ロベスピエール、マリー・アントワネット、ルイ16世・・・。歴史に燦然と輝くフランス革命、その真裏で同時に進行していた知られざる真実が。
そう、彼らの首をはねたのは、一人の男・サンソンだった。本作は、宿命と戦いながら生き抜いた孤高の人物の物語。
18世紀のフランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンを稲垣吾郎が演じる。
サンソンは4代目の死刑執行人として激動のフランス革命期を生きた実在の人物。代々続く死刑執行人という宿命を背負いながら、処刑人でもあり医師でもあった彼は「人間の生死を決められるのは神だけではないのか」、「死刑制度はなくさなければならない」と死刑廃止論を唱え、自問自答を続けた。
演出を白井晃、脚本を中島かずき(劇団☆新感線座付作家)、音楽を三宅純が手掛ける。
2015年から3度上演された稲垣吾郎主演舞台「No.9-不滅の旋律-」を作ったクリエイティブチームが本作で集結。
フランス革命の中心とも言うべきルイ16世には中村橋之助。このほかに橋本淳、牧島輝、落合モトキ、藤原季節、清水葉月ら若手俳優陣に加え、ベテラン勢に白井作品には久々の田山涼成、シャルルの父親に榎木孝明が出演する。
稲垣吾郎主演舞台「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」は、4月22日に東京で開幕を迎えた。途中緊急事態宣言の発令を受けて東京と大阪での計20公演の中止を経て、先日福岡公演を終えた。そしてこれから6月24日より神奈川公演が幕を開ける。
当初配信の予定はなかったが、公演の中止もあり、多くの方に観ていただきたいという思いで、千穐楽公演となる6月27日(日)12 時公演のライブ配信が決定した。(同日 27:00 までアーカイブ配信あり。販売は 23:59 まで。)
ライブ配信の概要は下記参照。
東京公演舞台写真
「サンソン-ルイ 16 世の首を刎ねた男-」ライブ配信概要
配信日時:6 月 27 日(日)12:00 公演
配信内容:公演本編生配信 アーカイブ配信あり(6 月 27 日 27:00 配信終了)
※チケット販売終了時間 6 月 27 日(日)23:59 まで
チケット発売:6 月 18 日(金)12:00
チケット取扱:イープラス https://eplus.jp/sanson-stage-st/
料金:¥4,500(税込)
<出演> 稲垣吾郎 / 中村橋之助
橋本 淳 牧島 輝 落合モトキ 藤原季節 清水葉月 智順 藤田秀世 有川マコト 松澤一之
田山涼成 / 榎木孝明 他
<演出> 白井 晃
<脚本> 中島かずき(劇団☆新感線)
<音楽> 三宅 純
神奈川公演 6月24(木)〜27日(日)KAAT 神奈川芸術劇場ホール チケット発売中
STORY
1766年、フランス。その日、有野高等法院法廷い一人の男が立っていた。
彼の名はシャルル-アンリ・サンソン(稲垣吾郎)。パリで唯一の死刑執行人であり、国の裁きの代行者として“ムッシュー・ド・パリ”と呼ばれる誇り高い男だ。パリで最も忌むべき死刑執行人としらずに、騙されて一緒に食事をしたと、さる貴婦人から訴えられた裁判で、シャルルは処刑人という職業の重要性と意義を、自らの誇りを懸けて裁判長や判事、聴衆に説き、弁護人もつかずたった一人で裁判の勝利を手にする。このときには父・撥スト(榎木孝明)も処刑人の名誉を守ったと勝利を祝う。
だが、ルイ15世の死とルイ16世(中村橋之助)の即位により、フランスは大きく揺れはじめ、シャルルの前には次々と罪人が送り込まれてくる。将軍、貴族、平民。日々の鬱憤を募らせる大衆にとって、処刑見物は、庶民の娯楽でもあった。
己の内に慈悲の精神を持つシャルルは、処刑の残虐性罪を裁く職務の間で、自身の仕事の在り方に疑問を募らせていく。
そこに、蹄鉄工の息子・ジャン・ルイ(牧島 輝)による父親殺し事件が起こる。実際は彼の恋人エレーヌ(清水葉月)への、父親の横恋慕がもつれた事故なのだが。彼を助けるべく友人たち、チェンバロ職人のトビアス(橋本 淳)、後に革命家となるサン-ジュスト(藤原季節)らが動き、シャルルはそこでさらに、この国の法律と罰則について深く考えることとなる。
さらに若きナポレオン(落合モトキ)、医師のギヨタン(田山涼成)ら時代を動かす人々と出会い、心揺さぶられるシャルルがたどり着く境地とは……。
関連記事