、2020年には宮崎駿原作『最貧前線』を演出し脚光を浴びた一色隆司

今回は一色隆司の手によって27年前に上演された幻の名作『洒落男たち〜モダンボーイズ』を、新たな演出で上演される。
何のために、なぜ生きるのか? 自分に何ができるのか?大戦前夜の不穏な時代に、革命を信じ社会運動に身を投じていた若者と、舞台で輝かしいエンターテインメントをつくろうと戦い続けた役者や劇作家たち若者をめぐる青春群像劇。

画像: NEWS加藤シゲアキ主演、約3年半ぶりの舞台『モダンボーイズ』開幕!

初日を迎えた心境

作・横内謙介「脚本の横内謙介です。PARCO劇場さんから新作作りもいいけれど、古い戯曲みたいなものを、昔のものでもいいものがあるんじゃないかと、そういうものを上演する機会を作りたいというお話をうかがいまして、その中にこの「モダンボーイズ」を選んでいただけとても光栄です。27年前に作った・書いた台本なんですけども、いいブラッシュアップの機会をいただいたなと。27年前の作品も面白かったんですけど、27年ある間にいろんな時の流れやいろんな人との出会いを私自身も経験してきて、戯曲としても1度手直ししたいと思ったものです。この機会をいただいてそれが実現できたことをすごくうれしく思います。それとともに、直しはほとんど大改訂になっちゃったんですけども、途中で加藤シゲアキさんがご出演なさるような情報が入って、だったらそれに合わせようと思ったんです。我々スタッフ一同かなり忖度した部分があって、でも加藤シゲアキさんが演るんだったら、菊谷栄(作家役)のほうがいんじゃないって、作家の役なもんですから、今回は山崎樹範さんが演ってくださいますが、そういう忖度したんです。どちらもいけるようにプラン立ててていたら、加藤シゲアキさんが、木村拓哉先輩が演ったことを継承したいと。あわよくば木村越えを狙いたいと」

加藤シゲアキ「そんなこと言ってないですよ、やめてくださいよ」

会場「(笑)」

作・横内謙介「だとすれば、本気でスペシャルな1本を創りたいなと思って、劇作家としてのブラッシュアップと、加藤さんと今回出てくださっているキャストのみなさん、とても大人なので、大人のドラマにしたいなと、漫画チックにわざと創っているところがあるんですけども、今回はグッと大人のドラマにしようと思って、ブラッシュアップとともに、大改訂をしました。稽古も緻密に一色さんが演出してくださって、キャストのみなさんもこんなに一字一句にこだわってくれるかと、作者冥利に尽きる作品に仕上がったんじゃないかなと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

画像1: 初日を迎えた心境

演出・一色隆司「劇場に今の時期に足を運んでくださるお客様にエンタテインメント業界すこしでも元気をみなさんにお届けできるようなそんな作品にしたいと、キャスト・スタッフ一同一丸となってこれまで取り組んでまいりました。何卒よろしくお願いいたします。加藤シゲアキさんは、みなさんもご存じの通り、歌手もやり、作家・小説家もやり、今回役者としてやってくださってますけど、率直なところ時間さえあれば一日28時間くらいあれば、あと2つか3つくらいできるエネルギーとバイタリティーを持っている人で、そのエネルギーすべて横内さんがクリエイトしてくださった矢萩奏という役に注力してくれた時に、舞台上でマジカルなことが起きることを確信しております。みなさんにお届けできるということを本当に楽しみにしております。ぜひお楽しみください。あと、武田玲奈さん、山崎樹範さん、キャストのみなさんが、この骨太な台本を読み解いて、劇場に来てくださる方たちに、思いを届けようと、日夜試行錯誤をしながら、のたうち回りながら取り組んでまいりました。熱いものをみなさんにお届けできるんではないかと確信しております。その辺も見どころとなっておりますので、ぜひよろしくお願いいたします」

画像2: 初日を迎えた心境

加藤シゲアキ「加藤シゲアキです。この物語は昭和の初期と言いますか、演劇を上演することもままならない時代の物語でして、どうやってブレイクスルーして作品を創っていくかという物語なんですけども、今のこの時代ともシンクロするところがあるのではないかなと思いますので、試行錯誤しながらどうやって舞台を上演するのかということを演劇界だけでなく、すべてのエンタテインメント界が乗り越えなければならない壁だと思いますので、この舞台を通して過去から学ぶといいますか、ヒントがあるんじゃないかなと思い、ぜひということでこの作品に参加させていただきたいと決めたわけです。とにかく無事に幕が開くことにホッとしておりますし、このまま完走出来たらと思っております。みんな体に気を付けて頑張っていきたいと思います。お願いします!」

画像3: 初日を迎えた心境

山崎樹範「菊谷栄役の山崎樹範です。まずは個人的なことですが、吉川英治文学新人賞受賞ありがとうございます」

加藤シゲアキ「違う!僕なんです(笑)」

山崎樹範「生みの苦しみが」

加藤シゲアキ「生みの苦しみがって(笑)こうやって稽古場でふざけているだけです」

山崎樹範「カタカナでシゲノリです」

加藤シゲアキ「シゲ違いです」

一色隆司「そういう舞台だといやなので」

山崎樹範「今日はこれさえ言えればよかったので(笑)。本当に初日を開けられることに感謝しております。幕を開ける以上は観ていただいた方に、エンタテインメント、ライブというものは必要なんだと思っていただけるように、全力で臨みたいと思っております。よろしくお願いいたします」

