撮影/奥田耕平(THE 96)
――舞台『タンブリング』への出演が決まった時の心境を教えていただけますか。
「新体操は観たことがありましたし、元々ドラマを観ていたので、嬉しかったですね。舞台も長く続いていますし、“頑張っちゃお!”と思いました。倒立ができなかったので、その倒立をどうやってできるようになるか考えていました。出演が決まったその日から柔軟体操を始めましたし、本番まで柔軟は続けていこうと思います」
――長妻さんが演じる役柄(岩崎和寛役)と、その役の印象をどのように感じられたか教えてください。
「僕自身普段は明るいキャラクターですが、
これまでいただく役は暗い役やひねくれものの役が多くて、“そう見えているのかな、俺って”とちょっと気になりました(笑)。今回のキャラクターは双子の弟で、お兄ちゃんがすごくてという、(タッチの)上杉和也と達也みたいな役どころです。素直じゃないんですよ、なんでこんなに素直じゃないんだろうって思います。僕は気持ちを言うタイプなんですけど、岩崎和寛は言わずにキレるタイプなんです。もしこういう子がいたらどうやって仲良くしようかなと考えちゃいますね。それくらい曲者のキャラクターなので、そこをどう演じるのかが難しくて探し中です」
――そんな曲者キャラの岩崎和寛の愛されポイントはどんなところですか。
「ひねくれにまっすぐで、不器用すぎて愛せるみたいな感じかなと思っています。何かに一生懸命になっている人に悪く言う人はあまりいないと思うんです。性格に難があったりしたとしても、それは何かに一生懸命だからそうなってしまっている。そういう人を否定しにくいなと思うので、その方向性でいきたいと思います。僕は素直なので、なんでこんなこと言うんだろうと思うこともあって、そういったシーンは演出家さんに聞いたり、キャスト同士でもディスカッションをしています」
――新体操をやってみて難しいなと思うところはどんなところですか?
「練習で音楽と一緒に合わせて踊ってみて、普段踊っているダンスと違って、テンポがワン、ツー、スリーではないので、合わせるのが難しいなと感じました。倒立のバランスも難しいんですけど、ダンスにカウントではなく、息やみんなの雰囲気で合わせるという概念がなかったので、そこはしっかりとやりたいと思います。ダンスも独特なので、伸びとか、振りも意外とゆっくりだったりするので、その間をどう持たせようかと思っています、難しいですね」
――長妻さんの得意な技と、逆に苦手な技を教えてください。
「側転とかロンダートやバク宙はずっとやっていたので、ここはこうしたほうがいいよと言われたらすぐできるんですけど、倒立が難しくて……。止まるのが難しいです。鹿倒立という脚を鹿の角みたいな形にして止まる倒立があるのですが、ただでさえ倒立で止まるのが難しいのに、“鹿か!難しいな”と思いました。6人であわせるのがまたなお、難しいです。とにかくできるだけ早くマスターをして本番までには調整できるようにはしておきたいと思います。そう思ってはいるんですけど、結局毎度ギリギリになっちゃうんです。どんなに頑張っても。ギリギリになるだろうなと思いながらも、毎日頑張っています!」
――身長の高い長妻さんにとって、バク転やバク宙への恐怖心・怖さはないですか?
「高校1年生の頃にやり始めて、そこから1人で練習していました。自分の中で、ブレーキのかけ方というか、ここまでなら大丈夫というラインがあるので、その範疇であれば怖さはないです。ですが、ちょっと見直したいですね、高度な技とかもできるようになりたいです。先生がいないと勝手にはできないんですけど、たくさん教えてもらいたいなと思います」
――物語には航南高校と悠徳高校の2つの男子新体操部が出てきますが、長妻さん演じる和寛が所属する悠徳高校の特徴・魅力はどんな点ですか?
「アクロバットです。僕はやったことがあるんですが、今回初めてアクロバットをするメンバーもいて、“すごいな”って思いました。初めて挑戦して、それをみなさんの前で披露するというのは、努力と勇気が必要だなと思いますし、気持ちを込めて演技する姿は、観てくださる方に感じるものがあるんじゃないかなと思うので、そこが1つの魅力です。あと、ダンスでは揃える部分が多く、キレイなラインを見せる部分も多いので、そこも特徴です」
――共演者の方との印象に残っている出来事、エピソードがありましたら教えてください。
「鹿倒立という技の練習で、5回挑戦してミスをすると稽古終わりに1回失敗するごとに30秒壁倒立をしなければならず、僕は最大3回ミスして1分半倒立したんですけど、すごくつらかったんですよ。ある時、共演の綱(啓永)くんが5回失敗して2分半倒立していて、それはすごいなと思いました。死んだカエルみたいなすごい形になって2分半。毎回の稽古で1分の倒立はやるんですけど、2分半倒立した綱くんは本当にすごいなって思いました。どんな練習メニューでも、それに勝る(つらい)ものはないなと思いました」
――コロナ禍での稽古ですが、苦労した点、大変なことはありますか?
