窪田正孝が演じる主人公の衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉は、秘書として中堅になりそつなく仕事をこなして川島の完璧な“サポートをするだけ”のこの仕事に満足していた。
そして、一方突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった…世間知らずなご令嬢・川島有美を演じるのは、宮沢りえ。といいながらも実はやる気満々の二世候補。
窪田演じる谷村が、自由奔放で一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する選挙活動をコミカル&シニカルに描いた物語。
メガホンをとったのは、コメディ『ピンカートンに会いにいく』等、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎。監督だけでなく、脚本も手かける。執筆には実に5 年の歳月を費やし、豪華キャストで新境地に挑戦する。
事なかれ主義の議員秘書と、政界に無知な熱意空回り候補者の選挙活動の行方は---?今を生きるすべての人に贈る笑いとアイロニーに満ちた社会派コメディ作品だ。
議員秘書・谷村(窪田正孝)と二世候補・川島有美(宮沢りえ)に加えて本作に出演の秘書軍団に、赤楚衛二(あかそえいじ)、内田慈(うちだちか)、小市慢太郎(こいちまんたろう)、音尾琢真(おとおたくま)が集結した。
当選に向けてサポートする秘書軍団として、川島有美(宮沢)の所属する民自党川島事務所にて窪田演じる谷村と同じく、私設秘書を務める岩渕勇気役を赤楚衛二と、ほかの秘書と力を合わせ忖度し合いながら調和を保とうとする田中菜々役を内田慈が務める。
そして同事務所政策秘書・濱口祐介役を小市慢太郎と、第1秘書・向井大地役を演劇ユニットTEAM NACSの音尾琢真が演じる。
4人のキャストからのコメントが到着した。
コメント
◆赤楚衛二
岩渕は将来の夢も希望もなく、モノゴトを深く考えないで生きているのですが、要領がいいので何事も上手くいくタイプ。常に楽観視を意識しながら演じました。今回、川島さん、谷村さんをはじめとした事務所グループは独特の緩やかさや毒っ気を纏った空気感があり、監督の世界観も溢れていたので、凄く面白く、てんやわんやな選挙活動だったなと思います。是非お楽しみくださいませ。
◆内田 慈
『ピンカートンに会いにいく』では、口から生まれたみたいに捲し立てる逆ギレモンスターのような役でしたが、衣装合わせでまず監督に言われたのは「今回は、"普通"の人の役です」と。出る杭にならぬよう、秘書の皆さんと力を合わせ忖度し合いながら調和を保とうとする田中菜々役。今作はそういったアンサンブルも大きな見どころ。笑えます。演じながら「普通って、何だろう?」と逆説的に問われているようで、坂下監督のシニカルな視線に終始晒させているようでした(笑)。坂下節全開!
◆小市慢太郎
撮影は厳しかったですねー。久しぶりに過酷な現場でした。毎日、緊張感が半端なかったですよね。笑っちゃったらどうしようって。
もう、クタクタですよね、撮影終わると。食い縛る訳にもいかないんですよ、脱力系なんで。いやー、嫌な汗一杯かきましたよ。無事終わってホントよかったです。
◆音尾琢真
撮影中は、坂下監督のなんともいえないふんわりとした佇まいが心地よく、シーンごとに「はたして今のは本当に映画を撮っていたんだろうか、、?」と、不思議な感覚の中で日々を過ごしていたことを思い出します。それを思い出し、坂下組でしか撮れない映画が生まれている悦びを噛み締めています。
是非、映画館のスクリーンで楽しんで下さい。
STORY
とある地方都市。谷村勉(30)は、この地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平(75)の事務所で私設秘書として働いている。秘書として中堅になり、川島の完璧な“サポートをするだけ”のこの仕事に満足していた。ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。次の選挙に川島の地盤を引き継ぎ、選挙に出る人間として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美(45)。自由奔放、世間知らず。だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される秘書たち。でもまあ、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実・・・だったのだが――
映画『決戦は日曜日』
2022年全国公開
脚本・監督:坂下雄一郎
出演:窪田正孝 宮沢りえ 赤楚衛二 内田慈 小市慢太郎 音尾琢真
製作:「決戦は日曜日」製作委員会
制作:パイプライン
配給:クロックワークス
Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
公式 HP:https://kessen-movie.com