2021年8月13日(金)〜9月5日(日)、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて黒木華&中島裕翔W主演の舞台『ウェンディ&ピーターパン』が上演されることが発表された。

台詞、ダンス、フライング、小道具、美術、映像などを駆使した“フィジカルシアター”のスタイルと、スペクタクルとマジカル満載の美しい舞台と好評を博した本作は、2013年に英国ロイヤル・ シェイクスピア・カンパニーの新作公演『WENDY&PETER PAN』として上演され、2015 年にはウエストエンドでの再演も果たした。

演出を手掛けるのは、ロンドンでの初演そして再演でも演出を務めたジョナサン・マンビィ。日本では、『るつぼ』(16)、『民衆の敵』(18・ともにBunkamuraシアターコクーン)で社会的テーマを力強く描き、観客を魅了してきた。

この作品が黒木華と中島裕翔(Hey! Say! JUMP)の2人をW主演に迎え、2021年8月13日(金)〜9月5日(日)Bunkamuraオーチャードホールにて日本で初演される。
タイトルとなっているウェンディとピーターパンを演じるのは、ウェンディ役の黒木華とピーターパン役の中島裕翔。
そして、平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、玉置孝匡、石田ひかり、そしてマンビィ演出作『るつぼ』、『民衆の敵』と続けて主演を務め、信頼も厚い堤真一が出演となる。

演出家コメント

演出:ジョナサン・マンビィ [Jonathan Munby]
イギリスの名門ブリストル大学で古典戯曲を学び、卒業後はブリストル・オールド・ヴィック劇場、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー (RSC)を遍歴。数多の人気演出家のものとで研鑽を積み、その後、演出家として国内・海外で精力的に活動。RSC、ロンド ン・グローブ座などの名門劇場をはじめ、ウエストエンド、ブロードウェイなど欧米各地で数々のプロダクションを手掛けている。2009年には『The Dog in the Manger』にてヘレン・ヘイズ賞最優秀演出賞候補にノミネート。日本には、2012年の佐藤健・石原 さとみ主演『ロミオ&ジュリエット』で初進出し、2016年のシアターコクーンでの『るつぼ』、2018年の『民衆の敵』を演出。近年の演出作品に、『WENDY&PETER PAN』(RSC)、ジョナサン・プライス主演『The Merchant of Venice』(RSC)、 『OTHELLO』、『ALL THE ANGELS』、『KING KONG』、イアン・マッケラン主演『リア王』など。
【コメント】
この作品は、RSC のストラットフォード・アポン・エイヴォン(シェイクスピア生誕地)の劇場のクリスマス演目として、新しいバージョンの「ピーターパン」を上演し非常に高い評価を受けました。ストラットフォードでの RSC 公演史上、最も人気の高い作品となり、2年後には再演、完売公演となりました。そして今年、このスペシャルな作品を東京で上演できることを嬉しく思っています。本当に素晴 らしい俳優である(黒木)華さんとの『るつぼ』でのワークは、そのすべてが本当に楽しく、今回も彼女ならではの魅力、ウィット、そして知性をもって、素晴らしいウェンディを見せてくれるでしょう。(中島)裕翔さんとは初めてご一緒しますが、すでに裕翔さんの才能、魅力、そして温かさとウィットは見せていただいており、成熟さと少年の純粋無垢な要素をあわせもつ、まさに今回の新しい、現代的で洗練された解釈のピーター役にぴったりだと思っています。今日本で最もエキサイティングな若いパフォーマーの一人である裕 翔さんは、きっと伝説に残るようなピーターパンを創り出してくれることでしょう。(堤)真一さんとは今回で3度目のコラボレーションになりますが、世代を代表する素晴らしい俳優のお一人であり、彼の技術と俳優としての幅と深みで、真一さんだけの特別なフック船長を創り出してくれると思います。この作品は、とても楽しくて爽快であるというだけでなく、命・生とどう向き合うのか、大人になるとはどういうことかといったとても重要な問いかけを私たちに投げかけていると思います。喪失感や絶望の暗闇から、幸せと喜びへ進んで行く道を示してくれているのです。そして、命には限りがあるということへの恐怖、いつまでも子供のままでいたい、大人になりたくないという人間が生まれ持った願望についても大切なことを教えてくれます。なぜなら、私たちは誰もが、ピーターパンのように、いつまでも子供のまま、そして永遠に生きていたいと心の中で願っているのですから。

キャストコメント

黒木 華(くろき・はる)1990年3月14日生まれ 大阪府出身
出演が決まって、ジョナサンとまた一緒にお仕事をしたいと願っていたので、私にとっては本当に待望でした。ジョナサンは、役者それぞれの良さを見つけだしてくれ、それを倍以上に膨らませる手伝いをしてくれます。その上で作品の広がりや、観客に対する愛があるので、お稽古の時から毎日凄く楽しく参加させていただいていた印象です。作品のキャラクターや背景を皆で 話し合う時間をとても大事にされていて、取り組み方一つ一つに、作品に対するリスペクトを感じます。とても有名なピーターパンですが、エラさんが描かれるこの『ウェンディ&ピーターパン』がどんな舞台になるのかとても楽しみです。色々な不安が漂う今だからこそ、夢や、想像力が必要なのではないかと感じます。 皆さんに、ティンクからの魔法の妖精の粉を届けられるよう頑張ります。

