撮影/加藤 岳 スタイリスト/徳永貴士 ヘアメイク/礒野亜加梨 文/内埜さくら
衣裳/ジャケット¥160,000、シャツ¥32,000、パンツ¥38,000/以上ダイエットブッチャー(ダイエットブッチャー03-5728-4765)、シューズ¥9,000/ニューバランス(ニューバランス ジャパンお客様相談室0120-85-0997)
――ドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)で、宮世さんがぼっちゃん役を演じるという情報が解禁されたときのお気持ちを教えていただけますか。
「撮影前に原作を拝読していたので、原作ファンのみなさんにとって、ぼっちゃん役をどの俳優が演じるのかは、注目ポイントだという自覚がありました。登場するのは途中からですが、作品にとって重要な役柄なので。だから、発表の日を恐る恐る待っていた感じです(笑)。発表前までは“誰なのだろう”とザワつくでしょうし、解禁後は“この俳優は誰? とか、なぜこの俳優なの?”と言われないかと不安で。しかも、ぼっちゃんが住む世界はヤクザ稼業で僕とは無縁の世界ですし、今まで経験したことがないほどセリフ量も多い。そのうえ、(主演の)中村(倫也)さんや夏帆さん、磯村(勇斗)さんといった、先輩俳優さんたちと肩を並べてお芝居しなければいけません。役に対してと、“自分のお芝居で先輩俳優さんたちに迷惑をかけてはいけない”というダブルのプレッシャーで正直、押しつぶされそうになる日もありました。ですが、監督やスタッフさん、諸先輩方など大勢の方々に支えていただき、順調に撮影を終えられたので今やっと、安心できています。“ぼっちゃん役が宮世琉弥でよかった”と言われるよう、自分なりに全力を尽くして頑張ったつもりです」
――役づくりも苦労したのでは。
「ぼっちゃんは一筋縄ではいかない性格なので、監督と念入りに話し合って役をつくり上げていきました。ぼっちゃん自身は悪いことをしているとは思っていませんが、かなりの悪行を働きます。一見サイコパスっぽいですが、サイコパスではないんです。“さすがに普通は、ここまでは悪さをしないでしょう”というシーンもあり、演じるのは大変でした。監督から“今、悪いことをしている風に見えてしまったから、子どもが純粋に遊んでいるような感覚でお芝居をしてみて”と、アドバイスを受けたシーンもあります。ですがなぜか、僕は共感できたんですよね、ぼっちゃんに」
――共感できた箇所とは?
「原作を拝読して、ぼっちゃんの過去を知った時に共感しました。心底頼りにしていて、いつでも寄り添ってくれる人に理由も知らされずに突然去られたら、辛すぎるだろうと。しかも、当時のぼっちゃんはまだ多感な小学生。相当、傷ついたはずです。怒りが沸点に到達するのも無理はないと思いました。僕は両親と妹3人の6人家族で育ち、家族が一番大切な存在ですが、急にいなくなられたら現実を受け入れられないかもしれません。だからぼっちゃんが奇行に走るのも致し方ないかな、と思えたんです。映画『ジョーカー』でホアキン・フェニックスさんが演じたアーサー・フレックが狂っていく過程にも共通する部分があると感じました。ぼっちゃんの言動は理不尽ですが、そうならざるを得ない。過去の経験は、現在にかなり影響を与えるものだと意識しながら演じました」
――実際に演じてみて、ぼっちゃんの新たな一面は見つかりましたか。
「実は気遣いができるやさしい男の子なんだな、と演じてみて改めて気づきました。彼は強がりで、三代目(の組長)という重責に押しつぶされそうになっても、弱音ひとつ吐きません。回想シーンにも葛藤する場面があるので、演じる前、中村さんに相談させていただいたんです。中村さんが“本当はメンタルが弱くて、人を思いやるやさしい子なのではないか”とおっしゃっていたのは僕も同感だったので、中村さんの言葉を大切にしながら演じました。中村さんとは作中、本気でぶつかり合ったことで、壁がなくなったような気がしています」
――ぼっちゃん役にちなんだ質問も。ぼっちゃんのように宮世さんが、ちょっと見栄を張った経験はありますか?
