9月23日に公開となるムロツヨシ初主演映画『マイ・ダディ』の完成報告イベントが父の日である6月20日に都内にて開催され、主演のムロツヨシや娘役の中田乃愛が撮影でのエピソードなど語った。

映画初主演のムロツヨシが演じるのは、一児の父 職業=牧師(別のアルバイトをかけもちしつつ・・・)の中学生の娘とふたり暮らしの主人公 『御堂 一男(みどう かずお)』 。
妻を早くに亡くし、中学生の娘とふたり暮らしつつましくも幸せな毎日を送っていたが、ある日突然、最愛の娘が病気に。さらに信じられない事実を知らされることに。 翻弄され、それでもどうにかしようと動き出す、ひとりの父親を熱演。
中学生の娘<ひかり>役には第8回「東宝シンデレラ」オーディション ファイナリストの新星・中田乃愛が演じる。
ムロ演じる一男の妻であり、ひかりの母・江津子役には奈緒が出演。さらに、毎熊克哉、臼田あさ美、永野宗典、「平成ノブシコブシ」の徳井健太、光石研ら個性豊かな俳優陣も集った。

本作の完成報告イベントは、父の日である6月20日に開催ということで“父の日”完成記念イベントイベントと題し、主演のムロツヨシ、娘役の中田乃愛、そして金井純一監督が登壇した。
昨年12月の撮影以来の対面となる父と娘。撮影当時のエピソードや映画を鑑賞しての感想を語り、娘役の中田からは“父の日”ということでムロツヨシさんへプレゼントが渡された。

冒頭の挨拶:サングラス姿で登場したムロ、舞台挨拶初の中田乃愛

ムロツヨシ「父の日ということで、映画『マイ・ダディ』の完成報告をさせていただきます。役者人生25年目にして、初主演でございます。本日サングラス姿ではありますが、これは決して初主演で調子に乗っているからではございません。左目が腫れているため、イベント中はこの形で。最後のフォトセッション時には外させていただきます。“主演だからって、調子に乗りやがったな”というイジリも含め て記事にしてください!」

中田乃愛「作品の魅力を伝えられるように、がんばります!」 
ムロツヨシ「よくできました」

金井監督「今が、現実なのか夢なのかわかりませんが、よろしくお願いいたします」

俳優人生25年目にして映画初主演

ムロツヨシ「“意外にも”と言っていただけるのがうれしい。やっとここまでたどり着いたなという気持ちです。もちろん、主演がエライというわけではありませんが、一度 は経験してみたかった目標でもありましたので、うれしいです。(オファーの経緯について)僕の映画デビュー作のプロデューサーから今回の脚本をいただきました。“これ、ちょっと読んでみて”と気軽な感じで手渡されたのですが、ちょうど飛行機の移動があったので、その 2時間弱の間に読んだのですが、周囲がざわつくほど号泣してしまいました。台本を読んでここまで感情が揺さぶられ、人がいる場所で泣いたのは人生で初めてです。もし、僕が演じる候補に入っているなら“ぜひ、やりたい”という気持ちになり、飛行機を降りてすぐに、感想を連絡しました」

金井監督「飛行機の中で泣いている様子を映画に撮りたいと思いました(笑)。僕は、役者をクドくには(良い)脚本しかないと思っています。何年も考えた脚本がムロさんに伝わったことが分かり、本当にうれしいです。今の話を聞いて、僕が泣きそうです」

役者・ムロツヨシの印象について

金井監督「役者である前に、とても優しい人です。そしてスタッフ一人ひとりに気を配る人という印象が強いです。大変なシーンの撮影前には、一人で静かに役と向き合う時間を作ってい ました。役のこと、映画のこと全てを考えて取り組んでくれた姿を見て、代わりのきかない素敵な俳優だと思いました」