中島裕翔(なかじま・ゆうと) 1993年8月10日生まれ 東京都出身
出演が決まったときは、まさか自分がピーターパンを演じる事ができるとは思ってもみなかったので驚いたのと同時に、演出のジョナサン氏からも、この戯曲を日本で公演したらどうなるか、日本人の私たちが参加したらどうなるかという、この作品に起こる異文化間の 反応をとても楽しみにしている様子が伝わり、チャレンジングな事ができるのでとても楽しみな気持ちになりました。 作品は、笑いあり涙ありのエンターテイメントです。・・・と一言で表すのは難しい内容ですが、切ない笑いや、嬉しい涙、ほろ苦さも 感じられる、大人が楽しめるピーターパンという印象ですね。ピーターパンと言えば「子供のままでいたい」と願う、天真爛漫な男の子 のイメージなので、その中にある大人になる事や、大人そのものに対する彼の複雑な経験、葛藤、彼なりの現実との向き合い方を考察して、童心に返って演じたいです。見てくださる皆さんにも、ネバーランドに来る際は”大人な事”を忘れて、童心に返って楽しんでほしいです。

堤真一(つつみ・しんいち)1964年7月7日生まれ 兵庫県出身
演出のジョナサンから、「ピーターパンでやってほしい役がある」と聞いた時は、てっきりミュージカルかと思って「絶対無理!」と(笑)。で もミュージカルではないとわかってホッとしました。『ピーターパン』は子ども向けの物語の印象がありますが、この戯曲には、むしろ大人 こそ見るべき要素が多くて、「ピーターパンって、こんな話だったっけ?」と新鮮な驚きがありました。ジョナサンは、全員が共通認識を 築くための作業を大切にする人です。彼とまた一緒に作品に向き合えることが本当に嬉しいですね。それに、まさかオーチャードホールに立つとは思ってもいなかったので、あの空間にどんなセットが建ち、ト書きの描写が実際にどう立ち上がってくるのか、僕自身も楽しみなんです。この作品は、子供が楽しめるのは勿論ですが、大人の胸に突き刺さる内容でもあるので、お子さんの付き添いという感覚ではなく、大人の皆さんも一緒に楽しみに来ていただきたいですね。

STORY

1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋。ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱い トム(下川恭平)は戦争ごっこをしながら部屋中を飛び回っている。そこへ両親であるミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、 石田ひかり)が入ってくる。家族が揃った姿は幸せそのもの。 その晩熱を出したトムを医者に診てもらうも、診立てはあまりよくない。やがて皆が寝静まった遅い時間に子供部屋の窓からピーターパ ン(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく・・・。
それから1年後のある日の夜、子供部屋の窓が開き、再びピーターパンが現れる。驚くウェンディはジョンとマイケルを叩き起こし、トムを 探すためにネバーランドへとピーターパンたちと共に旅立つのだった。

DISCOVER WORLD THEATRE vol.11
『ウェンディ&ピーターパン』

【原作】J.M.バリー
【翻案】エラ・ヒクソン
【翻訳】目黒条
【演出】ジョナサン・マンビィ
【美術・衣裳デザイン】コリン・リッチモンド

【出演】黒木華 中島裕翔(Hey! Say! JUMP)
平埜生成 前原滉 富田望生 山崎紘菜
新名基浩 田中穂先 中西南央 下川恭平 本折最強さとし 井上尚 坂本慶介 保土田寛
宮河愛一郎 原田みのる 乾直樹 近藤彩香 浜田純平 渡辺はるか
玉置孝匡 石田ひかり
堤真一

公演期間:2021年8月13日(金)〜9月5日(日)
会場:Bunkamura オーチャードホール[全 28 回公演]
一般発売日:2021年7月11日(日)AM10:00〜 ※7/12(月)以降は各プレイガイド残席がある場合のみ取り扱いあり
チケット料金:S席=12,500 円 / A席=8,500 円 / B 席=6,000 円(税込・全席指定) ※詳細は後日発表

チケットに関するお問合せ: Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(10:00~17:00)
公演に関するお問合せ:Bunkamura 03-3477-3244(10:00~18:00) www.bunkamura.co.jp
※各営業時間は変更になる可能性がございます。詳しくはホームページにてご確認ください。

後援:ブリティッシュ・カウンシル
企画・製作:Bunkamura

[注]
・本公演は政府の判断によるイベント収容率に基づき、販売座席を決定いたします。
・チケット購入時に登録の氏名・緊急連絡先は、保健所等の公的機関からの要請により提供させていただく場合がございます。予めご了承ください。
・各劇場の感染症対策とご来場されるお客様へのお願いにつきましては、最新情報をホームページにてご確認の上、ご来場ください。
・未就学児童の入場はご遠慮ください。

DISCOVER WORLD THEATRE とは・・・
「シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ」として、2016年秋からスタート。作品・プランナー・俳優など限定することなく、劇場が広く世界の演劇と出会い、成長していきたいという思いから生まれました。本作では会場をオーチャードホールに移しての上演となります。

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