「マスクをして、メガネをかけて練習しているんですけど、劇中にふざけるシーンがあって、そのシーンではセリフが多くずっとしゃべっていて前が曇って、前が真っ白になっちゃうんです。物を拾うという動作があるので、拾うのが大変なくらいですかね」
――アクロバットや踊ったりで息苦しさは感じないですか?
「むしろ加圧トレーニング的な感じです」
――舞台の稽古期間中に23歳を迎えましたが、23歳の抱負・やっておきたいことはありますか?
「お酒を普段飲まないんですが、ちょっとお酒を飲もうかなと。最近味覚が変わってきた気がします。ずっとオレンジジュースばかり飲んでいたんですけど、最近は全然飲まなくなっちゃいました。今は、アップルジュース1本です(笑)。あと、辛いものが食べられるようになりました。7ORDERのメンバーの萩谷(慧悟)が料理が大好きで、安井(謙太郎)くんの誕生日に海鮮チゲ鍋を作ってくれたんですよ。それがうますぎて、好きになりました。感謝感激です」
――では最後に本番に向けての意気込意をお願いします。
「練習でケガをしないようにというのを第一にというのと、コロナ禍でもありコミュニケーションがとりにくかったりする中で、どれだけみなさんに良いものを届けられるかが大事だと思いますので、楽しみながら稽古に臨んでいます。男子高っぽいワチャワチャ感も見せつつ、新体操の演技ではキリっとしたものを魅せられるように、そのギャップも楽しんでいただけたらなと思います」
PROFILE
長妻怜央
LEO NAGATSUMA
1998年6月5日生まれ、茨城県出身。
7ORDERのメンバー。
Key.
〈近年の主な出演作〉
SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』
(2019年)
舞台「7ORDER」(2019年)
舞台「DECADANCE」~太陽の子~(2020年)
コメント動画
STORY
2016年、テレビから流れるリオオリンピックの閉会式を食い入るように見ている中学3年生の野村朔太郎(高野洸)と北島晴彦(西銘駿)。幼稚園からの幼馴染で、いつも隣にいたふたりは、男子新体操による鮮やかなパフォーマンスに一瞬で心を奪われ、胸を熱くする。そして、ともに「男子新体操」というマイナースポーツで、世界に飛び立つことを誓い合った。
翌年、航南高校に入学した朔太郎。なぜかそこに晴彦の姿はない。ひとり、男子新体操部の門を叩くが、なんと部員不足で廃部寸前の危機に瀕していた。必死で新入部員を探し出し、出場規定ギリギリである6人でインターハイを目指すことに。素人の寄せ集めである彼らは、レベルアップのために他校との合同合宿に参加する。合宿には、新体操の伝統校であり、インターハイ2位の実力を持つ強豪校・悠徳高校も来ていた。その部員の中に、中学卒業と同時に黙って県外へと進学していった晴彦の姿が!晴彦も朔太郎とは別の道で、男子新体操を学び、インターハイを目指していたのだ。久々の再会を喜ぶ朔太郎。一方、晴彦は…。
そして、朔太郎と晴彦の心を大舞台へと突き動かしたはずの新体操が、ふたりの絆を引き裂くことになってしまう…。朔太郎と晴彦を取り巻く仲間たちもまた、皆それぞれに夢と悩みを抱えており…。
果たして、彼らは世界に向けて、高く飛ぶことができるだろうか――?
舞台『タンブリング』
【日程・会場】
大阪公演:2021年6月11日(金)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
東京公演:2021年6月17日(木)〜6月24日(木)TBS赤坂ACTシアター
【配信】
◇6月11日(金)ライブ配信
◇6月12日(土)航南高校Day 無観客公演 独占生配信
※航南高校メインのカメラワークで撮影
※本編終了後に航南高校メンバーによる生コメント付き
◇6月13日(日)悠徳高校Day 無観客公演 独占生配信
※悠徳高校メインのカメラワークで撮影
※本編終了後に悠徳高校メンバーによる生コメント付き
※詳しくは公式HPをご覧ください
〈CAST/STAFF〉
出演
高野 洸
西銘 駿
元木聖也
納谷 健
北乃颯希
廣野凌大
西野太盛
梶原 颯
バーンズ勇気
綱 啓永
蒼木 陣
長妻怜央ほか
脚本:渡辺 啓
演出:中屋敷法仁
主催:2021 舞台『タンブリング 』製作委員会
©2021 舞台『タンブリング』製作委員会
公式HP:https://tumbling.jp/
公式Twitter:@tumblingstage
公式Instargram:tumbling_stage
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[応募締切]
2021年6月24日(木)23:59まで