「昼休憩を挟んで丸1日かかるオーディションの、ランチ時に見栄を張ったことがあります。近くのカフェへ行ったのですが、喉がカラカラに乾いていて、フレッシュオレンジジュースを飲みたかったんです。ところが有り難いことに、店員さんが僕を知ってくださっていて。当時の僕は、格好いいところを見せたかったのかもしれません。今は飲めますが、その頃は苦手だったブラックコーヒーを頼んでしまいました(笑)。苦い思い出です」
――最後に『珈琲いかがでしょう』の好きなシーンや、見どころをお願いします。
「最高に大好きなシーンは、ドラマではなく原作に描かれているんです。ホームレスのたこさんが亡くなった後、妻の幸子がたこさんの喉仏の骨を飲むシーンです。周りから“なんで飲んだの?”と聞かれたときに、“一番愛している人の喉仏を飲んでなにが悪いの?”と言う場面で、とても感動しました。ドラマをご覧になってから原作を読んでみたいと思った方にお勧めしたいです。ドラマではぼっちゃんが、ある力で手に入れた給食のコーヒー牛乳を飲む回想シーンです。それまで無自覚でしたが、自分自身が変わり果ててしまったと気づくシーンなので。原作の世界観を壊さずにドラマならではの魅力が詰め込まれているので、全話見逃さずご覧いただけると嬉しいです」
「中村倫也さんや磯村勇斗さんとのエピソード」や、「最近ハマっていること」など、宮世琉弥さんのグラビア&インタビューの詳細は、4月27日発売の「SCREEN+Plus(スクリーンプラス)Vol.72」本誌にてご紹介しています。
PROFILE
宮世琉弥 RYUBI MIYASE
2004年1月22日生まれ、宮城県出身。
〈近年の主な出演作〉
ドラマ「パーフェクトワールド」(2019年)
ドラマ「ねぇ先生、知らないの?』(2019年)
ドラマ「恋する母たち」(2020年)
ドラマ「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」(2021年)
ドラマ「FAKE MOTION-たったひとつの願い-」(2021年
珈琲いかがでしょうSTORY
いい香りに誘われて向かったその先に待っていたのは、素敵な移動珈琲屋さん。店主が淹れる珈琲は、一杯一杯、丁寧に、誠実に、心を込めて淹れられ、なんだか気持ちがほんのりほぐれるような、そんな味。そのお店はあなたの街にもやってくるかも...?
ドラマ「珈琲いかがでしょう」
【放送日時】 毎週月曜 夜11時6分〜夜11時55分 <全8話>
【放送局】 テレビ東京系列ほか
【出演】 中村倫也 夏帆 磯村勇斗 光石研 ほか
【第8話ゲスト】市毛良枝 宮野陽名 前田旺志郎 森迫永依
【第4話〜】 渡辺大
【第6話〜】 宮世琉弥、鶴見辰吾
【第7話〜】 長野蒼大
【原作】 コナリミサト「珈琲いかがでしょう」(マッグガーデン刊)
【監督・脚本】 荻上直子
【監督】 森義隆、小路紘史
【オープニングテーマ】 「エル・フエゴ(ザ・炎)」小沢健二(Virgin Music/UNIVERSAL MUSIC)
【エンディングテーマ】 「CHAIN」Nulbarich (ビクターエンタテインメント)
【チーフプロデューサー】 阿部真士(テレビ東京)
【プロデューサー】 合田知弘(テレビ東京)、森田昇(テレビ東京)、山田雅子(アスミック・エース)、平部隆明(ホリプ ロ)
【制作】 テレビ東京/アスミック・エース
【制作協力】 ホリプロ
【製作著作】 「珈琲いかがでしょう」製作委員会
【公式 HP】
https://www.tv-tokyo.co.jp /coffee_ikaga /
【公式Twitter】 @tx_coffee
【公式Instagram】 tx_coffee_ikaga
【ハッシュタグ】 #珈琲いかがでしょう
Paraviオリジナルストーリー「珈琲“もう一杯”いかがでしょう」
ベールに包まれたぺい(磯村勇斗)による、ドラマ本編の続きの物語。もちろん、青山(中村倫也)や垣根(夏帆)、青山が行く先々で出会う人物たちも登場する。オリジナルストーリー「珈琲“もう一杯”いかがでしょう」は、「珈琲いかがでしょう」各話放送終了直後よりParaviで独占配信。
サイン入りポラプレゼント:1名様
《サイン入りポラ応募方法》
<Twitter>よりご応募ください。
①SCREEN+Plus公式アカウント @SCREEN__Plusをフォロー
②Twitterの「(下記の)該当ツイート」をRT
「宮世琉弥さんサインポラ」
応募にはTwitterへの登録が必要となります。
「該当ツイート」のリツイート(RT)のご投稿をしていただいた方にキャンペーンの当選権利がございます。
当選者の決定前にフォローを解除されると抽選、選考の対象外となります。
すでにフォローされている場合は、抽選、選考の対象となります。
記載メンション、#タグ、URLの変更・削除は抽選、選考の対象外となります。
プログラム等による自動投稿は抽選、選考の対象外とさせていただく場合があります。
当選した権利を第三者に対し譲渡・転売することはできません。オークションへの出品等転売行為は固く禁止させていただきます。
当選者には、DM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡いたします。
賞品のお届け先は、日本国内に限らせていただきます。
[応募締切]
2021年5月31日(月)23:59まで