オーディションで出演を勝ち取り、合格時うれしくてジャンプして喜んだ中田乃愛

ムロツヨシ「どのくらい(ジャンプ)した の?」

中田乃愛「30 センチくらいです」

ムロツヨシ「そうか、よかったね」

中田乃愛「(オーディションの手応えについて)この役に賭けていました。中田監督も私に賭けたと言ってくださったので、絶対がんばろうと心に決めていました」

ムロツヨシ「オーディション会場で私“ムロツヨシ”を見たときの感想をお願いします!」

中田乃愛「ムロさんだ、と思いました。テレビで観ていた人なので(笑)。オーディションにいらっしゃることは知っていたのですが、会ったときには“あっ!”って思いました」

金井監督「この前、テレビで“覚えてない”って言ってなかった?」

ムロツヨシ「“覚えてない”と聞いたときは、“僕もまだまだだな”と思いました」(しょんぼりのムロ)

中田乃愛「オーディション全体 を振り返ると、ムロさんと会った時間が相対的に少なかったので、そういう答えになっただけです......」

ムロツヨシ「そうだったのね。まあ、だいぶ傷ついたけどね」

中田のオーディションに立ち会い、相手役を演じたムロツヨシ

ムロツヨシ「コロナ禍で撮影も延期になり、最初の脚本からだいぶ変わりました。3年間、何度も脚本を読んだので、どんどん思い入れが強くなった作品です。僕の意見も脚本に反映してもらったりして、作り手としても参加していました。脚本は何度も読み役についても作品についても染み込んでいたので、自分の役を初めて映像で観たときには、かなり肩に力が入っている状態でした。でも、泣いちゃいましたね。自分が出ている映画で泣くなんて恥ずかしいので、泣き顔を見られないように隠しながら観ていました。泣いちゃう映画ですが、見どころはそれだけではありません。前半部分はパラレルワールドのようになっていて、“なんだこの世界は?”と物語に引き込まれ、中盤で一気に一つになり加速していくおもしろさがあります」

中田乃愛「スクリーンに自分の顔がしっかり映ることは私の夢でした。最初は少し恥ずかしかったけれど、すごくうれしかったです。家族にも、作品を観て泣いてもられたらうれしいです」

印象に残っているシーン

中田乃愛「ひかりが病気と、お父さんから告げられるシーンです。オーディショ ンでもやったシーンなのですが、気持ちは昂っているのに涙がなかなか出ませんでした。でも、ムロさんと対面でお芝居をしたら、(感情が)自然に込み上がり、壁を乗り越えられた気がしています。ここは注目してほしいです」

ムロツヨシ「ある一人の役者さんが壁を乗り越える瞬間、そういう場に立ち合えて本当によかったです」

企画から 5 年の月日を費やして完成

金井監督「ラッシュの段階で泣きました。音楽も入っていないし映像を繋いだだけなのに、“ここまで泣けるなんて!”と思い、観た直後にムロさんに“ヤバイです”と連絡しました。繋いだだけの映像で相当泣けたので、仕上げチームは“失敗できない”とプレッシャーを感じていたはずです。そのくらい役者さんたちの演技が良かったんです!これは絶対いいものに仕上げなければいけないというプレッシャーの中で作ったので、かなり胃は痛くなりました(笑)。最後の最後まで一丸となって仕上げた今、達成感よりも“早く皆さんに届けたい”という気持ちでいっぱいです」

ナチュラルな父娘関係も本作の見どころのひとつ

画像: ナチュラルな父娘関係も本作の見どころのひとつ

ムロツヨシ「本当なら2020年の4月から撮影開始のはずが、延期となって。延期が決まる前に、一緒にご飯にいく機会はありましたが、その後、撮影がいつ再開するかわからないので、二人で連絡を頻繁に取るようにしました。メールを送ったり誕生日プレゼントを送ったりしました。何かあったら連絡する感じです。遠距離恋愛ではなく、遠距離親子として(笑)。近況を報告する感じで文章の最後にお互いに“父より”“娘より”と添えてメッセージを送っていました。今でも続いています。たかがメールでのやりとりでしたが、撮影が12月になるまでの8ヶ月で出来上がった関係性が、僕らにとってはプラスとなって、今では良かったと感じています」