画像4: 初日を迎えた心境

武田玲奈「若月夢子役の武田玲奈です。私が今ここにいられるのは、横内さん、一色さん、スタッフさん、ここにいるみなさんが私のお芝居をみてたくさんアドバイスしてくださって、お稽古してくださって、みなさんに助けていただいたおかげだと思っております。今は自信をもって幕が上がるのを楽しみに待っているだけです。みなさんに楽しんでいただけたらいいなと思っております。よろしくお願いいたします」

画像5: 初日を迎えた心境

27年前に先輩の木村拓哉が演じたことについて

加藤シゲアキ「そこはあんまり言わないでほしいなと。最初に企画書と言いますか、お話をいただいた時に聞きまして、正直なところ恐れ多いと思ったのですが、ただ一方でこの役に挑戦してみたいと僕がジャニーズ事務所に入るきっかけになった先輩の1人でもありますし、こういったことで同じ役を演じられることもこの先なかなかないのではないかなと思い、僕じゃない誰かがこの役を演じてた時にきっと嫉妬してしまうと最初に思ったので、ぜひ演らせてくださいと、先ほど横内さんもおっしゃっていましたが、作家の菊谷のほうがいいんじゃないかという話もあったんですけど、ここは自分としても作家としてではなく、いち役者としてチャレンジさせてほしいとお願いさせていただきました」

――木村拓哉さんには同じ役(矢萩奏)での出演について伝えたんですか?

加藤シゲアキ「はい、伝えました。情報解禁でお耳にされるのも失礼かと思いまして、映画のリハーサルをされている時にお邪魔させていただいてご挨拶させていただきました。1月くらいですかね。ご存知ないと思っていたので、“この役を演らせていただきます”と言うつもりで行ったんですが、僕を見て“あ、(モダンボーイズで矢萩奏を)演るんでしょ”と。僕の中ではギチギチに台本作って簡潔にお伝えしようと思っていたんですが、“演るんでしょ”という瞬間に僕のプランが総崩れしまして……。“あ、はいっ”とアワアワして。どうやら菊谷さんを平田満さんが演られていたので、平田満さん経由で聞いたようで。あたたかく“体に気を付けて頑張ってくれ”というお言葉をいただきました」

27年前の映像資料を観て

加藤シゲアキ「木村さんは当時21歳で矢萩を演じてらっしゃったようなんですけど、本当に素晴らしくて、先に映像資料を観ていたら断っていたくらい完成されていて、正直言って超えるっていうのは不可だなと思いました。なので、別の新しい人物を演じるつもりでこの役に臨まなくちゃこの舞台はきっと成功しないと思いました」

3年半ぶりの舞台

加藤シゲアキ「普段東京グローブ座で演じることが多かったので、まずこの新国立劇場という場所で、今まで客として観ていた場所だったので、そこに自分が立っているということが、また一つ夢のようだと思いました。モダンボーイズも夢のような話でもあるので、そこは1個1個の気持ちが役にピッタリで、小さな感動を毎日感じています」

最後にメッセージ

加藤シゲアキ「まず舞台の幕が無事開くことが本当にうれしく思いますし、感染対策等も気を付けて頑張っていきます。新年度になりまして、心機一転いろんな心もちで頑張られる方も多いと思うんですが、この舞台1歩踏み出す勇気をもらえるようなそういった物語かなと思っていますので、観た方によってはいろんな部分で、心に響く作品になったのではないかなと思います。ですのでいらっしゃる方は、楽しんでいただけたら嬉しいなと思います」

画像: 最後にメッセージ

あらすじ

日中戦争前夜、浅草のレビュー小屋。座付き作家の菊谷栄に、同郷(青森)の友人・工藤がプロレタリア革命を志す同じく青森出身の学生・矢萩奏を紹介する。 ある日、矢萩が警察に追われて劇場に逃げ込んでくる。菊谷と劇場の仲間たちは、矢萩に道化の扮装をさせて、警察から匿う。尋問を受け、菊谷はコーラスボーイだとごまかすが疑う特高刑事。仕方なく歌を披露する矢萩。故郷 で合唱部だった矢萩の「My Blue Heaven」の歌声はすばらしかった。 矢萩は劇場に身を隠すことになる。そこで思想活動のために封印していた音楽の才能が開花し、やがて矢萩は浅草 エフリィの芸名でレビューの人気者となっていく。しかし不景気と戦争が切迫する時代。不要不急と言われる浮か れたレビューの世界に生きることに悩み揺れながら、そんな時代に劇場の扉を開き、歌い、踊り続けることの意味 を、矢萩は菊谷や仲間たちとともに噛みしめてゆく。

舞台『モダンボーイズ』

作 横内謙介
演出 一色隆司
出演 加藤シゲアキ/山崎樹範 武田玲奈 坂口涼太郎 溝口琢矢 松田賢二 きづき
伴美奈子 羽子田洋子 清瀬ひかり 紺崎真紀 橋本菜摘 大川亜耶 須田拓未/
加藤虎ノ介 神保悟志 大鷹明良

東京公演
日程:2021年4月3日(土)〜16日(金)
会場:新国立劇場 中劇場
チケット料金: S 席 13,000 円 A 席 9,000 円[全席指定・税込]
U-25 チケット 6,000 円(観劇時 25 歳以下対象、要身分証明証、当日指定席券引換/チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)

大阪公演
日程:2021年4月28日(水)〜30日(金)
会場:COOL JAPAN OSAKA WW ホール
チケット料金:13,000 円[全席指定・税込]

企画・製作 株式会社パルコ
https://stage.parco.jp/
お問合せ パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)

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