中田乃愛「たまに、ビデオ通話とかもしていま した」

ムロツヨシ「本当の親子じゃないから、嫌われているんじゃないか、僕がやろうと言うから付き合ってくれているだけじゃないかなんて思ったりもしましたけど(笑)」

中田乃愛「(ムロからの誕生日プレゼントは“エプロン”で)料理はあまりしないのですが......。」

ムロツヨシ「昨今、エプロンは料理だけに使うものではないんです。絵を描いたり、なんか作業したりするときにもいいんですよ。つけるだけでお母さんも喜ぶし」

母親役の奈緒にもエプロンを贈ったというムロ。
金井監督「エプロンは映画の中で重要なアイテムです」

父の日にちなみ<お父さんにしたい芸能人ランキング>で見事第 2 位に輝いたムロ

ムロツヨシ「1 位だったら良かったのですが(笑)。次の舞台挨拶には 1位の田中圭さんに僕のフリをして、登壇してもらおうと思います」

中田乃愛「お父さん、いつもありがとうございます。ひかりはいつも反抗期で扱いづらい娘かもしれないけれど、これからもよろしくおねがいいたします」

ムロツヨシ「いい父の日になりました。目を見て話してくれただけでうれしいです」

“ム(6)ロ (6)”にかけて、真っ赤なバラ 66 本の花束が手渡されたムロ

画像1: “ム(6)ロ (6)”にかけて、真っ赤なバラ 66 本の花束が手渡されたムロ

ムロツヨシ「(花束から)しっかり思いの重みを感じてい ます。撮影で花束をもらうことは多いけれど、こういった形でもらう花束は初めてです。本当にうれしいです」

さらに中田が“サプライズ”で書いてきた手紙を渡す。
ムロツヨシ「さっき、感謝の言葉のところで読んでくれればよかったのに!撮影後にも長文のお手紙をいただきました。このお手紙もあとでじっくり、大好きな焼酎と一緒に読ませていただきます」

画像2: “ム(6)ロ (6)”にかけて、真っ赤なバラ 66 本の花束が手渡されたムロ

最後にメッセージ

金井監督「映画は3ヶ月後の公開です。ハンカチを忘れずに、替えマスクを忘れずに、映画を観 ていただきたいです」

中田乃愛「いろんな世代の方に通じるものがたくさんある作品です。ぜひ大切な方と一緒に観てください」

ムロツヨシ「この映画の完成を報告できることを、まずはうれしく思っています。無事に公開日を迎えることを願いつつ、そのときは、また皆様の前に立ち、作品の宣伝をしたいと思います。泣いてしまう映画なので、ぜひ、替えのハンカチ、マスクを忘れずに!ここで、サングラスを外します。目がちょっと腫れていてお見苦しいかとは思いますが、そこはうまく修正していただいて(笑)、よろしくお願いいたします!」

STORY

小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)は、中学生になる一人娘を男手ひとつで育てている。一男は優しく、面白く、お人好しで誠実な父親。8年前に最愛の妻を亡くして以来、苦労が無いと言ったら嘘になるし、決して裕福とは言えないけれど、幸せな日々を送っている。なぜなら、牧師というみんなから慕われる仕事があるから(儲からないけど...)自分を頼りにしてくれる職場もあるから(バイトだけど...)そして何より可愛い娘が素直な良い子に育ってくれているから(今はちょっぴり難しい年頃だけど...)
だから一男は幸せだった。娘が病に侵されるまでは・・・・・。

映画『マイ・ダディ』

9 月23日(木・祝)全国ロードショー

出演:ムロツヨシ 中田乃愛 奈緒 毎熊克哉 臼田あさ美 徳井健太(平成ノブシコブシ) 永野宗典 光石研

監督:金井純一
脚本:及川真実 金井純一
制作プロダクション:ROBOT
幹事:カルチュア・エンタテインメント
配給:イオンエンターテイメント
©2021「マイ・ダディ」製作委員会
公式 HP:https://mydaddy-movie.jp/
公式Twitter:@mydaddy_movie / 公式Instagram:@mydaddy_movie
#映画マイダディ

This article is a sponsored article by
''.